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Rising Sun

Author:Rising Sun
日本を愛するリヴァタリアン
倉山塾生・江崎塾生

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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知識ゼロからの環境ビジネス入門/弘兼憲史・岡林秀明



★★★★★

秀逸な入門書

環境ビジネスの入門書としてはうってつけだといえます。
主要なテーマを見開き2ページで、漫画と文章・チャートなどで簡潔に解説しています。
解説については基本的なことだけが書かれていますが、入門書にありがちな手抜きは本書にはありません。

環境ビジネスを理解したい方にとっては、ありがたい最初の1冊になるのではないでしょうか。

第6の波/ジェームズ・ブラッドフィールド・ムーディ等



★★★★★

資源依存から脱却するためのイノベーション

著者は、コンドラチェフ(50年周期説)とシュンペーター(創造的破壊)の経済理論を踏まえたうえで、
人類は産業革命以降5つの波を経験し、今、第6の波を経験し始めていると述べています。
・第1の波:綿、鉄、水力の時代
・第2の波:鉄道、蒸気機関、機械化の時代
・第3の波:重工業、電化の時代
・第4の波:石油、自動車、大量生産の時代
・第5の波:情報通信技術の時代

そして、第6の波とは、
「深刻な資源浪費中毒にかかった世界を、資源の利用効率を競う世界へと変える革命」であり、
市場と技術と制度の3つのカテゴリーでのイノベーションが必要であり、既に始まっているとしています。

また、人類が環境に影響を及ぼす大きさは、人口×豊かさ×技術で表すことができ、
これらの状況を踏まえたうえでのイノベーションが必要であるとし、
市場、技術、制度のそれぞれのカテゴリーについてイノベーションの最新事例を数々紹介しています。


そのうえで、第6の波を形成する5つのコンセプトを提示し、これらを捕えることで波に乗れるとしています。
・廃棄物=チャンス(資源が希少となり、廃棄物利用が必要かつ採算性がでてきたため)
・商品ではなくサービスを売れ(資源の利用効率を高める圧力が高まっているため)
・デジタル界と自然界は融合しつつある(測定できないものは管理することができないため)
・原子は地元に、ビットは世界に(輸送を減らすことで資源効率をたかめるため)
・迷ったら自然を見よ(アイデアの宝庫が自然の中にあるため)

そして、これらの各々について始まっている、若しくは始まりつつある事例を紹介しています。


この類の本を何冊か読まれた方にとっては、最新事例以外は個々の情報にそれほど新鮮味はないと思います。

ただ、著者が経済学者としてイノベーション理論を活用して、
持続可能性のためのフレームを提示してくれたことに価値があると思いましたので、高い評価をつけました。
(最新事例や、制度面でのイノベーションの解説が興味深かったことも含めて)。

アース/ アラステア・フォザーギル



★★★★★

圧倒されるほど美しい星、地球

地球が生み出す様々な美しさ、生命の躍動を、
素晴らしい編集とBGM、押さえ気味のナレーションで伝えてくれます。
観ているだけで心が癒されます。

最初に観た時は、ただ美しさに圧倒されて満足していただけでしたが、
地球の気候変動や持続可能性について多少学んだあとに観なおしてみると、
この美しさや生命を人類が破壊しつつあるんだ、
だから人類自身が、それを食い止め、回復し、保全しなければならないんだ、と思わされました。
最後のシーン&ナレーションは静かなものでしたが、心に強く響いてきました。

アル・ゴア『不都合な真実』のDVDを観ることで、問題の大きさを知ることができましたが、
地球の圧倒的な美しさを魅せてくれる本DVDによって、守るべきものを感じることができました。

グリーン・トゥ・ゴールド/ダニエル・C・エスティ等



★★★★★

環境を軸とした競争戦略

近年様々な環境問題が深刻化しており、企業はその状況を上手く乗りこなさなければ生き残れないとしています。

企業にとって特に重要な環境問題として、以下の10を挙げています(=自然の限界)。
気候変動、エネルギー、水、生物多様性と土地利用、化学物質・重金属、大気汚染、廃棄物処理、オゾン層破壊、海洋と漁業、森林破壊

更に、以下のステークホルダーの中には環境問題を真摯に受け止めている団体・ヒトを挙げています。
投資家・金融機関、規制当局・監視団体、メディア・研究機関、取引先・競合、消費者・市民

自然の限界とステークホルダーの増加が相まって(グリーンウェーブ)、
国、産業、規模に関係なく企業はこれを乗りこなさなければならない(エコ・ライダー)としていま億す。

