FC2ブログ

≪プロフィール≫

Rising Sun

Author:Rising Sun
日本を愛するリヴァタリアン
倉山塾生・江崎塾生

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

Amazon殿堂入りレビュアー
(2017・2018)
2018/07/18、突然Amazon.co.jpが事前通知なく全レビュー強制削除&レビュー投稿禁止措置を発動。

Amazon.co.jpアソシエイト
iTunesアフィリエイト

レビューごとに、Amazon.co.jp指定の商品画像バナーリンクを貼っています。もし、「書籍タイト/著者名だけでは、どんな本かわからん!」という方で、商品画像リンクが表示されない場合は、広告ブロックを解除してください。Amazon.co.jpおよびTunes以外のバナー広告は一切掲載しておりません。

≪FC2カウンター≫

≪カレンダー≫

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

≪カテゴリーサーチ≫

≪カテゴリーツリー≫

≪ブログ内検索≫

≪リンク≫

≪最近の記事≫

≪月別アーカイブ≫

日本の歴史 本当は何がすごいのか/田中 英道



★★★★★

縄文時代から現代まで受け継がれてきた日本人の精神性を中核とした日本文明史

神道に現れる縄文時代から現代まで受け継がれてきた日本人の精神性を中核として、
神話の時代から現代までの文明の発展史を解説しています。

それぞれの時代において海外からの文化を取り込みつつも、
そのまま取り込むのではなく、必ず日本化して取り組んできていることは、
今や周知のことだと思われますが、
本書では、その中核に連綿と続く日本人の精神性があってのことだと論じています。

確かに、何かしら中核となるものがなければ、
異文化の産物を日本化することはできないと思いますので、
本書での歴史の紐解き方は筋が通っているのだといえるでしょう。

歴史の教科書といえば、
断続的に、誰が、いつ、何をしたかを羅列しているものが多いと思いますので、
本書のように連続したものとして歴史を捉えることは重要なことだと思います。

また、日本の歴史は西洋の歴史の紡ぎ方とは異なっていることも明らかにしており、
歴史には人間としての普遍性だけでなく、
それぞれの国・民族・地域などの特殊性を踏まえて語ることの重要性も説かれています。

更に、本書で特筆すべきものとして、
マルキシズム・コミュニズムが持つ唯物史観・階級闘争史観・進歩必然史観にかぶれた学者が、
その偏った視点で歴史をみることで、正しい歴史を歪めていることを批判しています。

この批判をしたいがために、大東亜戦争における自虐史観を否定しています。
自虐史観を否定することは大事なことですが、その反動で全てを正当化してしまっているように思えます。
これはこれで反対側に飛びすぎている感は否めません。

歴史的な事実を捏造することは厳に慎むべきですが、
歴史的な事実を多様な視点で観ることは、「歴史に学ぶ」ためには悪いことではないと思います。
ただし、自身の好む視点のみを是として、他者の好む視点を非とすることは、
マルキシズム・コミュニズムのやり方と同じですので、認めるわけにはいかないでしょう。

とはいえ、本書のような歴史の見方、語り方は重要なものだと思いましたので、評価は下げていません。

米中激戦/藤井厳喜、飯柴智亮(2017)



★★★★★

今の日本に欠けているもの=直面する危機の俯瞰、冷徹な分析、有効な戦略、適切な施策

物事を時間的空間的に俯瞰し、冷静な分析をすることで著名な藤井厳喜氏と、
アメリカ陸軍大尉として世界最強の軍隊での実践経験を有する飯柴智亮氏との対談本です。

藤井厳喜氏の分析の鋭さは、
最強兵器としての地政学
を読んで素晴らしいと思っていましたので、本書がでるとわかった時点で、早速予約しました。

読み進めるごとに、全身に冷水を浴びせかけられるかのごとく、
現実があらゆる側面において如何に危機的な状況であるか、
日本が如何にそれらの危機に対して無防備な状態であるか、
を知らされました。

日米ともに金儲けのためにチャイナを利用したつもりが、チャイナの軍備増強に加担してしまっていたこと
チャイナは有史以来、如何なる王朝・体制・民族下でも領土の膨張を繰り返してきた歴史があり、今もそれを継続していること
ロシアは旧ソ連時代の力はないが、冷静な現実路線をとっているので、機会があれば北海道に侵攻する可能性は十分あること
米中は机の上では対話をしているが、机の下では既に足で蹴りあいが続いていること
日本がロシア、チャイナ、北朝鮮という3つの反日核保有国に囲まれていて、いつ、何が起きても不思議ではないこと
反日似非リベラル野党だけでなく、新露・親中・新朝の与党政治家や役人の利権のために、国民が危機に追い込まれていること
それにも関わらず、
これらの最大の危機に対して自覚もなく、正面から向き合うこともせず、
これらを俯瞰することも冷静に分析することもろくにできず、
外交・安全保障に対する有効な戦略と、戦略に基づく適切な施策も打ち出さず、打ち出せず、
枝葉末節な問題に時間を浪費している政府・政党・役人の姿が明快に炙り出されています。

