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Rising Sun

Author:Rising Sun
日本を愛するリヴァタリアン
倉山塾生・江崎塾生

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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日本仏教の可能性/末木 文美士



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これからの人間の拠るべき思想への問題提起

タイトルは「日本仏教の可能性」ですが、
本書で著者が問いかけているのは、
「これからの人間の拠るべき思想とは何か」だと思われます。

仏教を存続させるために、というのは著者の主眼ではありません。

仏教がその答えになるか否かは、
関係者が現実を直視して仏教をどう反省し、
再構築できるかにかかっている、と警鐘を鳴らしているように読み取れました。

単に現状にすり寄るのではなく(これまでの仏教は現状にすり寄ってきたことで延命してきただけ)、
また原点に回帰するだけでもなく(原始仏典をもとに普遍性を説くことや大乗非仏説を説くだけでは解決にならない)、
これまでの歴史における仏教の思想・活動を丹念に検証し、反省し、
そのうえでこれからの世の中で何が求められるのかを深く広く考え、
その中の答えの一つとして仏教は何ができるのかを考える必要があると述べています。

そして、今までのように手をこまねいていてるのであれば、仏教は滅んでしかるべきだ、と述べています。
また、現代においては、これまで仏教が説いてきた「悟り」を得てもわからないことはなくならない、とも述べています。

本書によって、著者が単なる仏教思想の文献学者ではなく、
これからの世の中で求められる思想とは何か、を真剣に模索している哲学者・思想家だということがわかりました。

仏教には大事な教えがあるはずだという先入観でもって、仏教を少しずつ学んできましたが、
その先入観に疑問を抱かなければならないこと、
過去の仏典を単に読んで理解した気になっていてはいけないこと、
表層的な二元論・二項対立に惑わされず、その基になったものに注目すべきこと、
仏教の専門用語で詭弁を弄する自称覚者の言動に惑わされないこと、
仏教はあくまでも数多ある思想の一形態に過ぎず、決して普遍の真理などではないこと、
仏教内部の様々な異論にいちいち反応せず、もっと本質的なところを考える必要があること、
など、本書を通じて著者からいろいろと教えていただくことができました。
また、仏教との付き合い方についても教えていただいたような気がします。

葬式仏教から如何にして仏教が再生できるのかという興味で本書を手に取りました。
このような興味に対しては直接的な答えは何ら提示されてはいませんでしたが、
本書に出逢うことができてよかったと思います。

答えは全く出ておらず、考えるべきことだけが増えましたが、
安易な解決方法に頼るな、という警句だと受け取ることにします。

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