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Rising Sun

Author:Rising Sun
日本を愛するリヴァタリアン
倉山塾生・江崎塾生

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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(2017・2018)
2018/07/18、突然Amazon.co.jpが事前通知なく全レビュー強制削除&レビュー投稿禁止措置を発動。

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ポケット般若心経/大栗道榮



★★★★★

密教から見た般若心経とは

ここ数ヶ月、空海や密教に関心を持ち、様々な本を読み始めています。
そうこうするうちに、密教で読まれている般若心経は、どのような解釈なのだろうと興味を持ちました。
加藤精一氏の『般若心経秘鍵』を読んでみましたが、もう少し入門書的なものが欲しくなりました。
そこで、密教の僧侶で他書を読んでよかった、大栗道榮氏の書いたこの本を読むことにしました。

他の般若心経の入門書(といっても、ひろさちや氏のものしか読んでいないのですが)と比べると、
密教では般若心経全てが真言であるというのが最大の違いだとわかりました。
(他の入門書では「ギャーテイギャーテイ~ボジソワカ」だけが真言とされていました)
また、当然といえば当然なのですが、各段落の解釈は『般若心経秘鍵』に沿ったものであり、
これは般若心経262文字の中に小乗仏教と大乗仏教の教えが組み込まれているという解釈です。

他にも、本書では般若心経の各段落毎に、関連する仏教知識が体系的に埋め込まれています。
このことは、購入時点では想定していませんでしたので、大きな収穫でした。
仏教関連の本を立て続けに読んでいましたので、大半の言葉は頭では理解していましたが、
これだけ並べられると「まだまだ知らないことだらけだな」と思わされました。

これらのことから、本書は般若心経の入門書としてだけではなく、
仏教の入門書としてもおススメの本だといえるでしょう。

本書も含めていろんな般若心経入門書を読んできましたので、
少しだけですが「空」の意味が分かりかけてきているような気がします。

答えはすでにあなたの心の中にある/ロビン・シャーマ



★★★★★

ホンモノの自己啓発書

自己啓発書には、世の中に迎合するためのノウハウを伝えるものが多いですし、
世の中を全く離れてスピリチュアルに生きるためのノウハウを伝えるものも多いです。
しかし、本書は人が人としての本質的な意義を心の中に探し求めるノウハウを伝えています。

更に、自己啓発書には、本人の体験が万人に通用すると思って書かれているものも多いですし、
(その中には自分の成功体験を自慢したいだけのものも少なくありません)
チャネリングによる預言などの根拠に疑問のあるものも多いです。
しかし、私の浅薄な知識に基づけば、本書は仏教、それも密教の教えに基づいている気がします。
したがって、しっかりした根拠をもとに書かれていると思います。

内容ですが、帯のセールストークに嘘はありません。とても濃いものです。
文章はストーリー形式をとっているためわかりやすいですし、
そのうえで、キーメッセージは書かれるべきところで書かれていますので、
体系だって学ぶことができます。

また、世俗の富と、心の富はいずれも追求しても構わないが、
心の富のプライオリティを最優先すべきというメッセージは記憶に残るものでした。
いずれかのみを選択するのではなく、プライオリティをつけて両方求めればよいというのは、
物質世界を生きる我々にとって、本書のメッセージを受け入れやすくさせてくれます。

なお、本書はAmazon Vineプログラムで他に欲しいものがなかったので、
書籍ならつまらなくても売ればいいや、と軽い気持ちでたまたま選んだものです。
それが、当たりの書籍でしたのでうれしい限りです。
早速、著者の他の書籍の購入を検討し始めています。
このプログラムがなければ本書に出会うこともなかったでしょう。
Amazonさんとダイヤモンド社にこの場を借りて感謝したいと思います。

ビジョナリーカンパニー3/ジェームズ・C・コリンズ



★★★★★

あらためて「企業は人なり」だと感じさせられました

本書で登場する衰退の五段階は、
どの組織にでも、またどんな人にでも、内在されているものだと思います。
仏教でいう「煩悩」だともいえます。「煩悩」が露出すると衰退すると考えられます。

