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Rising Sun

Author:Rising Sun
日本を愛するリヴァタリアン
倉山塾生・江崎塾生

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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知のトップランナー149人の美しいセオリー/ジョン・ブロックマン編



★★★★

盛りだくさん

ここ暫く、脳と生命の科学に関する興味深い新刊本をAmazonさんで色々と探しているのですが、なかなか見つかりません。
ということで、ちょっと視野を広げようかな、何か新しい発見があるかな、と思い本書を手に取りました。

各分野での第一線の科学者による、お気に入りの、深遠で、エレガントで、美しい法則、について紹介しています。
どのような法則が第一線の科学者に気に入られているかを知るという意味では面白い企画だと思います。

個人的には、
生物学以外の学者さんが、自身の領域ではなくダーウィンの進化理論を挙げていること、
更に、他の学者さんがダーウィンの進化論を挙げるだろうという理由で、遠慮して次善の法則を挙げていること、
ダーウィンの進化論の考え方を生物学以外の領域でも応用している学者さんがおられること、
に興味を覚えました。

一方で、個人的な興味で掘り下げてきた脳と生命の科学という分野で挙げられている法則については、
ほとんど知っているものでしたので、なるほどね、とは思いましたが、新鮮さはありませんでした。
ただ、本書に寄稿している科学者の著作ついて、久しぶりに興味を惹かれるものを見つけられたのは良かったです。
(脳科学の本2冊、遺伝学の本1冊)

なお、本書で私が気に入ったのは、心理学者のミハイ・チクセントミハイの以下の言葉です。
「私は社会科学分野におけるエレガントで美しい説明を1つも思いつかない」
自然科学と比べて社会科学は理論の検証が難しい分野なので仕方がないのかもしれませんが、
現在の社会科学のありようを著名な心理学者が自覚されておられるというのは重要なことだと思います。

因みに、各々の科学者によるお気に入りの説明は数ページ以内で要約されていますので、
気になった法則についてより深く理解したい場合には、その領域の入門書なり解説書なりを読まれた方がよいかもしれません。


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密教の思想/立川武蔵



★★★★

密教を特別視していない学者による密教思想の本

日本仏教についていろいろと触れながら、ひとまず空海の真言密教が日本仏教の中では最も身近なものとして捉えています。
そしてそう捉えた後は空海・密教ファンの方々の書籍をいろいろと読んで理解を少しずつ深めようとしてきました。
ただ、空海・密教ファンの方々の書かれた本には、良くも悪くも空海・密教が最も優れているという考え方を持っておられるのか、
空海・密教を他の宗教・思想と比較して建設的に批判するという視点がほとんど見受けられませんでした。
(私が読んできた空海・密教についての書籍についてはこちらからどうぞ⇒空海・密教

そこで、ちょっと離れて空海・密教を見てみたいと思って本書を手に取りました。
本書では、密教の中での比較(インドやチベット等)、顕教との比較(唯識や中観等)がなされており、
一歩引いて密教をとらえることができるとともに、空海の真言密教を最も身近なものとして再認識させていただきました。

仏教を含めた比較思想論については、全くの門外漢なのですが、
いろいろ比較しながら様々な思想を捉えてみるというのは、なかなか面白いことだと思わせていただきました。

ブッダをたずねて 仏教2500年の歴史/立川武蔵



★★★

ざっくりと仏教の歴史を俯瞰する

新書サイズで、ざっくりと仏教の歴史を俯瞰したい方にはお勧めの本だと思います。
仏教の起源から様々な時代・地域において仏教がどのように変わっていったかの概要がつかめます。
本書を読まれて、もう少し詳しく知りたくなられた方には、著者の『空の思想』もお勧めです。

なお、著者の書籍を複数読まれるとわかるのですが、著者なりの切り口がはっきりとみえてきます。
この切り口が普遍的なものなのか、著者独自のものなのか、比較仏教思想論に詳しくないのでよくわかりませんが、
仏教各宗派(日本だけでなく)を見比べてみる際の一つの手段を与えてくれます。

日本仏教の思想/立川武蔵



★★★

日本の中の仏教の変遷

日本の中における主たる仏教宗派の成り立ちと変遷の概要について、各時代ごとに整理したものです。
各宗派を立ち上げた僧、発展させた僧などのよって立つ基盤について著者なりの整理方法で表しています。
著者なりの整理方法がどれだけ適しているかはよくわかりませんが、日本の仏教を俯瞰できることは良い点だと思います。
少なくとも自分の宗派が最も優れていると妄想している人たちの書籍を読むよりは得るものがあったと思います。
また、特定の宗派を学んでいく際に、その宗派に猛進していく際のブレーキにもなる本だと思います。

ただし、あくまでも日本の中の宗教の相違について述べられているものであり、
世界の他の仏教や思想との比較はなされていませんので、この点は読まれる際に留意した方がよいかもしれません。

なお、この著者の主張として他書でも使われている「俗なるもの」「聖なるもの」の区別が私にはよくわかりません。
著者曰く、「俗なるもの」を否定しきって「空」に至ると「俗なるもの」が「空」の視点から「聖なるもの」に見えるようです。
「空」に至ればわかるということなのだと思いますが、仏教を思想として捉えるのであれば、もっと説明が欲しいところです。

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