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伝統・科学・世界を知りマネジメントに活かす

日本の伝統・ヒトの自然科学・現在の国内外情勢・マネジメントなどに関する、ブックレビュー

世界史の中の日本 本当は何がすごいのか/田中 英道



★★★★★

日本の精神・文化から紐解く世界史の解説

著者によれば、
世界史についての著作は、
西欧の一神教的なものの見方や、西欧の正当化をベースとして、
戦闘や物質的な発展などを題材として書かれているものがほとんどである、
更に、日本史においてもこのような方法で書かれている、とのことです。

この視点は西欧人としては当たり前なのだと思われますが、
西欧以外の国や民族が持つ西欧とは異なる視点が完全に抜け落ちるだけでなく、
それらの国や民族の精神性や文化を劣ったものとして見がちであり、
かつ西欧に侵略され植民地化された国や民族の歴史や文化を軽視することになります。

そこで著者は、日本の精神・文化をベースとして、そこから世界史を紐解くことの重要性を説き、
その視点で本書を現わしています。

そして、この視点を踏まえて、
それぞれの時代の日本・大陸・西欧の精神性・文化の比較や、関連性について展開しています。

この視点から見えてくるポイントとしては、
日本は決して西洋と比べて精神性・文化で劣ることはなく、見方によっては優れていたこと
日本は縄文時代から自然=神と捉えながら一貫性を保ったまま現在に至っていること
明治以降、西欧から輸入されたとされる資本主義・民主主義などの近代化ツールは、日本が独自に発展させてきたこと
西欧での精神性・文化の発展のピークは近現代ではなく中世であり、その後は精神性・文化はむしろ衰退していること
西欧の近代は、精神性・文化ではなく、物質的な繁栄にすぎないこと
西欧が近代以降発展してきたのは、非白人民族・国家を侵略し、植民地化し、搾取したからであること
西欧の産業革命は、この搾取により経済的な余裕がでてきたからこそ、実現できたこと
西欧の侵略・植民地化・搾取は、兵器による物質的なものだけでなく、一神教による精神的なものによること
20世紀以降は、ユダヤの金融資本と共産主義が台頭し、日本の戦争はそれらに対抗する意味もあったこと
日本の施策は西欧の植民地化とは異なり、搾取ではなく投資によって行われており、植民地化という言葉が相応しくないこと
ただし、相手国の精神性・文化・歴史を捉え損ねた方法を推進したため、戦後、親日国と反日国に分かれたこと
といったものです。

ユダヤを一まとめにしてしまっていること、
(実際は複数のグループに大別され、著者が述べているようなことをしているのは限られたグループのみと言われている)
社会主義と共産主義を分けていないこと、
(社会主義は、能力に応じて働き成果に応じて支払う、共産主義は、能力に応じて働き必要に応じて支払う、という違いがある)
など、詰めが甘い部分はあるのですが、
このような部分を無視して読むと、
歴史教科書や西欧人が書いた歴史本とは異なる視点や事実が見えてきます。
  1. 2017/05/29(月) 15:31:54|
  2. 伝統・価値観
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誇りある日本の復活を望む一日本人

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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