・様々な縁によって成功したのに、それを全て自分の手柄だとする身勝手な傲慢さ(第一段階)
・世の中のためでなく、物質的欲望のために貴重な資源を不必要に追及する貪欲さ(第二段階)
・自己を正当化するために、失敗の原因をすべて自己以外に求めようとする卑しさ(第三段階)
・窮地に立たされ我を忘れ、妄想に次々と期待を寄せ頼ってしまおうとする愚かさ(第四段階)
・道理をわきまえずに、守るべきものとそうでないものとの区別がつかない無明さ(第五段階)

上記を書きながら、これまでコンサルティングをさせて頂いた組織と照らして思ったのは、
行政の影響が強いほど、組織規模が大きくなるほど、個人の役職が高くなるほど、
これらの傾向が強く出ているな、ということです。

ですので、これらの傾向は常に自分自身の中にあると思って、
意識的にセルフチェックをしておく必要があると思います。

また、組織の中では、これらの煩悩をさらけ出したり、自身の煩悩に気づかないような人を、
人の上に立たせないようにすることが必須です。
しかも他者に対するその見極めは難しくはないですので、実践する決意があれば済むと思います。


なお、本書の元となる調査手法は『ビジョナリーカンパニー』『ビジョナリーカンパニー2』と同様、
社会科学で採用可能なものの中で最も信頼される部類にはいりますので、信頼性は高いと思います。


また上記で本書の内容を要約しましたが、これらは心理学では当たり前のものとされていると思います。
その意味では、経営学と心理学を繋ぐ本だともいえます。
さらに、仏教でも上記と同様のことが2000年以上も前に謳われています。
その意味では、経営学と仏教をを繋ぐ本だといえます。
ちなみに仏教は心理学だとも言われていますので、これで経営学・心理学・仏教が繋がることになります。


空海 感動の人生学/大栗道榮



★★★★★

空海・密教的リーダーシップ&マネジメント実践法

空海&密教をベースにすれば、
どのようなリーダーシップやマネジメントが実践されるのか、を解説している本です。

タイトルは「人生学」ですが、
ほとんどの章を、組織におけるリーダーシップとマネジメントに割いていますので、
人生学とはいえないかもしれません。
ただ数多くの人が組織活動に時間を割いていますので、そういう意味では人生学かもしれません。

空海&密教を学び始めた数か月前に読んだ際には、
「仏教が世俗のことを扱ってよいのか?」という不満めいたものが感情として残りました。
それまでは、主にひろさちや氏の著書によって大乗仏教を学んでいたことが原因でしょう。
また、このような感情で他書のレビューを書いたこともあると思います。

ちなみに、ひろさちや氏による大乗仏教の教えは「出世間(世俗を無視せよ)」です。

ただ、学ぶにつれ空海&密教は現世でよりよい人生を歩むためのものだとわかりましたので、
そのうえで本書を再度読み直しました。

再読した感想としては、
・空海&密教の教えはリーダーシップやマネジメントにかなり効果がありそうなこと
・他のリーダーシップやマネジメントの書籍では出てこない手法が数多くあること
でした。

仕事柄、主要なリーダーシップやマネジメントの書籍は数多く読んでいますが、
これらの書籍には、本書で提示しているような観点はあまりなく、
経営書として本書をとらえると、斬新な実践論であると言えます。
(無理にこじつければ、サーバント・リーダーシップ、コーチングなどがあてはまります)

また、歴史・文化・宗教などが異なる欧米の書籍よりも、
本書の方が日本人には役に立つのではないか、と思える点が少なくありません。
(日本の経営学には期待していませんので日本の経営学者の本はほとんど読んだことがありません)

仏教における本書の位置づけは、私自身がまだ学習の途についたばかりなのでわかりませんが、
リーダーシップ&マネジメントにおいては、少なくとも日本では第一級の書籍だと思います。

