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伝統・科学・世界を知りマネジメントに活かす

日本の伝統・ヒトの自然科学・現在の国内外情勢・マネジメントなどに関する、ブックレビュー

世界史の中の日本 本当は何がすごいのか/田中 英道



★★★★★

日本の精神・文化から紐解く世界史の解説

著者によれば、
世界史についての著作は、
西欧の一神教的なものの見方や、西欧の正当化をベースとして、
戦闘や物質的な発展などを題材として書かれているものがほとんどである、
更に、日本史においてもこのような方法で書かれている、とのことです。

この視点は西欧人としては当たり前なのだと思われますが、
西欧以外の国や民族が持つ西欧とは異なる視点が完全に抜け落ちるだけでなく、
それらの国や民族の精神性や文化を劣ったものとして見がちであり、
かつ西欧に侵略され植民地化された国や民族の歴史や文化を軽視することになります。

そこで著者は、日本の精神・文化をベースとして、そこから世界史を紐解くことの重要性を説き、
その視点で本書を現わしています。

そして、この視点を踏まえて、
それぞれの時代の日本・大陸・西欧の精神性・文化の比較や、関連性について展開しています。

この視点から見えてくるポイントとしては、
日本は決して西洋と比べて精神性・文化で劣ることはなく、見方によっては優れていたこと
日本は縄文時代から自然=神と捉えながら一貫性を保ったまま現在に至っていること
明治以降、西欧から輸入されたとされる資本主義・民主主義などの近代化ツールは、日本が独自に発展させてきたこと
西欧での精神性・文化の発展のピークは近現代ではなく中世であり、その後は精神性・文化はむしろ衰退していること
西欧の近代は、精神性・文化ではなく、物質的な繁栄にすぎないこと
西欧が近代以降発展してきたのは、非白人民族・国家を侵略し、植民地化し、搾取したからであること
西欧の産業革命は、この搾取により経済的な余裕がでてきたからこそ、実現できたこと
西欧の侵略・植民地化・搾取は、兵器による物質的なものだけでなく、一神教による精神的なものによること
20世紀以降は、ユダヤの金融資本と共産主義が台頭し、日本の戦争はそれらに対抗する意味もあったこと
日本の施策は西欧の植民地化とは異なり、搾取ではなく投資によって行われており、植民地化という言葉が相応しくないこと
ただし、相手国の精神性・文化・歴史を捉え損ねた方法を推進したため、戦後、親日国と反日国に分かれたこと
といったものです。

ユダヤを一まとめにしてしまっていること、
(実際は複数のグループに大別され、著者が述べているようなことをしているのは限られたグループのみと言われている)
社会主義と共産主義を分けていないこと、
(社会主義は、能力に応じて働き成果に応じて支払う、共産主義は、能力に応じて働き必要に応じて支払う、という違いがある)
など、詰めが甘い部分はあるのですが、
このような部分を無視して読むと、
歴史教科書や西欧人が書いた歴史本とは異なる視点や事実が見えてきます。
  1. 2017/05/29(月) 15:31:54|
  2. 伝統・価値観
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日本の宗教 本当は何がすごいのか/田中 英道



★★★★★

比較研究によって神道を感じる

神道に興味をもっていろいろとかじってきましたが、
もともと文字化・経典化されていないものですので、
なかなか神道の本質を感じることができませんでした。

しかし、本書では神道を様々なものと対比しながら解説されているため、
その対比から神道とは何か、が浮かび上がってきました。

著者の要約を借りれば、神道とは自然=神、ということです。

一神教との対比では、
一神教では神が自然を創造しますが、神道では自然から神が出てきます。
しかも様々な自然のかたち、うごき、はたらきなどを神として言い表しています。
自然に対する我々日本人の畏敬の念を神として表しているのだと言えます。
また、自然を感性で捉えれば神道になりますし、理性で捉えれば自然科学になります。
ですので、日本人は神道と科学が両立することに何の違和感も抱く必要がないことがわかりました。
ここが一神教の科学者が神と科学を両立させることで苦悩していることとの大きな違いだと言えます。
また、日本が科学技術大国であり、日本人でノーベル物理学賞受賞者が多い理由の一つなのかもしれません。

