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Rising Sun

Author:Rising Sun
日本を愛するリヴァタリアン
倉山塾生・江崎塾生

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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天皇は本当にただの象徴に堕ちたのか/竹田恒泰



★★★★★

現憲法典においてすら、125代続く万世一系の皇統とその権威は受け継がれている

憲法について、特に天皇に関する記述について考え、論じるのであれば、本書は必読の書です。
博士論文の抜粋ということもあり、知的好奇心をくすぐられ一気に読み通してしまいました。
私自身の不勉強もあって、目から鱗の内容もあり帝国憲法と現憲法について一段深く理解できました。
・天皇の国政の関する関与は両憲法間でそれほど違いがないこと
・帝国憲法における天皇の権威の源は神ではなく皇祖(神武天皇)皇宗(歴代天皇)の万世一系であること
・帝国憲法における天皇の権威の源から神を除いたのは、形而上学的論争を避けるためであったこと
・帝国憲法でも天皇は人間として位置付けられていること
・昭和天皇による戦後のいわゆる「人間宣言」はマスメディアによるプロパガンダであったこと

また本論文の主題の一つである宮沢俊義教授の八月革命説ですが、完全に論破されています。
というか本書を読む限り八月革命説はなんらかの意図ありきで無理矢理立論されたものであり、
それが故に内部矛盾が生じていたり、また帝国憲法の統一解釈を無視していたりなど、
とてもまともな説とは思えません。
何故このようないい加減な説が戦後日本の憲法学界の主流になっているのか理解に苦しみます。

なお、本書を読むに際して古事記や帝国憲法を知っておいたほうが理解が進むと思いますので、
以下の本を読まれることをお勧めします。
竹田恒泰氏:現代語古事記古事記完全講義
相澤理氏:「憲法とは何か」を伊藤博文に学ぶー「憲法義解」現代語訳&解説ー

あと気になるのが、
著者の本博士論文の指導をされておられる小林節氏の発言の中に、
「明治憲法」「天皇制」というものがあることです(著者との対談にて)。
「明治憲法」は帝国憲法を否定したい人が使う言葉だと聞いていますし、
「天皇制」は日本共産党が使っている造語だと聞いています。
私の認識が間違っているのであれば、認識を変えなければなりませんが、
そうでなければ、あまり気分の良いものではありません。

来年、博士論文完全版が出版される予定とのことですので、こちらも是非読ませていただきます。

おまけ
本書は天皇について帝国憲法と日本国憲法を比較考察した論文です。
ここで何故、GHQに押し付けられた国際法違反である占領憲法の肯定を前提として比較するのか、
という意見があると思います。
個人的には、
日本国憲法は破棄し、
帝国憲法とこれに込められた想いを受け継ぎながらも、
帝国憲法制定から大東亜戦争敗戦までに露呈した不具合を改め、
かつ21世紀の国際情勢などを踏まえた憲法を、
日本人自らの手で新たに制定すべきだと思っています。
ただ、これが容易でないことはわかっていますので、
次善の策として「減憲」が適切だと思っています。
本来破棄すべき現憲法に「加憲」するなど論外だと思っています。
しかも憲法典に全てを記述する必要はありません。
例えば現憲法9条ですが、第3項追加ではなく、第2項削除が適切だと思います。

このような意見を持つ者としては、何故、現憲法を肯定した上で比較考察するのか、
という意見は持っています。
ただし、今の憲法学会・憲法学者のレベルがあまりにも低く、またあまりにも左巻きなので、
また国会での憲法改正議論も稚拙であり、現憲法破棄などとても期待できませんので、
本書のように現憲法ありきかつ初歩的なところから論文で挑むしかないのだと思います。

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