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Rising Sun

Author:Rising Sun
リヴァタリアン


マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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ビジョナリーカンパニー4/ジェームズ・C・コリンズ



★★★★★

哲学・意志・規律を持つリーダーだけがカオスを乗り切れる

これまでのビジョナリーカンパニーシリーズでも、リーダーやヒトの重要性が述べられていましたが、
本書ではカオスを乗り切るためには、リーダーの思考・行動がどれほど重要であるかが説かれています。

これまでのシリーズ同様、社会科学の世界では最も綿密な部類である調査方法を駆使して得られた結論を、
・10X型リーダー(第五水準リーダーシップを原動力とした以下3つの発揮)
・20マイル行進(狂信的規律)
・銃撃に続いて大砲発射(実証的創造力)
・死線を避けるリーダーシップ(建設的パラノイア)
・具体的で整然とした一貫レシピ<SMaC>(上記3つを融合させて生成進化される原則)
・運の利益率<ROL>(上記によって、遭遇した運不運を如何に上手く活用するか)
といったわかりやすい用語に集約したうえで、わかりやすく解説しています。

また、これまでのシリーズと本作との関連について一章を割いており(Q&A方式という形態で)、
シリーズを通して整合性は確保していると説明しています。


本書で最も驚きだったのは、
イノベーションが組織の生死を分けるものではないということ、
変化に遭遇する度に、適応するための組織変革をすべきではないということ、でした。


一方で、より一層核心を深めることができたのは、
経営層が如何なるリーダーシップを発揮するかが、組織の生死を分けるものだということでした。

何か不運があるたびに、
慌ててプロジェクトを進めたり、コンサルタントを呼んだり、リストラしたり、ということの前に、
経営層自らが、自分自身の哲学・意志・規律が如何なるものか、どうあるべきか、どうすべきか、
を考えることが肝心だということです。

特に、業績不振を市場のせいにしたり、社員のせいにしたりしている経営層(実に多い)は、
本書を読んで自己点検すべきでしょうね。
(ただ、こういう経営層に限って本書は読まないでしょうし、読んでも部下にお任せなんでしょうけれど)


更に本書を読んで思ったのは、
個々人の人生も周りの環境がカオスであることから、
務めている組織だけではなく私生活でも本書の内容を実践した方がよいのではないかということです。
他の所謂自己啓発書と比べても本書は優れていると思いますので、
どうせビジネス書として読まれるのであれば、自己啓発書としても読んで損はないはずです。

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