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Rising Sun

Author:Rising Sun
元経営コンサルタント
専門分野:ヒト

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。
また、マネジメントは企業だけのものではなく、国家を含めあらゆる組織体や個人にとっても必須のものです。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ/ピーター・ディアマンディスほか



👍

イデオロギーありき、根拠なき過大評価、人間への理解不足、似非科学、ヘタクソな解説

先ず本書は次のようなイデオロギーありきで書かれています
・環境左翼(何ら科学的根拠なき地球温暖化CO2原因説が正しいという前提ありき)
・唯物主義(科学技術を便利さだけで語り、人間の感情的側面における科学的知見を完全に無視)
・反国家主義(国民国家の存在意義や国民国家の文化・歴史・伝統などの多様性を完全に無視)
・根拠なき楽観主義(サイバーテロ・権力者による情報の悪用などテクノロジー・リスクを完全に無視)
などなど
科学技術に対する真摯な姿勢を読み取ることが全くできませんでした


次にテクノロジー進化に対して根拠なき過大評価をしています

例えばディープラーニングAIによるシンギュラリティについて
孫正義氏を引用して「到来する」と断言していますが
ディープラーニングの中身やプログラミングをかじったことがある方からすれば
ディープラーニングAIでは本書が述べているようなシンギュラリティが来ないことは明白です

ディープラーニングは統計学における最小二乗法の塊にすぎず
ビッグデータから統計学的に正しい情報は出力できますが
それ以上のことは何もできません

基本設計そのものを進化させなければ(ディープラーニング型でなく)
シンギュラリティが到来するか否かの議論すらできません

それでもルーチンワークのほとんどが
ディープラーニングAIに代替されてしまうこと自体は間違いありませんが

AIについては
本ブログのカテゴリー「AI」をご参照くださいませ

また太陽光発電について
近い将来に地球上の全電力を賄えると豪語していますが
全く根拠がありません

太陽光発電を電力源とする場合には
自然災害が少なく、自然環境を壊さず、日照が強く多く長い場所が必要となります
研究開発で発電効率を高めることはできると思いますが
上記条件が必要なことには変わりません
しかし、例えば日本はこれらの条件を全く満たしていませんので
日本でどうやって太陽光発電だけで電力を賄うことができるのでしょうか
本書では国や地域の地理的・気候的特性の違いを全く無視しています

宇宙に太陽光パネルを張り巡らし、マイクロウェーブで地表に電力を送電するというなら
太陽光発電で地球上の全電力を賄える可能性は高まりますが、この方式には全く触れていません


更に唯物主義イデオロギーが前提ですので
人間についての科学的知見に基づく理解ができていません
人の感情・欲望・嗜好・遊び心など功利的側面(損得勘定)以外の要素が
テクノロジー進化を語る上で欠落しています
2030年のテクノロジーを語っている割には
人の理解について17世紀のデカルトから抜け出せていません

人間の科学については
本ブログのカテゴリー「ヒトの自然科学」をご参照くださいませ


しかも環境左翼イデオロギーが前提ですので科学についても虚偽記載があります
森林破壊でCO2が吸収されなくなるので大問題だと断言していますが
樹木はCO2を吸収すると同時に排出していますので森林とCO2とは無関係です
割り箸が森林破壊の原因なので「マイ箸」を持ちましょう、というのと同じぐらい低レベルです
初歩的な科学すら知らないのであれば無知ゆえに本書を書く資格はありませんし
知っていて敢えて断言しているのであれば詐欺ゆえに尚更本書を書く資格はありません


そのうえ本書で扱うテクノロジー進化の内容は「広く浅く」ですが、それにもかかわらず説明がヘタクソです
・450ページ丸々使って文章だけで解説しており、読者に理解を促すうえでの基本ができていない
・洗練されたイラスト・優れたプレゼンで使用されるような図表・視覚的に瞬時に理解できるグラフを使用していない
(これらを解説のメインにして、文章で補う形式にすればページ数は少なくとも半減できます)
などなど
敢えてわかりにくくしているとしか思えないような解説方法です


上記を全て踏まえると
頭の悪い左翼が金儲けのために読者を騙しているのではないかと思わざるを得ません
要は「バカ」「アカ」「ワル」ということになるでしょうか


本書で登場する数々のテクノロジー・その融合・加速要因などは
読んでいて面白いですし、知らなかったこともありますので悪くはないのですが
上記のことから、あくまでも「可能性」の1つであり、実現するかどうかはわかりません
著者らの歪んだand閉じた思考回路に基づく最新テクノロジーカタログみたいなものと考えていいでしょう
若しくはテクノロジー進化の皮を被った著者らのイデオロギー・プロパガンダなのかもしれません


本書を読もうと思われている方は
上記を踏まえて読むか読まないか、どう読んだらいいのか
を先ず検討された方がよろしいのではないかと思います

そして本書を読まれる方は
上記を踏まえた上で「こんなこともあるんだなー」程度に
さらっと読むのがいいのではないでしょうか


👍1つは「こんなこともあるんだなー」を知ることができる点に対する評価です


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