仏教アレルギーがある方も、組織人であれば一読することをおススメします。

空海 感動の言葉/大栗道榮



★★★★★

空海の名言を現代の日常生活に照らして紹介

本書は、著者が選択した空海の名言を、
どこにでもあるような現代の日常生活に照らしながら紹介していますので、
名言がスーッと入ってきます。

仏教の本ですので仏教用語もそれなり登場しますが、
用語の基本部分の解説は適切になされていますし、
名言と日常生活との照合がわかりやすいですので、
理解できないということはないと思います。

実は、最初に読んだときには、理解が足りないせいか「つまらない」と思って手放そうかと考えました。
しかし、二度目に読んだときには「わかりやすい」と思って蔵書にしようと思いました。

タイトルにあるように「感動」までは至っていませんが、何度も読めば「感動」するかもしれません。
(ちなみに元となる単行本には「感動」の文字はないので、この言葉は販促のためかもしれません)

空海の名言集で文庫版のものが幾つかありますので、併せて読まれると理解が広がり深まると思います。
私が読んだ中では、以下のものが良かったと思います。

・宮下真『空海 黄金の言葉』(監修:名取芳彦)
・名取芳彦『心が穏やかになる空海の言葉

仏教 陽気生活のすすめ/名取芳彦



★★★★★

タイトル通りの優れモノ

空海・密教の持つ前向きさやおおらかさをベースにしながらも、
仏教用語をほとんど使わずに、また仏教経典をほとんど引用せずに、
わかりやすくほんわかとした仏教的な幸福論を展開しています。

最初に読んだときは「なんだかな~」という印象でしたが、
二度目に読んだときは「こりゃすごい」という印象を持ちました。

禅についての本だと、基本的に捨てることで幸せになるという論調になりますが、
密教だとあらゆるものをとりこんで昇華させるおおらかさが前面にでてきます。

また幸福論という観点で言えば、アラン、ラッセル、ヒルティが三大幸福論といわれていますが、
本書はそれらを凌駕しているのではないかと思われます。

著者の『葉心が穏やかになる空海の言葉』と共に常に手元に置いておきたい本だといえます。

ただ、本書の醍醐味を味あうためには、やはり仏教の基本的な知識が必要だと思います。
大乗仏教についてはひろさちや氏の、空海・密教については加藤精一氏の本を事前に読まれることをオススメします。

日本一やさしい般若心経/名取芳彦



★★

期待はずれ

真言宗の僧侶が、般若心経を如何に空海・密教的に解説してくれるのか、期待して読みました。
また、著者の『心が穏やかになる空海の言葉』が良かったので、この点からも期待しました。
結果としては、普通の般若心経入門書とそれほど大差ないものでした。期待はずれでした。

また、各章のタイトルそのものは素晴しいのですが(転記しました)、
各章の解説がタイトルと一致していないものが少なくありませんでした。

更に、仏教と道徳、仏教と礼儀を混乱しているような記述も見受けられました。
(ひろさちや氏の仏教観を参考。それによれば仏教と道徳・礼儀は異なるもの)

私自身の読み方がおかしいのか、適切に捉えているのか、を考えた上で2度読みましたが、
上記のことは私の中では拭い去ることができませんでした。

般若心経の空海・密教的な入門書としては、加藤精一『般若心経秘鍵』を、
般若心経の入門書としては、ひろさちや『知識ゼロからの般若心経』がオススメです。

心が穏やかになる空海の言葉/名取芳彦



★★★★★

空海のつくりかた

本書は、タイトルに関連した空海の名言を抽出すると同時に、
「空海のつくりかた」指南書を目指して書かれているとのことです。

仏教を学ぶきっかけが、ひろさちや氏だったこともあり、
生きている僧侶が書かれた本を読むのは本書がほとんど最初です。

読んでみての感想は、わかりやすくて深い、というものでした。
本書の帯によると「日本一わかりやすい和尚」さんだそうです。
わかりやすいと謳った本は、ジャンルを問わず、えてして内容の浅いものが多いのですが、
本書は見開き2ページでの名言の解説や充実したコラムによって内容の深いものになっていると思います。