かつては環境マネジメントは「やらなければならない」ことでしたが、
これからは第二の天性として軸足を移さなければならないとしています。


これらの外部環境を分析・提示した上で、エコ・ライダーになるための戦略を提示しています。

ベースとしてマイケル・ポーターのフレーム(コストリーダー戦略&差別化戦略)を活用しています。
(本書の帯に、マイケル・ポーター絶賛の書と書かれていましたが、これが理由かもしれませんね)

コストリーダー戦略として以下の4つの原則を挙げ、解説しています。
・環境効率を高める
・環境コストを減らす
・バリューチェーン全体の環境効率を高める・
・環境リスクをコントロールする

差別化戦略として以下の4つの原則を挙げ、解説しています。
・環境ニーズに応える製品・サービスを設計する
・賢いグリーン・マーケティングを行う
・イノベーションを推進し新たなニーズを掘り起こす
・評判・信用・ブランドイメージなど無形価値を高める

そのうえで、環境戦略を推進するためには以下の4つのノウハウが必要だとしています(個々の原則毎に)。
・環境意識の浸透(視野を広くとる、トップから始める、ノーという選択肢はない、等)
・情報の収集管理(ライフサイクル・アセスメント、環境指標、環境マネジメント・システム、等)
・リデザイン(環境適合設計、資源循環、サプライチェーンの評価、等)
・文化の育成(大胆な目標、意思決定プロセス、人事評価、トレーニング、等)

更に、環境戦略が失敗する13の理由を挙げています。
・視野狭窄に陥る
・市場を見誤る
・価格を上乗せする
・顧客を見誤る
・中間管理職が板挟みになる
・目先の問題に拘泥する
・環境担当部署任せにする
・過大な前宣伝をする
・想定外の事態が起きる
・完璧主義に陥る
・現状維持に流される
・ステークホルダーを無視する
・コミュニケーション不足に陥る


著者の一人が、米国環境庁の次期トップに内定している方(当時)であることから、
環境問題についてはかなりしっかりと書かれているように思われます。

本書で提示された環境戦略は見事ですが、じっくり読むとこれまでの戦略推進フレームとほぼ同じです。
ですので、環境問題がなかったとした場合に適切に戦略推進できない企業は、環境戦略は推進できないでしょう。

あと、マイケル・ポーターの戦略フレームを使いたかったからか、
著者がユニークすぎるとして分析対象から外している企業があるとのことです。
ユニークだから外すというのは、本書で提示しているフレームが万能ではないことを示していると思わされます。
このあたりが少し残念なところです。
外されたユニークな企業は、ピーター・D・ピーダーセン『第5の競争軸』で、環境先進企業として紹介された「天性・革命型(第一世代)」に該当すると思われますので、興味のある方はそちらをご参照ください。

第5の競争軸/ピーター・D・ピーダーセン



★★★★★

新たな競争軸は『環境革新』+『持続可能性追求』

著者は、環境先進国であるデンマークで生まれ育ったことからか、
環境保護・持続可能性追求については身体中にしみこんでいるようです。本書全体からそれらが伺えます。

本書は、P.F.ドラッカー『既に起こった未来』から発想を得て、
現在既に起こりつつある状況を踏まえた上で新たな競争軸の必然性を提起しています。

既に起こった未来として、
地球人口の増加×豊かな暮らしへの欲求=史上最大級の消費拡大が、今世紀半ばまでは続くとしています。

一方でこれらのことが起きれば当然地球環境に甚大な影響を及ぼすことになりますので、
CSR(企業の社会的責任)やサステナビリティがより一層企業に求められてくるとしています。

また、1987年に『持続可能な発展』という概念が確立されたことから、
この年を境に、文明的な転換が加速しているとしています。

これらのことから、
社会制約(温室効果ガス排出削減の圧力、各種法律・規制の制定、市民による抗議活動・ボイコットなど)や、
環境制約(廃棄物の影響、生態系の変化、資源制約の強化、化学物質リスクなど)が、
より企業経営に突き付けられることから、これらをクリアしないと『創業許可』が得られないということです。
そして、これらの制約を逆手に取って、戦略に位置づけることで『成長許可』が得られるということです。


制約を逆手に取って『成長許可』を得るためには、
これまでの競争軸である、自己変革力・マーケットシェア・価格・品質に加えて、
第5の競争軸として『環境革新』+『持続可能性追求』を獲得すべきであるとしています。
これは、自社の持続的発展と、社会・自然の持続可能な発展とを同軸でとらえる経営をすることです。

そして、産業界を代表するような巨大多国籍企業の先進的な取り組みを紹介しています。
(ウォルマートやGE(米)、トヨタやホンダ(日)など)

これらを推進するためには、
これまではトレード・オフとして考えられてきた企業経営(利潤追求)と社会・自然の持続可能性を、
これからはトレード・オンとして考えていくようにマインドチェンジすることが重要であるとしています。