仏教との対比では、
神が共同体のためのものであるのに対し、仏は個人のためのものであり、
共同体と個人の両方を役割分担しながら守ることができることから、
仏教が神道をベースに組み込まれました。
仏教についてはかなり本を読んだのですが、どうも仏教だけでは割り切れなさを感じていました。
そして仏教の中では、梵我一如を説いた真言密教だけが個人的に受け入れられるものでした。
また神道の本質はわからなかったものの、何か親近感は持っていました。
本書を読んで、神道が自然=神であり、自然の中に人間も含まれていることがわかり、
神道の自然=神と真言密教の梵我一如が同じことを述べていることに気がつき、
神道と真言密教に親近感を持つことができた理由がやっとわかりました。
また、著者によれば宗教が安定するには、共同宗教と個人宗教の両方が調和していることが必要とのことです。
この点に関しては神道と仏教の両方が存在することが重要であるようです。
更に、神道をベースとしてはじめて仏教がうまく調和することから、
日本で在家仏教(大乗仏教)がより深く受け入れられるのも納得しました。

本書によって、神道が何かをより感じることができたとともに、
古事記や日本書紀の重要性なども理解することができました。

西洋からは、神道はアニミズムだと、どちらかといえば蔑視される傾向があるのは知っていましたが、
本書を読んで、神道がアニミズムであるがゆえに一神教よりも優れていることが理解できました。

まだまだ完全に神道を理解できたとは思えませんが、
基本的な理解は得ることができましたし、親近感を抱く理由も知ることができました。

そして、言葉や経典にすることなく現代まで受け継がれてきているのは、
日本人の持つDNAに神道が刷り込まれているからではないか、とも思えてきました。
  1. 2017/05/28(日) 15:55:16|
  2. 伝統・価値観
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日本の歴史 本当は何がすごいのか/田中 英道



★★★★★

縄文時代から現代まで受け継がれてきた日本人の精神性を中核とした日本文明史

神道に現れる縄文時代から現代まで受け継がれてきた日本人の精神性を中核として、
神話の時代から現代までの文明の発展史を解説しています。

それぞれの時代において海外からの文化を取り込みつつも、
そのまま取り込むのではなく、必ず日本化して取り組んできていることは、
今や周知のことだと思われますが、
本書では、その中核に連綿と続く日本人の精神性があってのことだと論じています。

確かに、何かしら中核となるものがなければ、
異文化の産物を日本化することはできないと思いますので、
本書での歴史の紐解き方は筋が通っているのだといえるでしょう。

歴史の教科書といえば、
断続的に、誰が、いつ、何をしたかを羅列しているものが多いと思いますので、
本書のように連続したものとして歴史を捉えることは重要なことだと思います。

また、日本の歴史は西洋の歴史の紡ぎ方とは異なっていることも明らかにしており、
歴史には人間としての普遍性だけでなく、
それぞれの国・民族・地域などの特殊性を踏まえて語ることの重要性も説かれています。

更に、本書で特筆すべきものとして、
マルキシズム・コミュニズムが持つ唯物史観・階級闘争史観・進歩必然史観にかぶれた学者が、
その偏った視点で歴史をみることで、正しい歴史を歪めていることを批判しています。

この批判をしたいがために、大東亜戦争における自虐史観を否定しています。
自虐史観を否定することは大事なことですが、その反動で全てを正当化してしまっているように思えます。
これはこれで反対側に飛びすぎている感は否めません。

歴史的な事実を捏造することは厳に慎むべきですが、
歴史的な事実を多様な視点で観ることは、「歴史に学ぶ」ためには悪いことではないと思います。
ただし、自身の好む視点のみを是として、他者の好む視点を非とすることは、
マルキシズム・コミュニズムのやり方と同じですので、認めるわけにはいかないでしょう。

