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Rising Sun

Author:Rising Sun
日本を愛するリヴァタリアン
倉山塾生・江崎塾生

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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なぜビジネス書は間違うのか/フィル・ローゼンツワイグ



★★★

「科学」を装ったビジネス書への警告

本書は、「エクセレント・カンパニー」「ビジョナリー・カンパニー」など、ベストセラーとなっているビジネス書で謳っている「膨大な調査・分析に基づく法則」が、実はハロー効果(一つのことで他のことを推測してしまうこと)や、相関関係と因果関係との違いの混乱などで歪んだ結論になっていることを訴えています。

同じ会社の同じ現象が、業績がよければプラス面だけを捉え、業績が悪ければマイナス面だけを捉えている新聞・雑誌・論文をどれだけ膨大に調査したとしても、ハロー効果からは逃れられず、それを基にしている理論は参考以上のものにはならない、参考にする場合にもハロー効果が厳然とあることを前提にすべき、としています。

そのような内容を、巧みなストーリー展開で読者にわかりやすく伝えていますので、読者は鵜呑みにしてしまいがちであることも訴えています(ストーリー展開をしていることそのものを批判しているわけではありません。ヒトはストーリーになっている者の方が理解しやすい傾向にあることを踏まえて文章を書くのは大事なことですから)。

これらは結構重要な警告だと思います。


一方で、それではどうすべきか、ということについては、上述のベストセラー批判で見せた検証を全く使わずに、いきなりマイケル・ポーターを無批判に取り出し、この通りにすべき、としています。
これは結構唐突であり、かつポーターに対してなされてきた様々な批判も全く取り上げていません(それでもポーターの理論は有益ではありますが)ので、読んでいて違和感が拭えません。

また、ビジネス書だけでなく、社会科学全般に言えることですが、自然科学のように隔離された環境での実験は困難であり、実際には、アンケートやインタビューで得られた情報で何とかしなければならないのが現実です。従って、そのことも十分に取り上げておかないと、社会科学の知見を(限界を知りつつ)活用することができなくなってしまいます。


ベストセラーを批判し警告することには価値ありだと思いますが、それを踏まえてどうすべきか、という点が十分に吟味されていないことは残念です。

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