また、このような取り組みを『持続的価値経営』とネーミングし、
7つの原則と3つのステージを活用するように促しています。

更に、参考情報として『持続的価値経営』に挑戦している企業100社を以下の分類で紹介しています。
・天性・革命型(第一世代):環境革新や持続可能性追求が企業設立の趣旨そのものになっている企業
・改心・プッシュ型(第二世代):市場からの圧力がない時代から、方針・戦略を大転換した企業
・改心・プル型(第三世代):市場からの強い圧力に対応することで『成長許可』を得ようとする企業
ちなみに、日本企業は、第一世代で6社、第二・三世代で各々9社が紹介されています。


また、このような動きから、新しい競争原理の前提条件が台頭してきていると指摘しています。
それは、環境成長経済、生命を育む資本主義、ホモ・ソシエンス(共鳴・協働・共創できるヒト)とのことです。


既に起こった未来という事実を冷静に見極め、企業の未来の姿を論理的に構成していますので、
非常に読みやすく、理解しやすい本に仕上がっています。


企業に携わるすべての方々の必読書といえるのではないかと思います。
またNGO・NPOで活動されておられる方々にとっても、企業と接点を持つ場合には有益な本だといえます。

祝福を受けた不安/ポール・ホーケン



★★★★

サステナビリティ革命の可能性は幾多もの○○運動

サステナビリティに関する著者の『サステナビリティ革命』『自由資本の経済』を読みましたが、
本書はこれらの本とはテーマは同じであるもののフォーカスしているものが異なってきています。

以前の書籍では、市場や企業にフォーカスし、これらを通じてサステナビリティを追求しようとしていましたが、
本書では、世界中に数え切れないほど存在する様々な運動を通じてしかサステナビリティを追求できないとしているようです。

市場や企業に対してメッセージを十分伝えたと思ったのか、これらは当てにできないと思ったのか、
理由はわかりませんが、ローカルで多様なボトムアップの無数な運動、そのネットワークに期待しているようです。

持続不能なやり方を続ける企業や機関がより強力になるにつれて、これらの運動も活発になっているようです。
実際に行われている持続不能なやり方と、それに対する運動の様々な事例を織り込みながら解説しています。

著者いわく、これらの運動は持続不能なやり方を続ける企業や機関に対する地球の免疫機能とのことです。


ただ、著者自身がこれらの運動をすべて理解するのは難しいと述べているように、
これらの運動によるサステナビリティ追求の可能性や成功要因、手法は、以前の書籍ほど明快ではありません。
以前の書籍ではルールの改革や技術の革新がメインでしたので、明快に書くことができたのかもしれません。

サステナビリティ革命/ポール・ホーケン



★★★★★

サステナビリティの原点

本書が書かれた当時から(原著初版1993年)から、環境問題は叫ばれていましたが、
ちょっとしたリサイクルで満足してしまっている風潮があったとのことです(未だに見受けられますが)。

そこで、本書は真の意味でのサステナビリティとはなにか、を深く考え、書かれたとのことです。


まず「永続的な社会を築くためには、あらゆる行動が本質的に持続可能で環境の修復につながるビジネスや生産のシステムが必要」であるとし、
個々の企業は「持続可能なビジネスの方法を確立するために、経済・生物・人間という3つのシステムを一つにまとめあげなければならない」が、企業単独でできることには限界があるため、
「よいことをするのがしごく簡単で、人のためになる行動だと意識しなくても、日々の仕事や生活の積み重ねが自然により良い世界をもたらすようなシステムを設計すべきである」
と提唱しています。

そして、それらを実現するための目標として、以下を設定しています。

・今後50年以内に、北側諸国のエネルギーや天然資源の絶対消費量を80%削減する
・すべての人々に安全で安定した有意義な仕事を提供する
・規制されたり道徳的に求められるのではなく、自発的に行動するようになる
・市場原理を尊重する
・われわれの現在の暮らしをもっと価値あるものにする
・破壊された生息地や生態系を修復することによって、持続可能性を生物学的能力の限界まで高める
・現在の恵みに頼る
・楽しく魅力的になり、美的結果を求めて努力する

これらを踏まえて本書は展開していくのですが、下記のような手法を提唱しています。

・これまでのような成長(量の拡大)ではなく、発展(質の拡大)
・権益を守るためにロビー活動をする大企業ではなく、フットワークの軽い中小企業の活動の促進
・懲罰的/汚染者負担的な意図ではなく、市場システムを持続可能に修復させるための環境税
・電力の発電ではなく、省エネで利益のでるビジネスモデル
・持続可能な活動を先進レベルで実施している国からの輸入関税を削減・撤廃する最持続可能国待遇

また、当時の知見では地球温暖化の可能性は不明だったようですが(現在は規模はともかく温暖化は明らか)、
それでも、これらの方策を講じておけば、世界中の健康を増進しているはずである、としています。