とはいえ、本書のような歴史の見方、語り方は重要なものだと思いましたので、評価は下げていません。
  1. 2017/05/27(土) 23:32:56|
  2. 伝統・価値観
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米中激戦/藤井厳喜、飯柴智亮(2017)



★★★★★

今の日本に欠けているもの=直面する危機の俯瞰、冷徹な分析、有効な戦略、適切な施策

物事を時間的空間的に俯瞰し、冷静な分析をすることで著名な藤井厳喜氏と、
アメリカ陸軍大尉として世界最強の軍隊での実践経験を有する飯柴智亮氏との対談本です。

藤井厳喜氏の分析の鋭さは、
最強兵器としての地政学
を読んで素晴らしいと思っていましたので、本書がでるとわかった時点で、早速予約しました。

読み進めるごとに、全身に冷水を浴びせかけられるかのごとく、
現実があらゆる側面において如何に危機的な状況であるか、
日本が如何にそれらの危機に対して無防備な状態であるか、
を知らされました。

日米ともに金儲けのためにチャイナを利用したつもりが、チャイナの軍備増強に加担してしまっていたこと
チャイナは有史以来、如何なる王朝・体制・民族下でも領土の膨張を繰り返してきた歴史があり、今もそれを継続していること
ロシアは旧ソ連時代の力はないが、冷静な現実路線をとっているので、機会があれば北海道に侵攻する可能性は十分あること
米中は机の上では対話をしているが、机の下では既に足で蹴りあいが続いていること
日本がロシア、チャイナ、北朝鮮という3つの反日核保有国に囲まれていて、いつ、何が起きても不思議ではないこと
反日似非リベラル野党だけでなく、新露・親中・新朝の与党政治家や役人の利権のために、国民が危機に追い込まれていること
それにも関わらず、
これらの最大の危機に対して自覚もなく、正面から向き合うこともせず、
これらを俯瞰することも冷静に分析することもろくにできず、
外交・安全保障に対する有効な戦略と、戦略に基づく適切な施策も打ち出さず、打ち出せず、
枝葉末節な問題に時間を浪費している政府・政党・役人の姿が明快に炙り出されています。

個別具体的な内容は本書をお読みいただくとして、印象に残った事項を列記すると、

セキュリティクリアランス(秘匿情報管理体制)が日本では全くできておらず、情報がダダ漏れ、かつ秘匿情報がもらえない状態
これが政治家・役人に適用されていないが故に、反日でもスパイでも工作員でも政治家・役人になれてしまう状態
陸海空自衛隊の編成が現実の脅威に対して全く適合していない状態(なぜか陸上自衛隊が海上・航空自衛隊より大きい)
システム化・ネットワーク化が前提となっている通常兵器を単体で調達したがっている状態(電波が使えないスマホと同じとのこと)
があるとのことです。

これらを整理しながら思い出すのは、
大東亜戦争時の戦略のなさによる迷走と大量の兵士の犠牲です。
無思慮な戦線拡大(大陸・海洋ともに)、
アメリカの策略にまんまとはまったこと、
中途半端な真珠湾攻撃とそれ以降のずさんな海戦、
制空権重視の時代に巨大戦艦を作ったこと、など
内容は異なりますが、本質的には大東亜戦争と同じ過ちを続けているようです。
大東亜戦争そのものについての冷静な分析をしてこなかったことが原因ではないでしょうか。
このあたりの戦略のなさ、いい加減さについては以下の本が参考になると思います。
小川榮太郎氏『一気に読める「戦争」の昭和史

本書の結論としては、
政治家も対象としたセキュリティクリアランスを確立すること
情報省を設立してあらゆる情報活動ができるようにすること(外務省は事務処理のみ)
地政学的な見地と日米安保条約を踏まえた必要十分な防衛体制を確立すること
日本国憲法第9条も含めて、必要な法整備を行うこと
などです。

