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Rising Sun

Author:Rising Sun
日本を愛するリヴァタリアン
倉山塾生・江崎塾生

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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Super Genes/ディーパック・チョプラ、ルドルフ・E・タンジ(2015)



★★★★★

「脳と生命の科学」に基づく「生きる智慧」その2

著者の「Super Brain」が良かったので、続編ともいうべき本書も読んでみました。

タイトルが「Super Genes」ということで、
人の知能・性格・資質などについて遺伝学の領域で新たな発見があり、
それらを最大限に活かして生きていくことで幸福な人生を送ることができる、
といったような内容を期待していました。

しかし、Part1を読み終えたところで、「何か違うな」という感触を得ました。
期待していた内容とは異なり、遺伝学のメインストリームからは少し離れて、
エピジェネティクス(遺伝子のスイッチのオン/オフなど)、体内細菌との共生などがメインでした。
ということでPart1を読み終えてから、少し放っておきました。

ただし、Part2では、食事、ストレス、運動、瞑想、睡眠、感情といった興味深いテーマを扱っていますので、
しばらくしてから、また読み続けました。

結果としては、読み続けてよかったです。
Part2で取り扱っている各テーマについて、関連する最新のエピジェネティクス等の知見が取り上げられ、
各テーマに取り組むうえで、それらの知見がどこまで解明されているか、どれだけ活用できるか、が記されており、
最新の科学的知見に基づいた取り組み方法や重点事項が示されていました。
また、科学的知見が追いついていないところについては、
チョプラ氏の母国であるインド古来のヨガやアーユルヴェーダが紹介されていました。
頭と身体を幸福にするためのエッセンスが凝縮されています。

更にPart3では、マインドのパワーによって更なる幸福を追求することができる可能性があることを、
Part2と同様に、エピジェネティクス等の最新の科学的知見を駆使して解説しています。

前著「Super Brain」では脳の可塑性に注目して、
その可塑性を最大限に活用することで幸福になることを目指していましたが、
本書ではエピジェネティクスという、受け継いだ遺伝子の枠内でそのスイッチを切り替えられることに注目して、
そのスイッチを最大限に活用することで幸福になることを目指しています。
Part1でエピジェネティクスをメインに取り上げていたのは、これを言いたかったのだからではないか、と思われます。

また、スピリチュアル系の本に必ず登場するワンネスについても、
インド哲学を引用するのではなく、進化の樹形図を遡れば1つの生命にたどり着くことを理由に、
地球上の生命は、それを生み出した地球・宇宙を含めて1つである、という論理展開がなされていました。
インド哲学におけるワンネスも個人的には納得できるものですが、
科学的視点からワンネスが提示されていることに好感をもつことができました。

そして最後に、マインドのパワーとエピジェネティクスで自らを進化させ、
それによって地球と人間を含む生命を持続させることが人間に課された使命であると述べています。
これについては、アプローチは異なりますが、
エックハルト・トール氏の「A New Earth」に通じるものがあります。

蛇足ですが、著者らはいわゆる「インテリジェント・デザイン」陣営ではありません。
進化論を認めつつ、かつ最新の科学的知見から進化論を批判的に見直すことで、真理を追求しています。


なお、本書は英語版のみで、日本語版はありません(現時点)。

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