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伝統・科学・世界を知りマネジメントに活かす

日本の伝統・ヒトの自然科学・現在の国内外情勢・マネジメントなどに関する、ブックレビュー

日本宗教史/末木 文美士



★★★★★

完全な宗教など存在しないことを気付かせてくれます。

本書は、日本で取り入れられた主要な宗教の思想について、
時代を追いながら著者ならではの鋭い切り口を用いて分析・解説を試みています。
新書ですが、宗教思想を鋭くえぐっていますので、読みごたえがありました。

著者の他の書籍を読んでも同じ気付きを与えて頂けるのですが、
いかなる宗教・思想でも、所詮は人の作ったモノである以上、
普遍の真理であるはずもなく、特定の時代・場所・文化の制約を受けていることがわかります。

特定の宗教・思想に身を委ねることの危険性と、
宗教・思想に普遍の真理を求めることの愚かさを、
著者は再度、本書で教えてくれたような気がします。

  1. 2016/06/08(水) 14:32:41|
  2. 仏教思想
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A New Earth/エックハルト・トール



★★★★★

座右の書

エゴやペインボディについて、これでもか、というぐらい様々な角度から様々な事例を挙げて解説しています。
自分自身がエゴに陥っていないか、ペインボディに支配されていないか、を確認するには良い本だと思います。

一方で、最後の2章では、
それまでのエゴやペインボディの解説で展開された現実的・論理的分析とは打って変わって、
超自然的な解説や論理飛躍が目立ちます。
著者からすれば、この2章が本書の本題なのだと思いますし、
いわゆるスピリチュアル系が好きな方々には、この2章は素晴らしい内容なのかもしれません。

ただ、常に脳科学等の自然科学との関連を考えながら読んでいる者としては、
本書の内容がそうであれば素晴らしいことだな、とは思いながらも、ちょっと引いてしまいました。

以上のことから、個人的には著者の『The Power of Now』の方が好きです。

※追記(2016/7/20)
最後の2章についての引っ掛かりは、以下の本を読むことで完全に解消されました。
ディーパック・チョプラ「Quantum Healing
従って、私の中では「A New Earth」は「The Power of Now」と同様、座右の書となりました。
(追記終わり)


なお、本書は英語版で読みました。
邦訳版は著者の意図がどうしても汲み取れない場合のみ参考にしました(特に最後の2章)。
最適な訳ではない箇所が散見されたものの、英語版を読む際の参考としての位置づけは果たしていると思います。
ただ、第10章冒頭のastronomersを宇宙飛行士と訳しているのは笑えました(astronomerは天文学者、宇宙飛行士はastronaut)
  1. 2016/06/04(土) 14:22:48|
  2. エックハルト・トール
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The Power of Now/エックハルト・トール



★★★★★

座右の書

生きる智慧を求めて様々な分野の様々な書籍を読んできましたが、
本書を含めたエックハルト・トールの著作に勝るものは今のところありません。

著者のメッセージを思いっきり要約すると以下のようになるかと思われます。
・人は無意識のうちにエゴによって支配されている
・人が幸せになれない、人を幸せにできない原因は、エゴに還元できる
・意識の覚醒とは、エゴに支配されている自分自身に気づくことである
・意識を覚醒し続けることで、エゴを次第に消失させることができる
・エゴの消失で本来の自己に戻り、静寂・平安・喜びのうちに生きることができる
もっと上手い要約の仕方があるはずですが、何度も読み返しながら要約し直したいと思います。


本書を他の書籍と比較することが良いのかどうかわかりませんが、
本書の素晴らしさを説明するために敢えて比較してみたいと思います。

まず、仏教との比較ですが(他の宗教に対する知見がほとんどありませんので仏教を挙げます)、
仏教解説書にありがちな、教義の押し付け、善行の押し付けのようなものが本書にはありません。
また、形而上学的な教義の解釈といった実践にとって不要不急の難解さも本書にはありません。

次に、心理学との比較ですが、
心理学解説書にありがちな、表層的な論争、独善的な主張のようなものが本書にはありません。
本書では遥かに深い洞察がなされており、かつメッセージもシンプルです。

また、他のスピリチュアル本との比較ですが(あまり読んではいないのですが)、
これらにありがちな超自然現象や論理の飛躍は本書には登場しません。
あくまでも現実的かつ論理的な説明がなされています。

それぞれ生きる智慧と称されている3分野の解説書と比較して、
本書は、少なくとも私にとっては最も優れたものだと言えます。

また、質問を立て、それに答えるという文章の組み立て方も素晴らしいと思います。
答えそのものも深遠かつ簡潔なのですが、
質問自体も「こんな視点もあるんだ」と新たな気づきを得ることができます。

更に、本書の元となるブッダ、キリスト等、いにしえの覚醒者たちの言葉の本来の意味も解説しています。
宗教化によって誤解や意図的に改変されてきた言葉の本来の意味を蘇らせています。
いにしえの覚醒者たちと同じことを言っているだけではないか、とも受け止められますが、
それらの本質を蘇らせつつ、現代の人類が容易に理解でき、意識の覚醒ができるように、
再構成して伝えているということに、大きな価値を認めたいと思います。

あと、生きる智慧と称して、やたらと本を出版する方がいるのですが、
それらの本は内容がかなり重複していたりするので、啓蒙ではなく金儲け?と疑ってしまいます。
それに比べて著者は、あまり本を出版しないので、その分信頼がおけます。


本書と『Stillness Speaks』は私の座右の書になりました。


なお、私は英語版しか読んでいません。
邦訳版はamazonさんのレビューで酷評でしたので、読む気になれませんでした。
amazonレビューに従えば、邦訳監修者は自らのエゴのために、エゴを戒めている本書を改ざんしているようです。
kindleアプリでは辞書を使いながら読むことができますので、英語版で読まれることをお勧めします。
  1. 2016/06/04(土) 14:07:27|
  2. エックハルト・トール
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  4. | コメント:0

プロフィール

I am that I am.

Author:I am that I am.
誇りある日本の復活を望む一日本人

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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