なお、トランプ政権になり、日本にとっては(メディアのフェイクとは裏腹に)メリットが大きいのですが、
アメリカの政権によって日本が大きく影響を受けるということ自体、独立国家としてどうか、と思わされました。
同盟国であれば、アメリカの政権に対して対等にものが言えるぐらいの国力・交渉力が必須だとも思いました。

本書を読むことで、日本が喫緊の課題として戦略的に実践すべき事項が明確になると思います。
個人的には、他の所謂軍事評論家、ジャーナリスト、学者よりも著者の解説が信じるに足るものだと思っています。

  1. 2017/05/27(土) 15:26:58|
  2. 藤井厳喜
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日本の文化 本当は何がすごいのか/田中 英道



★★★★★

縄文時代から脈々と続く日本人の精神性に基づく文化

本書のタイトルである、
日本の文化 本当は何がすごいのか、
に対する本書の内容を簡潔に要約すると、
日本の文化は、縄文時代から脈々と受け継がれてきた日本人の精神性に基づいていること、
になるかと思われます。

これを神話として表したものが、古事記・日本書記などになります。
これを信仰として表したものが、神道になります。
これを血脈として表したものが、125代続く天皇になります。
これを芸術として表したものが、万葉集、徒然草、神社仏閣、仏像などになります。

つまり、縄文時代から脈々と受け継がれてきた日本人の精神性に基づく、
神話、信仰、血脈、芸術などを全てあわせると日本の伝統文化になるということです。
日本文化の美しさだけでなく、それに秘められた精神性、継続性、特殊性が、
日本文化を際立たせているのだということです。

タイトルに魅かれて、軽い気持ちで読んだのですが、
かなり奥深いものに触れることができたような気がします。

日本人はこれらを守り、未来に受け渡していく必要があると思いました。
少なくともこれらを壊してはならないのだと思います。

更に、これら日本の伝統文化を世界に向けて積極的に発信していく必要があるでしょう。
著者曰く、まだまだ発信力が弱いとのことでした。
日本は、技術大国(モノ)、経済大国(カネ)ですが、文化大国(ヒト)であることも、
世界中の国々、人々に知って頂いた方がよいでしょう。
そうすることで、日本に対する魅力と憧れを抱いていただくことで、
観光はもとより、外交&安全保障にもつながるのではないでしょうか。

と同時に、日本人であることの精神面での誇りと先人への感謝を抱くことができました。

著者の「本当は何がすごいのか」シリーズは本書も含めて全4冊ありますので、
他の書籍も読んでみたくなりました。
  1. 2017/05/27(土) 09:07:37|
  2. 伝統・価値観
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「あの国」はなぜ、日本が好きなのか



★★★★★

世界中の親日国との共存共栄のための一冊

とにかく記載されている親日国の数が多いです。60か国ぐらいあります。
その分、各親日国がなぜ親日国になったのか、についての記述は基本的な部分に留まっています。

中には???な理由もありますし、一面的な記載もありますが、
様々な理由によって、これだけの国が親日国であること、
我々日本人の先人たちがこれらの関係を築いてこられたことに、
感謝と誇りを持つ必要があると思います。
また、これらの関係をさらに発展させていかなければならないと思わされました。

本書に記載されている60余りの一つ一つの国に対して、
価値観と目標を共有でき、互いに率直に話し合い、共に前に進んでいく、
というような関係をどのくらい築くことができるかを冷静に見極めたうえで、
互いに強い信頼関係を築くことのできる親日国を中核にして、
親日国をさらに増やしていくこと、それをネットワーク化していくことが、
世界の繁栄にとって必要だと思われます。
モノ・カネの関係も必要だとは思いますが、もっとも重要なのはヒト(価値観・信頼関係)です。

また、本書で取り上げられた親日国の中には、
国境を介して互いに争っている国々もあります。
日本はそれらの国が親日国であるということを最大限に活用して、
これらの争いを平和的に解決することも求められているのではないでしょうか。

