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伝統・科学・世界を知りマネジメントに活かす

日本の伝統・ヒトの自然科学・現在の国内外情勢・マネジメントなどに関する、ブックレビュー

企業の未来像/フランシス・ヘッセルバイン等



★★★

これからの企業の在り方について。秀逸な論文もあるが、玉石混交

ドラッカー財団が企画した未来シリーズ三部作の一つです(他は『未来組織のリーダー』『未来社会への変革』)。

P.F.ドラッカーの序章、ジェフリー・フェファー、オリト・ガディーシュ/スコット・オリヴェット、イアン・ソマーヴィル/ジョン・エドウィン・ロムズ、ロザベス・モス・カンター、ステファニー・ペース・マーシャル、ジョン・アレクサンダー/ミーナ・S・ウィルソン、チャールズ・ハンディの論文は秀逸であり、新たな気付きを幾つももらいましたが、それ以外は正直いって時間の無駄でした。中には論文としてどうなのか?と疑いたくなるようなものも含まれていました(かなり著名な方々も寄稿しているのですが、それでもです)。

各論文はそれほど長いものではありませんので、各論者の提言を余すところなく伝えているわけではありません。より深く学ぶための辞書的な役割として本書を位置づけるとよいのだと思います。

未来シリーズ三部作をすべて読んだのですが、書籍としての出来は『未来組織のリーダー』が最も秀逸だと思います。リーダーシップについての研究が他の領域よりも進んでいるからなのでしょうか。
  1. 2010/01/20(水) 09:17:49|
  2. マネジメント
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誰が世界を変えるのか/フランシス・ウェスリー等



★★★★

ソーシャル・イノベーションの事例集

ソーシャル・イノベーション(貧困・紛争・犯罪等の社会的問題の解決)について、複雑系理論やイノベーション理論などを参照しながら主要なポイントを整理したうえで、様々な事例を紹介している本です。

ソーシャル・イノベーションの書籍はほとんど読んでいませんので、類書との比較はできませんが、結構わかりやすく書かれていますし、失敗事例も載っていますので、親切な本なのではないかと思います。
少なくとも、特定の思想・信条に偏って、効果よりも自説を主張している開発経済等の書籍よりはいいのではないでしょうか。

また、本書は社会的な問題の解決を中心としていますが、ビジネスの世界でも十分に応用できるものだと思います。
ビジネスの世界でのイノベーションについての書籍は技術革新にかなり偏ったものが多いです。
しかし、実際には世の中に受け入れられてこそのイノベーションであり、また市場経済において何かを解決するために企業のイノベーションが必要といえます。
ですので本書の内容はビジネスの世界での重視される必要があるのだと思います。

ただ、豊富な事例の一方で、ソーシャル・イノベーションそのものの理論化が十分にはなされていません。
世の中は理論通りにはいかないものですが、とはいえ理論がなければ上手くいかないのも確かでしょう。
理論については、エベレット・ロジャース『イノベーションの普及』が有益な理論を与えてくれますので、こちらを参照されるとよいのではないでしょうか。
  1. 2010/01/17(日) 07:12:22|
  2. イノベーション
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未来社会への変革/フランシス・ヘッセルバイン等



★★★

未来の共同体の在り方について。秀逸な論文もあるが、玉石混交

ドラッカー財団が企画した未来シリーズ三部作の一つです(他は『未来組織のリーダー』『企業の未来像』)。

P.F.ドラッカーの序章、マーガレット・ウィートレー&マイロン・ケルナ?ロジャース、レスター・サロー、ギフォード・ピンチョーの論文は秀逸であり、新たな気付きを幾つももらいましたが、それ以外は正直いって時間の無駄でした。中には論文としてどうなのか?と疑いたくなるようなものも含まれていました(かなり著名な方々も寄稿しているのですが、それでもです)。

各論文はそれほど長いものではありませんので、各論者の提言を余すところなく伝えているわけではありません。より深く学ぶための辞書的な役割として本書を位置づけるとよいのだと思います。
  1. 2010/01/15(金) 12:24:32|
  2. 組織設計
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プライマル・マネジメント/ポール・ハー



★★★★

メッセージは秀逸だが実践面の提案は未熟

本書は、人間が生み出す成果の源泉が感情である、というアントニオ・ダマシオやジョセフ・ルドゥー等の最先端の脳科学・神経科学の研究者による知見を踏まえて、これからのマネジメントがどうあるべきか、またどうすべきか、について提言しています。

人間についての自然科学の最新知見をベースとして企業のマネジメントの在り方について提唱していますので、その中核となるメッセージは秀逸です。このメッセージと既存のマネジメントを比較すると、これまでがどれだけ人間に対する知見を無視して行われてきたかがよくわかります。また、最新の知見を駆使することで、企業と人間の両方がより上手く成果を生み出すことができる可能性を見出すことができます。


ただし、経営学において、人間の感情を重視したマネジメントの在り方については、全くと言ってよいほど知見が積み重ねられていないので仕方のないのでしょうけれど、本書で提案されている実践方法については、未熟であるといわざるをえません。

既存のマネジメント手法をすべて無視して実践方法を構成していますので、本書の提案を活かそうとした場合には、丸ごとやりかたを変える必要がでてきますが、実際の企業経営においてそのようなことはできません。

また、人材マネジメントのソフトな部分(組織・プロセス・制度以外)のみに対して実践方法を説明していますので、ハードな部分と如何に整合させていくかについての説明は全くありません。

このあたりがもっと検討され、練り上げられていくと経営手法として活用できるようになるだけに、残念です。
  1. 2010/01/05(火) 09:22:17|
  2. マネジメント
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プロフィール

I am that I am.

Author:I am that I am.
誇りある日本の復活を望む一日本人

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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