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伝統・科学・世界を知りマネジメントに活かす

日本の伝統・ヒトの自然科学・現在の国内外情勢・マネジメントなどに関する、ブックレビュー

脳が教える!1つの習慣/ロバート・マウラー



★★★

苦手なことを何とかするためにはよい

苦手なことを何とか克服するためには、考えられる限り小さなことからコツコツとやりましょう、という昔から言われていたことをわかりやすく解説している本です。

本書で解説されている内容そのものは間違っていないでしょうから、これはこれで使えると思います。


但し、活用できる範囲を絞り込んでいます(苦手なこと)ので、それ以外のことについて何とかしようと思った場合には、本書は使えないと思います。

またビジネスの世界に限定した場合、この小さなことからコツコツとでは市場や企業が要求するスピードには全くついていくことができません(なので、得意なことだけで勝負する重要性が問われています。マーカス・バッキンガム「さあ、才能に目覚めよう」など)。

更に複雑な脳機能の一つだけを取り上げて著者の理論を展開していますので(著者の理論に合う脳機能だけを後付で取り上げたようにも見えます)、実際には本書のようにシンプルにはいかないことも多いと思います。


  1. 2008/08/30(土) 14:57:15|
  2. 自己成長
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シロクマのことだけは考えるな!/ 植木理恵



★★★

わかりやすいのだが、一般向けだからか内容が薄い

一般読者向けに、著者が人生を上手く送るために重要と考えた領域(元気になる、頭が良くなる、人との関係を上手くする)において必要と考えた心理学の知見(但し認知心理学、記憶心理学のみ)を実践を前提としてわかりやすく解説しています。

わかりやすく試しやすいものになっていますので、心理学を活用して生活をするという点についての入門書としてはいいと思います。


但し、ある程度心理学を学ばれた方であれば、何故様々な知見が沢山あるなかで本書に載せた知見だけを選んだのか、何故同じ状況下でも人には相反する心理が生じるのに一方だけを選んだのか、何故複雑な状況下で複数の知見が同時に使われるべきところに知見の一つだけを紹介しているのか、何故他者との複雑な相互作用がなされるはずの状況下で一方の当事者の視点だけで済ましているのか、などなどいろいろと疑問が出てくる内容でもあります。

従って、これらを活用することでましにはなるでしょうけれど、これだけで上手くいくわけでもありません。


更に、「心理学専攻の大学生程度の知識」が本書で得られると著者は述べていますが、逆に心理学専攻の大学生が得る知識はこの程度でしかないのか、とも思わされました。

カリキュラムがそうなっているのか、著者が学生をその程度に見ているのか、学生の能力がその程度なのか、たまたま著者の経験がそうだったのか、定かではないのですが。。。


  1. 2008/08/30(土) 14:43:50|
  2. 心理学
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【決定版】ハーバード流“NO”と言わせない交渉術/ウィリアム・ユーリー



★★★★

実践は決して容易ではないが、非常にわかりやすい

難度の高い事例を豊富に掲載した上で、それらを上手く(完璧ではないが)解決するための観点・能力・プロセスが明確に書かれています。

従って、難しい交渉を上手く運ぶためには、本書で提示された内容が必要であることについて、十分に納得させられました。

本書を読んで気付かされたことは、交渉は当事者個人が持っている能力をフルに駆使する必要があるということです。

本書で紹介されている交渉術には、想像力・論理的思考力・対人能力・自己分析能力が必要であり、かつかなり高いレベルで求められています。決して交渉のテクニカルなスキルがあれば上手く行くということではないようです。

また、ある程度の心理学の知識も求められます(交渉が人間関係なので当然といえば当然なのですが)。

従って、一読して直ぐに全てを実践できる類のものではなく、本書を読み返しながら実践することを繰り返し、また上記の能力も鍛えながら、少しずつ習得していくことが求められます。

あと、これらを実践するうえでの感情面への対応の仕方については、「ハーバード流交渉術」の共著者である、ロジャー・フィッシャー等の「新ハーバード流交渉術」が参考になります。

この2人についていえば、ロジャーフィッシャーは交渉の構造面を、ウィリアム・ユーリーは交渉のプロセス面を重視した書き方になっているという印象を受けました。
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  1. 2008/08/30(土) 14:24:45|
  2. コミュニケーション
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続ハーバード流交渉術/ロジャー・フィッシャー





浅く広く集めた事象をかっこよくまとめただけ

著者自身が混乱しているのではないかと思わされるぐらい、まとまりが悪いものになっています。

後に著者が出した「新ハーバード流交渉術」を読んだほうがいいでしょう。
  1. 2008/08/30(土) 14:06:39|
  2. コミュニケーション
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言いにくいことを上手に伝えるスマート対話術/パターソン・K等



★★★

原因解明はいいのだが。。。

コミュニケーションが上手く行かない原因として、人間の本質的な特性である「不安」や、そこから生じる「闘争か逃走」に注目していることには価値があります。

これらは進化心理学等で解明されてきた要素であり、人間に関する領域について何かを語るときには必ず踏まえなければならないものだからです。


一方で、コミュニケーションを上手く行うための処方としては、浅いといわざるを得ません。

コミュニケーションについてのハイパフォーマのベンチマークを行ったうえでフレームワークを構成したとのことですが、フレームワークの説明で記載している事例が浅いため「これで本当に解決するのだろうか?」と思わされました。