これが、日本の外交・安全保障の一形態にまで昇華される必要があると思います。

あと、GHQのWGIPで自虐史観を植えつけられ、まだその呪縛から抜け出せない方や、
チャイナや半島からの情報だけしかインプットしていない方は、
本書を一読されることをお勧めします。

また、本書のような内容を社会科の教科書に載せるべきだと思います。
  1. 2017/05/25(木) 13:50:28|
  2. 国際情勢全般
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【増補版】理論近現代史学/藤 誠志



★★★★★

ついに一般書籍化されましたね

アパホテルに置いてある
「理論 近現代史学Ⅱ 本当の日本の歴史」がメディアで話題になったころ、
いったい何を批判しているのだろうと素朴に疑問を感じ興味を持ちましたので、
通勤途中に途中下車してアパホテルまで行って購入しました。

ホテルのフロントで購入しましたので、
「反響はいかがですか」と尋ねたら「日本人の方には好評です」との回答を頂きました。

本レビューは、一般書籍化される前のアパホテルでしか購入できなかったバージョンについてのものです。

数年前ならともかく、今では当たり前のことが普通に書いてある本です。
従軍慰安婦や南京大虐殺が捏造であることの指摘、
ルーズベルト大統領の策略にはめられた日米開戦と敗戦、
GHQのWGIPによる日本洗脳の呪縛からの解放、
積極的平和主義とそれに向けた憲法改正の必要性、
歴史戦・情報戦の体たらくへの喝と世界に向けた強力なマーケティングの推進、
などです。

個人的に特に気になったのは、
歴史戦・情報戦の体たらくへの喝と、世界に向けた強力なマーケティングの推進についてでした。
著者は、外務省にはもう頼れないので、マーケティングが得意なユダヤの方々にお願いしたらよいと提言しています。
確かにこれまでの歴史戦・情報戦に対しては日本はほぼ無策・不作為だったと思います。
日本政府・外務省は事実を根拠に正論をしっかりと訴えて、世界の誤解を解かなければならないと思います。
日本の伝統文化では「沈黙は美徳」ですが、グローバルでは「沈黙は異議なし」ですので。

なお、ホテルバージョンでは、日英並記ですので、
日本語が読めない方にも読んで頂き、日本の正しい歴史、正しいあり方を理解して頂けるよう配慮されています。

  1. 2017/05/23(火) 19:26:42|
  2. 歴史の真実
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日本の神々完全ビジュアルガイド/椙山 林継 (監修)



★★★★★

読んでいて気持ちが和らいできました

古事記(+少し日本書紀)に登場する神々を、
イラストと解説でわかりやすく説明しています。

古事記の解説書は読んでいますが、
ストーリーは理解できるものの、
それだけでは登場する神々それぞれについて
理解するのは容易ではありませんでした。

ちなみに、古事記解説書は以下のものを読んでいます。
竹田恒泰氏
現代語古事記
古事記完全講義

本書で、各々の神様についてイラストで見て、解説を読むことで、
理解が進みました。

また、古事記だけでなく日本書紀や他の神話などの解説も加えられており、
古事記だけではわからない神々の特徴なども知ることができ、
神々への親近感が湧いてきました。

あと、神々の本だからでしょうか、
読んでいて気持ちが和らいできました。
私にとってヒーリング効果のある本です。
  1. 2017/05/23(火) 16:07:08|
  2. 神道・古事記・日本書紀
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プーチンの国家戦略/小泉 悠



★★★★

国家戦略というより現実問題への対処

北方領土返還の可能性と最近の半島情勢についてのインプットが欲しくて手に取りました。

タイトルは国家戦略ですが、
内容は軍事的側面がほとんどを占めており、
しかも、戦略というよりもロシアが抱える様々な問題への軍事的対処の実態がについての解説がほとんどです。

経済・財政・外交・文化・科学技術・食料・教育・社会保障などの、
国家が考えるべき様々な領域についての国家戦略については、
ほとんど触れられていませんでしたので、狙い通りのインプットにはなりませんでした。

