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日本の伝統・ヒトの自然科学・現在の国内外情勢・マネジメントなどに関する、ブックレビュー

財務省を解体せよ!/高橋洋一



★★★★

本書のタイトルにもっとフォーカスしてほしい

ここしばらく世間を騒がせている財務省の様々な不祥事の解説に始まって、
財務省解体論に迫っており、それなりに読み応えはあるものの、
本丸である財務省解体論に割いている割合が少なく、
実現が容易でない財務省解体に向けた戦略やシナリオが描かれておらず、
物足りなさを感じました。

財務省をはじめとした、
中央省庁や中央官僚の影の部分に初めて触れられる方にとっては、
良い入門書だと思いますが、
著者を含めてこの類の本をかなり読み込んでいる方にとっては、
物足りないと思います。

これだけ不祥事を起こして尚、骨太の方針から消費税増税がなくならないのですから、
また他の中央省庁・マスメディア・経済団体・与党政治家の一部も手中に収めているのですから、
財務省解体を正面突破で行うのは極めて困難でしょう。
それならば、孫子の兵法でいう「兵は詭道なり」で搦め手戦略をとる必要があるでしょう。

例えば、
税と社会保険の公正な負担の原則に基づき、
これらの完全徴収という一点の目的達成に向けて「歳入庁」を財務省傘下に設置する。
現国税庁はそのまま「歳入庁」に移行する。
消費税はインボイス方式に変更する。
日本年金機構の徴収業務は「歳入庁」に移管する。
ただし、主税局長・歳入庁長官は歳入庁在籍者のみから内閣府が選任する。

このディールによって、
財務省はポスト2つと引き換えに、日本年金機構の権限を得る。
政府は財務省を温存することで、社会保険料と消費税を完全徴収できる。
このプロセスで、
政府は財務省と国税庁の分断工作を図る。
・国税庁幹部に働きかけトップ2つのポストを与えることで味方につける
・将来の財務省からの「歳入庁」独立の気運を醸成する
政府は厚生労働省の不始末を罰するかたちで日本年金機構の徴収権限を剥奪する。
・まともな数字すら国会に提出できないことによる当然の措置として国民にアピールする
・徴収業務従事者は能力が高ければ「歳入庁」で新規雇用、そうでなければ民間企業同様の対応

当然、もっと高度な戦略があるはずですので、高度な戦略を練って実践してもらいたいものです。

個人的に本書に期待していたのは、高度な財務省解体戦略についての解説でした。
ですが内容は冒頭に記載したようなものでしたので、★一つ減らしました。
もっと減らしても良かったのですが、
財務省の内情についての解説が興味深かったので一つに留めました。

なお、本書に関連してですが、
文部科学省は解体ではなく存在そのものを消滅させるべきでしょう。
百害あって一利なしですので。
あと経済産業省もこれまで通りのことを続けるのであれば消滅ですね。
国策プロジェクトは全くと言っていいほど成功していませんから。
ただ、このように言い始めると残した方が良い省庁があるのか、疑問が出てきますね。
  1. 2018/06/02(土) 17:29:06|
  2. 無責任官僚
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誇りある日本の復活を望む一日本人

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