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Rising Sun

Author:Rising Sun
日本を愛するリヴァタリアン
倉山塾生・江崎塾生

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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トランプvs中国は歴史の必然である/石平



★★★★★

アメリカと中国の近現代史から導き出した法則

石平氏の著作は、必ず事実の分析から入り、検証を重ねて論理的・合理的な解を導き出しているので、
読んでいてテーマに対する頭の中の情報整理と、明快なビジョンを与えてくれます。

著者の、
なぜ中韓はいつまでも日本のようになれないのか
韓民族こそ歴史の加害者である
と同様に、本書でもそれが現れています。

本書では、アメリカと中国の近現代史を振り返ったうえで、
アメリカのアジア太平洋地域に対する法則は、
・アメリカこそがアジアの平和秩序を守る
・1つの勢力がアジアで覇権を握ることを阻止する
・アジア太平洋地域全体のアメリカの経済的利益を確保する
の3つに集約されるとのことです。

日本が大東亜戦争を引き起こし、アジアの覇権を握ろうとした際に、
この法則が発動し、日本はアメリカに敗れました。
その後、ソ連がアジアの派遣を握ろうとして東西冷戦になったのち、
この法則が発動し、軍拡競争でソ連が崩壊しました。
そして、今国力をつけてアジアの覇権を握ろうとしている志那に対して、
この法則を発動しているということです。

一方で、アメリカには中国はいずれ民主化し価値観を共有できる国家になるという妄想があり、
上記の3つの法則とこの妄想の間で揺れてきたとのことです。

志那の国力が弱かった時期は、法則よりも妄想が優位だったものの、
この妄想に助けられて志那が国力を身に着け、覇権に舵を切ったところで、
オバマ前大統領が妄想から法則に舵を切り直したものの、中途半端におわり、
志那がアメリカは大丈夫だと思っていたところに、トランプ大統領が誕生しました。
トランプ大統領はビジネスパーソンであり、かつ悪い意味での政治家ではないため、
妄想はさっさと切り捨て、冷静かつ現実的に法則を発動したということです。

したがって、トランプ大統領が今の志那を許さないのは当然であり、
法則に従って確実に志那に対峙する、というのが結論です。

ものすごく納得感のある論理展開だと思いました。

本書は2017年2月出版ですので、半島情勢ついては当然書かれていないのですが、
本書を読んだうえで半島情勢悪化におけるアメリカと志那、関係諸国の動きを観てみると、
やはりこの法則が継続して発動中かつ効果的なんだろうな、と思われます。

北朝鮮に対してプレッシャーをかけているようで、実は志那にプレッシャーをかけているように思えます。
北朝鮮を何とかするまでは、他の懸案事項は保留しておくが、
失敗すれば他のすべての懸案事項について発動するとともに、
北朝鮮はアメリカが解決することで、志那の覇権は握りつぶす、
成功しても志那が自らの過ちを認めて覇権を諦めない限り、
他のすべての懸案事項について発動する、といっているようです。

それが効いているのか、
志那はアメリカに直接文句が言えず、
とりあえず時間稼ぎしながらトランプ大統領の様子をみつつ、
やりばのない怒りを尖閣諸島に向けているような気がします。

トランプ大統領が本気になれば、またアメリカ世論が賛成すれば、
どこまででもやり抜く国であることは、日米対戦を見れば明らかでしょう。

どのようなかたちで収束するのかはよくわかりませんが、
日本はアメリカと同盟を組んでいる限り、また同盟国としての役割を果たしている限り、
良い結果になるのではないかと思います。

いよいよトランプが習近平を退治する!/宮崎正弘、石平



★★★★★

タイトルは少し大袈裟だが、志那の実情が見えてきます

トランプ大統領がどのようにして習近平氏を退治するのかについては、
まさに現在進行中ですので、それほど触れられていません。
ですので、退治のシナリオやその費用対効果等の分析を期待している方にはあまりお勧めできません。

ただし、半島と違い、志那についてはメディアは勿論、ネットでもあまり情報がでてきませんので、
現在の志那の情勢を知るためには、貴重な本だと思います。

本書を一通り読んでみた感想としては、
志那は、内政・経済・外交・軍事の何れにおいても爆弾を抱えているのではないか、
トランプ大統領も当然これらのことを(さらに詳細に)知り尽くしたうえで対処しているのではないか、
安倍首相もトランプ大統領と結託して動いて(動こうとして)いるのではないか、
というものです。

爆弾を抱えているとはいえ、力のある国ですので、
急速に崩壊することはないと思いますし、
中華思想がある限り、志那が分裂することもないと思いますし、
権力基盤である中国共産党が消滅するとも思えません。

ただし、爆弾の1つでも爆発すれば、確実に弱まるのではないかと思います。
そして、トランプ大統領はその爆弾をうまく爆発させるように虎視眈々と狙っているのではないか、と思われます。

そうであるから、習近平氏は今のところトランプ大統領のディールに付き合うしかないのかもしれません。
半島情勢に対しては、経済という爆弾の爆発を留保する代わりに、なんとかしろと言われているのかもしれません。
また、現時点では海側(東)に注目が集まっていますが、陸側(西)からのプレッシャーをかけるかもしれません。
そしてなんとかできなければ、経済という爆弾を爆発させるのかもしれません。
ひょっとするとトランプ大統領は北朝鮮ではなく志那の弱体化を本命にしているかもしれません。

いろいろと妄想できるのですが、妄想できるほどの爆弾を抱えていることはよくわかりました。
もしかすると末期の清王朝に似ているのかもしれません。

なお、トランプ大統領・アメリカがどのようなロジックで志那に対峙しているのかについては、
石平氏の「トランプvs中国は歴史の必然である」で明確に解説されているので、こちらもお勧めです。

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