しかし、ロシアが抱える様々な問題への軍事的対処の実態については、
細部にわたってきめ細かく書かれていますので、
狙いとは違いましたが、ロシアとプーチン大統領の一側面を知ることができたのは収穫です。

読み終わってわかったことは、
・天然資源に依存しており、競争力のある産業がなく、財政がひっ迫している
・ソ連時代のプライドは持ちつつも、ソ連時代の力はもはやなく、回復しようとしているものの、遥かに及ばない
・ソ連崩壊後独立した旧ソ連構成国家との対立・紛争がいたるところで生じている
・ロシア国内の民族・宗教の多様性による内部紛争もいたるところで生じている
・軍を完全掌握できておらず、また派閥抗争もバランスをとることで精いっぱいである
・従って、西側諸国との全面対決には耐えられない
といったことです。

また、このような状態で、北極海航路・資源による権益を確保することで現状打破したい、
そのためには、北方領土を含めた極東領土が極めて重要な拠点である、と考えているようであり、
北方領土返還・そのための経済協力・日露平和条約締結については、
ロシアの国内外の問題に加えて、この観点も考慮に入れて見つめる必要がありそうです。
本書を読む限りでは、北方領土は簡単には返還されないと思う方が自然でしょう。

あと、半島情勢におけるロシアの立ち位置についても、
北朝鮮との間に国境がありますので、何もしないわけにはいかないのでしょうけれど、
アメリカ・チャイナが絡んできますので、好き勝手にはできないでしょう。
本書を読む限りでは、全面介入は難しいのではないかと思われます。

本来的な意味でのロシア・プーチン大統領の描く国家戦略を知り、
そこから、北方領土・半島情勢を多少なりとも紐解きたかったのですが、
本書の情報ではその狙いは叶いませんでした。



  1. 2017/05/20(土) 17:28:20|
  2. ロシア
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歴史問題の正解/有馬 哲夫



★★★★★

正しい歴史を学ぶことで、偏向・歪曲・捏造プロパガンダに対峙する

GHQに植え付けられた自虐史観や他国(特に志那、朝鮮)のプロパガンダを、
頭の中から取り払い、
正しい歴史で理論武装し、理性的に対峙するための必読書だと思います。

新書でありながら、膨大な文献を踏まえて、簡潔かつ本質を突いた解説になっています。

自虐史観や歴史認識について、
学校教育・メディア・似非リベラル・自称知識人の偏向・歪曲・捏造に疑問を抱かれた方には、
うってつけの本だと思います。

内容としては、目次を引用すると、
・南京事件はプロパガンダから生まれた
・真珠湾攻撃は騙し討ちではなかった
・ヤルタ会談は戦後秩序を作らなかった
・北方領土はこうして失われた
・ポツダム宣言に「日本の戦争は間違い」という文言は存在しない
・日本は無条件降伏していない
・原爆投下は必要なかった
・天皇のインテリジェンスが国體を守った
・現代中国の歴史は侵略の歴史である
・日韓国交正常化の立役者は児玉誉士夫だった
・尖閣諸島は間違いなく日本の領土である

これらについては、類書などでも解説がありますが、
本書の特徴といえる「文献に忠実」であることから、
類書で述べられていることとは異なる解説になっているものもあります。
ただし、史実解釈の方向性についての差異ではなく、
本書・著者が文献を緻密に精査したが故の決定的根拠についての違いだと思われます。

本書だけが絶対的に正しいのかどうか、
著者の知見に遠く及ばない私ごときには判断しかねますが、
文献を駆使していることから、科学的な考察といってよく、
それが故に様々な観点からの科学的な考察が可能な書籍になっていますので、
科学的に適切な再現性、批判等がなされていくと思われます。

なお、学校の歴史教育にも本書を取り入れてみるのもよいのではないでしょうか。
勿論、本書を鵜吞みにするのではなく、
本書の元になる文献を紐解くこと、それを踏まえて議論すること、などを通じて、
正しい歴史を学びつつも、歴史の正しい学び方も学ぶことができると思います。