個別具体的な内容は本書をお読みいただくとして、印象に残った事項を列記すると、

セキュリティクリアランス(秘匿情報管理体制)が日本では全くできておらず、情報がダダ漏れ、かつ秘匿情報がもらえない状態
これが政治家・役人に適用されていないが故に、反日でもスパイでも工作員でも政治家・役人になれてしまう状態
陸海空自衛隊の編成が現実の脅威に対して全く適合していない状態(なぜか陸上自衛隊が海上・航空自衛隊より大きい)
システム化・ネットワーク化が前提となっている通常兵器を単体で調達したがっている状態(電波が使えないスマホと同じとのこと)
があるとのことです。

これらを整理しながら思い出すのは、
大東亜戦争時の戦略のなさによる迷走と大量の兵士の犠牲です。
無思慮な戦線拡大(大陸・海洋ともに)、
アメリカの策略にまんまとはまったこと、
中途半端な真珠湾攻撃とそれ以降のずさんな海戦、
制空権重視の時代に巨大戦艦を作ったこと、など
内容は異なりますが、本質的には大東亜戦争と同じ過ちを続けているようです。
大東亜戦争そのものについての冷静な分析をしてこなかったことが原因ではないでしょうか。
このあたりの戦略のなさ、いい加減さについては以下の本が参考になると思います。
小川榮太郎氏『一気に読める「戦争」の昭和史

本書の結論としては、
政治家も対象としたセキュリティクリアランスを確立すること
情報省を設立してあらゆる情報活動ができるようにすること(外務省は事務処理のみ)
地政学的な見地と日米安保条約を踏まえた必要十分な防衛体制を確立すること
日本国憲法第9条も含めて、必要な法整備を行うこと
などです。

なお、トランプ政権になり、日本にとっては(メディアのフェイクとは裏腹に)メリットが大きいのですが、
アメリカの政権によって日本が大きく影響を受けるということ自体、独立国家としてどうか、と思わされました。
同盟国であれば、アメリカの政権に対して対等にものが言えるぐらいの国力・交渉力が必須だとも思いました。

本書を読むことで、日本が喫緊の課題として戦略的に実践すべき事項が明確になると思います。
個人的には、他の所謂軍事評論家、ジャーナリスト、学者よりも著者の解説が信じるに足るものだと思っています。

日本の文化 本当は何がすごいのか/田中 英道



★★★★★

縄文時代から脈々と続く日本人の精神性に基づく文化

本書のタイトルである、
日本の文化 本当は何がすごいのか、
に対する本書の内容を簡潔に要約すると、
日本の文化は、縄文時代から脈々と受け継がれてきた日本人の精神性に基づいていること、
になるかと思われます。

これを神話として表したものが、古事記・日本書記などになります。
これを信仰として表したものが、神道になります。
これを血脈として表したものが、125代続く天皇になります。
これを芸術として表したものが、万葉集、徒然草、神社仏閣、仏像などになります。

つまり、縄文時代から脈々と受け継がれてきた日本人の精神性に基づく、
神話、信仰、血脈、芸術などを全てあわせると日本の伝統文化になるということです。
日本文化の美しさだけでなく、それに秘められた精神性、継続性、特殊性が、
日本文化を際立たせているのだということです。

タイトルに魅かれて、軽い気持ちで読んだのですが、
かなり奥深いものに触れることができたような気がします。

日本人はこれらを守り、未来に受け渡していく必要があると思いました。
少なくともこれらを壊してはならないのだと思います。

更に、これら日本の伝統文化を世界に向けて積極的に発信していく必要があるでしょう。
著者曰く、まだまだ発信力が弱いとのことでした。
日本は、技術大国(モノ)、経済大国(カネ)ですが、文化大国(ヒト)であることも、
世界中の国々、人々に知って頂いた方がよいでしょう。
そうすることで、日本に対する魅力と憧れを抱いていただくことで、
観光はもとより、外交&安全保障にもつながるのではないでしょうか。

と同時に、日本人であることの精神面での誇りと先人への感謝を抱くことができました。

著者の「本当は何がすごいのか」シリーズは本書も含めて全4冊ありますので、
他の書籍も読んでみたくなりました。

  【BACK TO HOME】  


 BLOG TOP