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伝統・科学・世界を知りマネジメントに活かす

日本の伝統・ヒトの自然科学・現在の国内外情勢・マネジメントなどに関する、ブックレビュー

ZEN KEYS/ティク・ナット・ハン



★★★

なぜ本書だけ厳しい教えなのか?

師の本はいろいろ読んでいるのですが、どれも慈愛に満ちており、読むだけで心が温かくなります。
しかし、本書だけは厳しい口調で語られています。
(翻訳の仕方も原因の一つかもしれませんが。。。本書の英語版は読んでいません)。
特に公案についての解説は、苦行としか思えませんでした。
仏教色を前面に出して解説しているからかな、とも思いましたが、
原始仏教経典を解説している書籍(未邦訳も含む)でも、やはり慈愛に満ちていました。

でいろいろと関連書籍を探したうえで、答えを見つけました。
小川隆氏『臨済録』で見つけました。
師が学び、本書で伝えている禅は、多分中国宋時代以降にベトナムに入ってきた禅であり、
公案の取り扱いも宋時代以降のものなのだと思います。
この本では、唐時代までの禅・公案と宋時代以降の禅・公案は取り扱いが全く違うことが検証されています。

禅の紹介本として、唐時代までの禅・公案に言及していませんので、その分評価を下げさせて頂きました。
  1. 2016/04/29(金) 18:09:03|
  2. ティク・ナット・ハン
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臨済録/小川隆



★★★★★

公案が何であるかを教えて頂きました

本書を手に取ったきっかけは以下のようなことです。
仏教の実践は中道であるはずなのに、なぜ禅の世界では公案を用いて苦行をするのか?

で、たまたま手に取ったのが本書でした。
そして、その理由が明確に検証されていました。
苦行としての公案は、中国宋時代以降のものであり、日本の禅もそれを輸入しているということ。
中国唐時代までの公案は、これを元に師と弟子が普通に議論を重ねながら、
あなたの中にも仏性はあるんだよ、と弟子に気付きを与えるものであったということ。
中国宋時代に渡航した道元は、宋時代の公案の使い方を否定しているということ。

宋時代以降の公案のやりとりは理解不能ですが、唐時代までの公案は非常にわかりやすいです。
  1. 2016/04/29(金) 18:06:08|
  2. 仏教思想
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空の思想史/立川武蔵



★★★★★

丁寧かつ分かりやすい解説です

自分が学び、少しずつでしかありませんが実践をしている仏教が、
果たして仏教全体のどこに位置づけられているのか、なぜそうなったのか、に興味を持ち、本書を手に取りました。

仏教思想および仏教思想史については、本書が初めての接点ですので、他の研究者との比較はできません。
しかし、本書は原始仏教から現在の多種多様な仏教に至る歴史の中での仏教の在り方、主題、環境などについて、
丁寧かつ分かりやすく解説しています。

原始仏教で芽吹き、大乗仏教で開花した仏教の根本思想の一つである空の思想が、
時間と空間の影響をかなり受けながら変遷してきた、という事実は大きな発見でした。

また本書によって、
何か特定の仏教宗派、仏教指導者の教えを鵜呑みにしてはいけないということを、教わったように思います。
  1. 2016/04/29(金) 18:04:00|
  2. 仏教思想
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神は妄想である/リチャード・ドーキンス





これは科学ではない

ドーキンスは『神は存在しない』『宗教は悪である』ことを本書で訴えたかったのだと思います。

しかし、攻撃の仕方が全く科学的ではありません。
科学者であれば、科学的な裏付けのとれた知見のみを証拠として訴えるべきだと思いますが、
本書では、そのような科学的な知見はほとんど使われず、比較実験もほとんど試みられず、
ただ、誰かがそういった、どこかにそう書いてある、という非常に稚拙な材料に基づいて訴えています。
また、自分の主張を裏付けられる情報だけ集めて、それに反する情報は全く無視しているようです。

もし、本書の著者がドーキンスという著名人でなければ、単なるトンデモ本として片づけられるでしょうし、
もし、本書をまともな科学雑誌へ投稿しようとすれば、簡単に弾かれると思われます。

創造論者が、この稚拙な書物を武器にして進化論そのものに対して反駁してくることがあれば、科学にとって大きな損失でしょう。
  1. 2016/04/29(金) 18:01:27|
  2. 西洋思想・哲学
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プロフィール

I am that I am.

Author:I am that I am.
誇りある日本の復活を望む一日本人

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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