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Rising Sun

Author:Rising Sun
リヴァタリアン


マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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日本の宗教 本当は何がすごいのか/田中 英道



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比較研究によって神道を感じる

神道に興味をもっていろいろとかじってきましたが、
もともと文字化・経典化されていないものですので、
なかなか神道の本質を感じることができませんでした。

しかし、本書では神道を様々なものと対比しながら解説されているため、
その対比から神道とは何か、が浮かび上がってきました。

著者の要約を借りれば、神道とは自然=神、ということです。

一神教との対比では、
一神教では神が自然を創造しますが、神道では自然から神が出てきます。
しかも様々な自然のかたち、うごき、はたらきなどを神として言い表しています。
自然に対する我々日本人の畏敬の念を神として表しているのだと言えます。
また、自然を感性で捉えれば神道になりますし、理性で捉えれば自然科学になります。
ですので、日本人は神道と科学が両立することに何の違和感も抱く必要がないことがわかりました。
ここが一神教の科学者が神と科学を両立させることで苦悩していることとの大きな違いだと言えます。
また、日本が科学技術大国であり、日本人でノーベル物理学賞受賞者が多い理由の一つなのかもしれません。

仏教との対比では、
神が共同体のためのものであるのに対し、仏は個人のためのものであり、
共同体と個人の両方を役割分担しながら守ることができることから、
仏教が神道をベースに組み込まれました。
仏教についてはかなり本を読んだのですが、どうも仏教だけでは割り切れなさを感じていました。
そして仏教の中では、梵我一如を説いた真言密教だけが個人的に受け入れられるものでした。
また神道の本質はわからなかったものの、何か親近感は持っていました。
本書を読んで、神道が自然=神であり、自然の中に人間も含まれていることがわかり、
神道の自然=神と真言密教の梵我一如が同じことを述べていることに気がつき、
神道と真言密教に親近感を持つことができた理由がやっとわかりました。
また、著者によれば宗教が安定するには、共同宗教と個人宗教の両方が調和していることが必要とのことです。
この点に関しては神道と仏教の両方が存在することが重要であるようです。
更に、神道をベースとしてはじめて仏教がうまく調和することから、
日本で在家仏教(大乗仏教)がより深く受け入れられるのも納得しました。

本書によって、神道が何かをより感じることができたとともに、
古事記や日本書紀の重要性なども理解することができました。

西洋からは、神道はアニミズムだと、どちらかといえば蔑視される傾向があるのは知っていましたが、
本書を読んで、神道がアニミズムであるがゆえに一神教よりも優れていることが理解できました。

まだまだ完全に神道を理解できたとは思えませんが、
基本的な理解は得ることができましたし、親近感を抱く理由も知ることができました。

そして、言葉や経典にすることなく現代まで受け継がれてきているのは、
日本人の持つDNAに神道が刷り込まれているからではないか、とも思えてきました。

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