そして、後ろの章で「難しいケース」を取り扱っていますが、ここではそれまで解説してきたフレームワークを超えたアドバイスがかなりありましたので「ではこのフレームワークは何なのか?」と思わされました。


更に、このフレームワークは人間の本質的な特性に逆らう方向でコントロールすることに主眼を置いているにも拘わらず、「必ず習得できる」「誰でも習得できる」旨の安易な記述が出てきています。

人間の本質的な特性に逆らうことはかなり難しいことであり、かつ個人差があるものです。

これはハイパフォーマのベンチマークでフレームワークを構築する際によく見受けられる誤りといえます。ハイパフォーマがそれらを上手くできる原因から生まれ持った才能を除外してしまったことが原因でしょう。


コミュニケーションが上手くいかない原因で人間の本質的な特性を上手く活用しているにも拘わらず、コミュニケーションを上手く行うための処方に人間の本質的な特性を活用していません。

従って、中途半端な内容になってしまっています。
  1. 2008/08/23(土) 11:26:32|
  2. コミュニケーション
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異文化コミュニケーションのA to Z/小坂貴志



★★

この領域の参考文献集

理論として体系化されていませんので、非常に読みづらいものになっています。この領域における様々な理論や参考文献が羅列されているだけです。

但し、羅列されているが故にかなりの参考文献が記載されていますので、参考文献集だと割り切ってしまえば、活用し甲斐はあります。
  1. 2008/08/22(金) 13:09:50|
  2. コミュニケーション
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多文化社会と異文化コミュニケーション/伊佐雅子





個々のテーマの内容が浅く、かつそれらを貫くものもない

ところどころに気の利いたキーワードやフレーズはありますが、そもそも理論として体系化されているわけではなく、各章を担当している著者らが自身の領域について浅い解説を載せているだけです。
  1. 2008/08/22(金) 13:03:55|
  2. コミュニケーション
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言いにくいことをうまく伝える会話術/ダグラス・ストーン等



★★★★

生身の人間を中心に据えたコミュニケーション

コミュニケーションが難しくなる原因を、人間個々人の持つ認知・感情・アイデンティティに求め、かつこれらと上手く付き合い(抑制するのでもなく、無視するのでもなく、あるがままに受け止める)ながらコミュニケーションを上手く行うためにはどうするとよいのか、を解説した本です。

類書の多くは、コミュニケーションの主題や互いの利益をどうすべきか、について扱っていますので(著者らが所属するハーバード・ネゴシエーション・プロジェクトでも同じ)、生身の人間を中心に据えた本書はそれだけで貴重なものだと思います。

またコミュニケーションについての学術的な書籍には、文化の違いによるコミュニケーションギャップを扱ったものが多いのですが、本書ではそれらを超えた人間であることの特性を踏まえた解説をしていますので、この観点からも貴重なものだと思います。

コミュニケーションについて、テーマ(目的や利益)、文化(前提や常識)、人間(認知・感情・アイデンティティ)という3つの側面が重要だということが、本書だけでなく上述の書籍を通じて理解することができました。


更に生身の人間の本質に迫っていますので、すっきりした解決策はなく、やらないよりはやったほうが上手くいく、というものがほとんどです。ただそれが逆に真実味を増しているのだと思います。

「これだけで上手くいく」という類のコミュニケーション手法・技法の書籍を読んで違和感を覚えていましたが、その理由が本書でわかりました。本書をベースとしたうえで、これらの手法・技法を活用することで、手法・技法が生きてくるのだと思います。

これまで心理学・脳科学の書籍をいろいろと読んできましたが、本書でこれらの学術的な知見とコミュニケーションという日常が上手くつながりました。


残念なのは、参考文献が一切載っていないこと(載っていれば更に深堀りできるのですが)と、邦訳の署名が本書の内容と合っていない(会話術という表層的なテクニックだけでコミュニケーションすることを著者らは否定しています)ことです。
  1. 2008/08/22(金) 12:55:01|
  2. コミュニケーション
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最強の経済学者ミルトン・フリードマン/ラニー・エーベンシュタイン



★★★

フリードマンの著作を一冊読んだほうがよい

フリードマンの伝記的な書籍です。フリードマンの生涯をさらっと押さえるのには良いと思いますが、これでフリードマンの思想が理解できるわけではありません。

フリードマンを理解したいのであれば、彼の著作を一冊でも読んだほうがよいでしょう。
  1. 2008/08/18(月) 11:26:29|
  2. 経済学
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TUNE/クラウス・コブヨル等



★★

あくまでも基本

ホスピタリティの基本的な手法を解説している本です。

サービス産業ではこの基本的なことすらできていない企業が多いですので、基本の解説でも価値はあると思います。


一方で、基本から更に踏み込んだ内容についてはあまり触れられていません。

例えば、他社との差別化が大事ですよ、という記述があります。

これ自体は様々なビジネス書でさんざん述べられていることなのですが、ではサービス産業のホスピタリティを高めるために、どのように差別化するか、という点については触れられていません。

初めてホスピタリティを学習しようとされている方には役に立ちますが、基本を理解したうえで、では具体的にどうすべきか、を考えようとされている方にはあまり価値があるとは思えません。
  1. 2008/08/18(月) 11:21:46|
  2. ホスピタリティ
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プロフィール

I am that I am.

Author:I am that I am.
誇りある日本の復活を望む一日本人

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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