今から20年近くも前の本なのですが、まったく古さを感じさせません。
個々の数値は当然古いのですが、メッセージは今でも十分に訴えかけるものがあります。
逆に、この20年近くの期間をかけても、持続可能性に向けた進展があまり見られないことを証明しているようです。

自然資本の経済/ポール・ホーケン等



★★★★★

環境経営の豊富な事例集

著者が提唱する生命システムを考慮した資本主義=ナチュラル・キャピタリズム(本書原題)は、
次の4つの戦略から成り立っています。

1.資源生産性の根本的改善
2.バイオミミクリ(生物模倣)
3.サービスとフローに基づく経済への移行
4.自然資本への再投資

そのうえで、様々な産業に渡ってこれらに該当する膨大な数の事例を紹介しています。
(自動車・建設・製紙などの工業、農業、畜産業など)

そして、あらゆる産業・企業が、提示された事例を参照して成果を出すと共に、
外部性・税制・補助金などで歪められた市場を適切なものに是正し、市場に委ねることで、
様々な環境問題が解消すると提言しています。

また、モノではなく人間性を重視した都市設計の事例も併せて紹介し、
行政・市民が一体となって街づくりをすることで様々環境問題が解消すると提言しています。


著者が企業経営者でもあることから、
モノのライフサイクル全体(揺りかごから揺りかごまで)に対してリエンジニアリングを行うべきである、
と主張しているかのようです。

上記の戦略に未だ着手していない企業、実施したが上手くいかなかった企業にとっては、
本書の膨大な事例が役立つと思います(膨大であるが故に読むのは大変ですが)。


ただ、残念なのは出版(原著初版は1999年)されてから10年以上経っているにもかかわらず、
本書が古びれていないことです。
何故残念かといえば、最近出版されている類書でも同じ主張を繰り返し同じ事例を使っていることです。
つまり、この10年間で、環境経営があまり進展していないということを意味しています。


本書で著者が触れていない何かが、進展を妨げているのだと思います。

地球白書2007-08/クリストファー・フレイヴィン



★★★★★

人口爆発による都市の問題

この都市の地球白書は、人口爆発により発展途上国で都市が増えていることに焦点を当てています。

持続可能な都市をつくるために、
都市農業、公共交通、エネルギー自給、防災、公衆衛生、地域経済主義、貧困や環境的差別との闘い
という構成で書かれています。


気になったのは、都市毎の詳細な統計データはあまり集められておらず、実態がよくみえないということです。

特にスラムは統計データがあったとしても、除外されていることが多く、
公衆衛生や貧困、差別などの実態がみえず、対策が打たれにくいということのようです。

また、国際機関などからの開発援助は、どちらかといえば田舎の農業向けが多いようで、
都会のスラムで暮らす人々に対して支援の目がいかない傾向にあるとのことです。

今後、発展途上国で人口が増え続け、そのかなりの割合が機会を求めて都市にやってくることでしょう。
しかし、その中にはスラムで暮らさざるを得なくなっていく人達も増えていく恐れがあります。

一見、発展途上国で都市が増大していることは、発展の証に見えますが、
それだけに影の部分を正しく見極め、これに配慮した支援の仕組みを検討・実施していくことが必要なのでしょう。

地球白書2006-07/クリストファー・フレイヴィン



★★★★★

中国とインドが台頭する世界での環境問題の捉え方とは

この年の地球白書では、成長著しい中国とインドを視野に入れて世界の環境問題を考えることが重要であり、
そのためには中国とインドの内部や他の国々との関係を見ることが重要であると指摘しています。

先進諸国に両国が加わることで、エネルギーの選択、穀物市場への影響、生態系の許容度などの環境問題を、
あらためて考える必要に迫られてきているということです。


読んでいて興味深かったのは、中国でNGOが拡大しているということです(数も発言力も)。

中国は共産党一党による政治体制なのですが、
国として環境問題を解消するためにはボトムアップアプローチも不可欠であるため、
NGO活動が許されている、協力して活動する、ということになっているとのことです。

一党支配と自由経済が同居しているところに市民運動も加わることで、今後の中国からは目が離せないでしょう。


また、驚いたのはWTOと環境問題の関係です。

自国で定めた環境に配慮した規制が、WTOの規定に違反する場合があるということです。
実際に自国の規制を輸入品に適用したため、輸出国が提訴し勝訴した事例が幾つか提示されていました。
WTOは公正なグローバル経済を目指すための機関ですが、環境あっての経済だということを重視して欲しいものです。

環境と経済の関係・優先順位などについて、グローバルな合意形成が急がれるのではないでしょうか。
また、数多くの国際機関の間でも整合性のある取り組みをして欲しいものだと思います。

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