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伝統・科学・世界を知りマネジメントに活かす

日本の伝統・ヒトの自然科学・現在の国内外情勢・マネジメントなどに関する、ブックレビュー

実践入門ポジティブ・サイコロジー/クリストファー・ピーターソン



★★★

学生・研究者向けの書籍

まだまだ黎明期といえそうなポジティブ心理学について、
学問領域として扱う必要のある範囲を先ず本書の構成で設定しています。

そのうえで、各個別領域について、
これまでの歴史・背景を振り返りながら、
どの研究者がどんなテーマで、どこで、いつ、誰を対象に、如何なる実験をしてきたのか、
どんな結果が出たのか、その実験結果・手法の課題は何か、
その上で知見として確立されたもの・されていないものは何か、
その領域での今後の課題は何か、
といったことについてかなり詳しく述べられています。

心理学部の学生さんや研究者の方々にとっては全てが貴重な情報なんだと思います。


但し、ポジティブ心理学の知見をビジネスやプライベートで活用したい方々にとっては、あまりお勧めできません。

内容が細かすぎますし、情報価値の優先順位もありません。
また、文章がひどく、著者が思いついたことを思いついたまま書いているように思えます。構造化されていません。
表紙裏に「人事担当、マーケティング担当必読」と書かれていますが、そうであるならもっと構造化された簡潔な文章になっていなければならないと思います。

この領域の知見について知りたいのであれば、マーティン・セリグマン、ミハイ・チクセントミハイ、アブラハム・マズローを読んだほうがいいと思います。いずれもちょっと古いのですが、何せ新しい本が出てきませんので仕方ありません。


あと、脳科学では、グレッグ・D・ジェイコブズ『脳内復活』はお勧めです(原著初版が2003年とちょっと古いのですが)。心理学同様、脳科学もポジティブ領域はあまり研究が進んでいないようですので(単に日本に紹介されていないだけかもしれませんが)、最近の著作は見かけません。
  1. 2011/05/27(金) 10:38:12|
  2. ポジティブ心理学
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世界にひとつだけの幸せ/マーティン・セリグマン



★★★★

単なるプラス思考ではない

本書は、単なるプラス思考を促す本ではありません。
プラス思考の本はたくさん出ていまえすが、
なんでもかんでもプラス思考で上手くいくわけではありません。
自分の強み弱みを見極めて、それと上手く付き合いながら、
強みを活かしていく方法を解説しています。

人はデフォルトでは恐怖により強く反応するようにできていますので、
意識して強み、楽しみ、喜びを感じる必要があります。

本書は、チクセントミハイのフロー理論につながります。
詳しくはM・チクセントミハイ「フロー体験 喜びの現象学」をご参考ください。

また、恐怖については、
ジョセフ・ルドゥー「エモーショナル・ブレイン」をご参考ください。
  1. 2008/03/09(日) 22:41:28|
  2. ポジティブ心理学
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オプティミストはなぜ成功するか/マーティン・セリグマン



★★★★

楽観についての心理学

1990年原書初版のものです。
この当時は、心理学がようやく行動主義から脱却し、認知革命が起きたころだと思います。
その時代にオプティミストとペシミストの比較研究をし、
かつ対処方法を創りだしたことは賞賛すべきものだと思います。

日本と比較するとアメリカがかなり楽観主義が強く出ていることがわかります。
ただ、そのことでこの研究を批判したりするのはもったいないことであり、
日米が互いの楽観度合い・悲観度合いを適切に認識しあうこと、
そのうえで日本の現実に適した研究をしていくことが肝要だと思います。

ただ、原書初版時から16年経過しており、
当時と比べれば科学、特に自然科学が発展しており、
かつ世の中の状況もよりグローバルに、より複雑になっていますので、
本書の研究価値が相対的に下がってきているのは仕方がありません。

なお、数年前に著者は「世界でひとつだけの幸せ」を書いており、
本書で提示された方法の改善が図られています。
  1. 2008/03/09(日) 22:39:51|
  2. ポジティブ心理学
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プロフィール

I am that I am.

Author:I am that I am.
誇りある日本の復活を望む一日本人

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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