これまで何冊か、空海名言集を読んできましたが、本書は最も深い部類に入ると思います。
本書は名言集の体裁をとっていますが、実質的には空海・密教入門書だといえます。

なお、著者が監修した、宮下真『空海 黄金の言葉』も同時期に出版されています。
こちらも良い本ですので併せて読まれることをオススメします。

空海 黄金の言葉/宮下真



★★★★★

常に手元においておきたい本

空海・密教関連の書籍は、入門書、著書、名言集など10冊ぐらい読みましたが、
本書はその中でもかなり役立つ部類に入ると思います。

また、数ある名言集の中でも、良い本だと思います。

本書は、空海・密教関連の文献から110を選択し、
テーマ別に分けた上で、1文見開き2ページで解説しています。
見開きの右側は、簡潔なタイトル、凝縮されたメッセージ、元となる読み下し文が掲載されており、
見開きの左側は、これらについての解説が掲載されています。

また、解説については、選択した文章の文脈の説明があったり、関連する他の文章の紹介があったりと、
1ページの解説にしてはかなり濃いものだと思います。

それから、章毎にコラムをはさみ、空海や密教に関する基本的な知識を紹介しています。

一読しただけでは理解できるとは思いませんので、手元において何度も読み直してみたいと思います。

なお、本書の監修をされた、名取芳彦『心が穏やかになる空海の言葉』も同時期に出版されています。
こちらも良い本ですので併せて読まれることをオススメします。


ただ、他の空海・密教関連書籍のレビューでもコメントしていますが、
空海や密教を学ぶことを本書から始める事はやめたほうがいいと思います。
本書は、読者仏教や空海・密教の基本的な知識があることを前提としています。
本書にて著者がこれらの基本的知識を解説している箇所がありますが、それだけでは足りません。
基本的知識なしに本書を読まれると、本書で得られる醍醐味が半減してしまいかねません。
私が読んだ中では、ひろさちや氏や加藤精一氏の入門書が良いと思います。

あと、本書のベースとなっている空海の著作にもあたってみると、より理解が深まると思います。
私が読んだ中では、加藤精一氏の『三教指帰』『秘蔵宝鑰』『般若心経秘鍵』がオススメです。


蛇足ですが、本書のような名言集をどれだけ読んでも空海や密教を理解し切る事はできないような気がします。

例えるなら、数年前に流行った「もしドラ」を読んでも、また元となった「エッセンシャル版マネジメント」を読んでも、ドラッカーのマネジメント理論の全てが分かるわけではなく、大元の1500ページもある大著「マネジメント 課題・責任・実戦」を何度も読みこなす必要があるのと同じでしょう。

更に、本当に理解することは、空海や弟子の著した全文献を読んでも難しいのだと思います。空海が最澄に最も重要な経典を貸さなかったことからも、そう思います。

しかし、空海や密教に少しずつでも近づくことは出来ると思いますので、一歩一歩進んで行こうと思っています。

空海と密教美術/武内孝善・川辺秀美



★★★

基礎的な事実を知ることはできるが、深みがない

本書は、空海や密教に関する伝説の類を一切排して、史実だけを元に基礎的な空海と密教美術を解説しています。
ですので、その限りにおいては適切な本だと思います。

しかし、空海や密教が伝える深いメッセージについては何も語られてはいません。
また、密教美術はそれとしてだけ伝え、密教美術から空海にせまっているわけでもありません。

表面的かつ基礎的な知識を得たい方にはオススメですが、
空海や密教について深く知りたい方には他の書籍をオススメします。


なお序文で著者が、空海や密教に関する適切な入門書がないかのごとく書いています。
しかし、ひろさちや氏や加藤精一氏らの入門書は、入門書として十分に役割を果たしています。

著者の他の書籍でもそうですが、
どうも著者は他の著者を貶めることで、自身を優位に立たせようとしています。
このことそのものが仏教が嫌うことなのではないでしょうか?
他の著者と比べることで、この著者は仏教や、密教・空海を語るだけの資質があるのか、疑問が残ります。

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