あと、本書を読んだ所感としては、
・歴史に対する正しい理解が極めて重要であること
・プロパガンダには事実に基づいて理性的に反駁すること
・理性的な反駁が効かない相手は無視すること
・被害を及ぼす相手には実力をもって対抗すること
が重要であるということです。

例えば志那
中華人民共和国は大東亜戦争終結後に建国された国である(勿論戦勝国などではない)
日本は中華民国と戦ったのであり、中華人民共和国と戦ったのではない
中華人民共和国には日本への大東亜戦争に対する如何なる権利も持っていない
故に戦勝国・被害者としての主張を日本は一切受け入れる必要はない
建国以来、周辺諸国を侵略し続けている国家であることを全ての前提にすべきである
(因みに中華民国も台湾を侵略している)
志那と経済的な取引をすることは、志那に侵略のための軍隊を増強させるのと同じことだと認識すべきである
(一帯一路、AIIBも同じこと)
志那を経済的に豊かにし、軍事力を与え周辺諸国を侵略できるようにしたのはアメリカに責任がある

例えば朝鮮
日本は朝鮮と合併したのであり侵略したのではない
朝鮮は大東亜戦争の戦勝国ではないので、日本に対して当該戦争についての請求検討は一切ない
日韓基本条約はアメリカが大陸の反共産化政策のために日本に結ばせたものに過ぎない
しかし日韓基本条約を締結した以上、両国がこれを遵守する必要はある
全ては日韓基本条約で解決しているので、これに反する要求は全て突っぱねる
日韓基本条約を再度全面的に受け入れない限り、如何なる便益も提供しない
世界中で繰り広げられている反日プロパガンダに対しては実力をもって阻止する

また、両国に共通するものとして、
日本の領土・領海・領空に対する侵犯行為については、早急に実効支配すべきである
アメリカとの同盟で協力する必要は当然だが、まず日本が動かなければアメリカは動かない

更に、国内反日勢力にも注意しなければならないと思います。
これらの勢力に対しても、基本的には上記に準じた対応をすればよいと思います。
個人的には、日本と日本人のための正当なリベラル勢力は必要だと思っています。
しかし、今の自称リベラル勢力は、日本と日本人のためではなく、
まるで朝鮮や志那の傀儡であるかのような反日勢力に成り下がっているとしか思えません。
(事実関係はわかりませんが、言動を見ている限りそう思わざるを得ません)

ただし、
在日・帰化された方の中には親日の方もいらっしゃるはずですし、
生粋の日本人でも反日の方もいますので、
単純に民族でラベリングすることは極めて危険であり許されることではありません。
メディアやネットでの一人一人の言説をよく見極めて判断しなければならないと思います。

最後に、
本書を読まれて、正しい歴史や東アジア情勢に更に興味を持たれた方には、以下の本がお勧めです。

【自虐史観とそこからの離脱について】
ケント・ギルバート氏
まだGHQの洗脳に縛られている日本人
やっと自虐史観のアホらしさに気づいた日本人
いよいよ歴史戦のカラクリを発信する日本人

【志那・朝鮮の民族性・プロパガンダについて】
石平氏
なぜ中韓はいつまでも日本のようになれないのか
韓民族こそ歴史の加害者である

呉善花氏
反日韓国の苦悩

河添恵子氏
「歴史戦」はオンナの闘い(杉田水脈氏との対談)
トランプが中国の夢を終わらせる

【大東亜戦争について】
ヘンリー・ストーク氏
大東亜戦争は日本が勝った
日本が果たした人類史に輝く大革命

小川榮太郎氏
一気に読める「戦争」の昭和史
  1. 2017/05/20(土) 11:10:43|
  2. 国際情勢全般
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プロフィール

I am that I am.

Author:I am that I am.
誇りある日本の復活を望む一日本人

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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