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Rising Sun

Author:Rising Sun
日本を愛するリヴァタリアン
倉山塾生・江崎塾生

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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地球の論点/スチュアート・ブランド



★★★

気候変動を科学技術の駆使で対応

本書での著者の主張は、
気候変動は大変なことなので、多少のリスクをはらむ科学技術であっても最大限に駆使して対応すべきである、
というものです。

それに必要な主要な科学技術として「都市化」「原子力」「遺伝子組み換え」「地球工学」などをとりあげ、
多数の文献からの引用を加えながら詳細に解説することで、これらの活用への理解を促そうとしています。

一方で、他の持続可能性や気候変動に関する書籍で取り上げられるような環境活動家らによる取り組みはあまり触れられていません。


著者の気候変動への危惧には同感ですし、必要な科学技術を駆使することにも同意しますが、
科学技術だけに頼り過ぎているという懸念を覚えます。

どれほど素晴らしい科学技術であっても、所詮はヒトがつくったものであり、リスクを完全になくすことはできません。
また、自然を完璧に理解できない状況(本書でも認めています)では、科学技術による介入は想定外の事象を起こしかねません。

本書でも「遺伝子組み換え」で、
遺伝子組み替え作物の種子の飛散をコントロールできない状況が生じていることが(さらっとですが)書かれています。
これは、何が起きるか、どれほどの規模でおきるか、どれだけの期間続くか、わからないものを、自然界に放り出したことになります。

また「原子力」では、
「もしもう一回、大きな事故が起きたら、世界の核産業は決定的な打撃を受けることになる。事故のリスクを最小限にとどめるため、さまざまな工夫がこらされている。したがって、核に関する新しいテクノロジーはかなり安全性が高い」
という引用がありました。
しかし東日本大震災において福島原発が大事故を起こしました。


著者が、気候変動が大変なことだと認識しているのであれば、もっと多面的な考察・提示が必要ではないでしょうか。

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