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Rising Sun

Author:Rising Sun
リヴァタリアン


マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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人間性の最高価値/A・H・マズロー



★★★★

一流の心理学者の凄さと限界

今でこそ、人間を研究する際には、脳科学・神経科学・生物学・遺伝学等の自然科学系の知見を活用することは当然のことですが、
本書出版時(原著初版1971年)に、既にこれらを織り交ぜながら人間を研究していたこと自体が凄いといえます。
当然、この時代の人間に関する自然科学は今とは比較できないほど未発達でしたので、
本書に出てくる知見は未発達な内容ではあります。
しかし、それらを駆使して展開している内容が、アントニオ・ダマシオらの最新知見とそれほど本筋で異なっていないことが、また凄いことです。

但し、いかにマズローといえども、対象が個人ではなく社会になってくるとアラが見えてきます。
人が生きていくために必須である経済や市場については、本人が門外漢だからか全く触れられておらず、
従って、これら抜きで展開しているマズローの理想的な社会については、現実離れしているといわざるを得ません。
このあたりについてはハイエク等の人間社会を見据えた経済学者の理論の方が遥かに優れているといえるでしょう。
ただ、ここまで心理学者に求めるのも酷ですので、割り切ってしまえば、やはり良書です。

著者解説(wiki):アブラハム・マズロー

完全なる人間/A・H・マズロー



★★★★★

人間を人間としてとらえた心理学者

人間の断片的な現象をことさらに取り上げる心理学者が多い中で、
マスローは人間そのものをとらえています。

欲求五段階説は有名ですが、
彼にとっては何段階あるかが重要ではなく、何に向かっているのかが重要なのです。

マスローと同じ結論に達しているのが、M・チクセントミハイです。
チクセントミハイは脳科学・神経科学の知見も積極的に取り入れていますので、
自然科学と整合しています。
マスローの「至高体験」とチクセントミハイの「フロー」は同じものでしょう。

本書を読んで興味を持たれた方には、
M・チクセントミハイ「フロー体験 喜びの現象学」をお薦めします。

著者解説(wiki):アブラハム・マズロー

マスローの人間論/エドワード・ホフマン



★★★★

改めて懐の深さを確認

長い期間に渡って書かれた数々のエッセイを集めたものですが、
改めてマスローの懐の深さを確認することができました。

自己実現欲求などの中核的な理論を踏まえながら、
一方では人間の本性についての深い洞察があり、
他方では目指すべき社会のあり方についての提言があり、
人間を科学するうえで避けては通れない分野を縦横無尽に駆け巡っています。

また、自身の理論を経験や実験の裏づけを踏まえて強く訴えつつも、
それが暫定的であること、将来の更に進んだ科学で検証されるべきものであること、も訴えており、
科学者としてのバランスの良さ、科学の発展に対する真摯な姿勢も見えてきます。

なお、現在の自然科学がマスローの理論を検証できるぐらいにまで発展してきていますので、
自然科学と実社会とを繋ぐうえで、これから更に重要性を増していく理論になるのだと思います。

人間性の心理学/A・H・マズロー



★★★★★

総合的な人間学

本書が書かれた時期(初版が1954年、第2版が1970年)を考えると物凄い内容だということを改めて思い知らされます。

人間に関する当時のあらゆる学問を俯瞰し、かつ洞察しながら総合的な人間学を構築しています。

とかく欲求段階説だけが取り上げれられますが、本質的な要点はここにあるのではなく、
種としての人間の生物学的な本性は何か、ということを考え抜いたうえで、
それを前提として「人間は何であるか」「人間はどうあり得るか」を説いたことにあります。

また、科学者としての誠実さも随所に見受けられ、科学的に反証すべき箇所を明示しています。

現在のグローバル化しより複雑になる一方の世の中と、最新の科学的知見を踏まえたときに、
マズローが生きていたら、一体何を想い、何を考え、本書をどのような理論に再構築してくれるのだろうか、
と無理な期待をしたくなってしまいます。

著者解説(wiki):アブラハム・マズロー

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