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伝統・科学・世界を知りマネジメントに活かす

日本の伝統・ヒトの自然科学・現在の国内外情勢・マネジメントなどに関する、ブックレビュー

「維新革命」への道/苅部直





つまらない、くだらない、薄っぺらい

明治維新関連の本は何冊か読んでいますが、
本書ほど読後に空虚感を感じた本はありません。

冒頭、ハンチントンの「文明の衝突」を徹底的に批判し、
固有の文明だけではなく、人類普遍の文明もあるはずだ、
と威勢良く始まったので期待して読み始めましたが、
これに対する回答や示唆については一切ありませんでした。
何のためにハンチントンを持ち出してきたのか、さっぱりわかりません。

その後の章は、とにかく19世紀の西洋思想至上主義一色です。
日本の代表的な思想家を取り上げながらも、
その思想体系全体は無視し、西洋思想を賞賛する箇所だけを抜き出して、
日本の思想家は西洋思想に向かっているという演出をしています。

この中には国学の大家である、本居宣長や平田篤胤も入っています。
彼らがこの本を読んだら何と思うでしょうかね。

最後に福沢諭吉の明治中期の書物から引用して、
維新の志士は無学無知だったと言わせることで、
維新の志士を貶めて締めくくっています。

明治中期であるからこそ、
明治維新を総括し冷静に振り返ることができるでしょうから、
このようなことも言えるのでしょう。

また維新の志士達は相当実践的な知識と知恵を学んでおり、
だからこそなんとか明治維新を最小の被害で成功させることができました。

著者は何をしたかったのでしょうかね。
思想家は頭が良くて武士は頭が悪いとでも言いたかったのでしょうかね。

といった感じで全く読むに耐えない本でした。

Amazonで肩書を見たら東大法学部教授とのこと。IYI総本山じゃないですか。頷けました。
  1. 2018/07/16(月) 19:43:01|
  2. 歴史の真実
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誇りある日本の復活を望む一日本人

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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