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Rising Sun

Author:Rising Sun
日本を愛するリヴァタリアン
倉山塾生・江崎塾生

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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「心は遺伝する」とどうして言えるのか/安藤寿康





行動遺伝学という心理学の一分野の解説書。新たな知見なし

本書は、行動遺伝学という心理学の一分野の解説書です。
人間の行動には遺伝子の影響があるという、
当たり前のことを踏まえて調査しています、というだけのことです。
また、内容もこの類の自然科学系の書籍を読んでいる方にとっては、
新たな知見は何もありません。
(脳科学・神経科学・遺伝学・進化学など)
むしろ心理学という領域の狭さ浅さが目立ってしまうと思います。

本書よりも、
進化心理学者であるスティーブン・ピンカー氏の以下の本の方が圧倒的に優れています。
心の仕組み(上下巻、原著初版1997年)
人間の本性を考える ~心は「空白の石版」か(上中下巻、原著初版2002年)

社会はなぜ右と左にわかれるのか/ジョナサン・ハイト





お粗末な道徳心理学の本

人間は進化により小さな集団の中での道徳心を得てきた。
道徳には大きく分けて6種類あり、コンサバはそのすべてを、リベラルはそのうち3つを提供している。
したがって、リベラルはコンサバほどは支持を得ないだろう。
といった内容です。

一見科学的に見えますが、結構粗い論理展開です。

進化生物学の現時点での共通見解としては人類は4万年前から変わっていないというものがあります。
しかし著者は、それ以降現在までの淘汰圧があるはずなので、4万年前から人類は進化している「はず」と、
何ら科学的根拠もなく決め込んで持論を強化しています。
ちなみに、本書で述べられている進化生物学の知見は既知のものばかりで、新たな発見はありません。

また、訳者あとがきでも触れられていますが、著者は進化生物学が持論を支持するように歪めて使っています。
道徳を本能に還元し、本能は進化で得られたものだから動かしがたい、としていますが、
同時に進化で得られた新皮質=論理・思考についてはかなり乱暴に過小評価しています。

また、道徳の6種類についても、なぜその6種類なのか、については科学的根拠を明示していません。
膨大なアンケートにより6種類の道徳についてコンサバとリベラルの傾向は明らかになっているのですが、
そもそもその6種類が正しいのかについては述べられていませんでした(道徳心理学の世界では通説なのかもしれませんが)

さらに、著者の持論だとリベラルがコンサバよりも支持を受けることは無いように思えますが、
リベラルの本来の根源(自由の獲得)のための様々な革命の歴史については、なんの説明もありません。

真のリベラルとは何か、他のイデオロギーとの違いは何か、なぜ分かれるのか、
等を知りたくて本書を読んだのですが、知りたいことは全く知ることができませんでした。

心理学の研究結果で再現可能なものは4割未満

遅ればせながら、サイエンス誌が発表した心理学の研究結果の再現性の低さについて。
配信記事をリンクしたいのですが、著作権上の観点からリンクできません。
『心理学』『再現性』で検索してみてください。

何が再現可能で、何が再現不能なのかはわかりませんが、心理学の知見を鵜呑みにすることはできなくなりました。
本ブログでも心理学の書籍に対するレビューはしていますが、そのレビューも鵜呑みにしないでください。
たぶん、脳と生命の科学が明らかにするまで、心理学の知見はあくまでも仮説であるとしておいた方がよいかと思います。

錯覚の科学/クリストファー・チャブリス等



★★★★

ヒトの錯覚についての実験心理学

本書は、世の中で起きている様々な問題の原因の一つとして、ヒトが生来持っている「錯覚」に焦点をあて、
どんな「錯覚」がどんな問題を引き起こすかを解説しています。

本書で取り扱っている錯覚は以下のとおりです(章立てとおり)。

・注意の錯覚:見えているのに見ていない。注視しているもの以外は、視野に入っていても見えない、脳が認識しない。
・記憶の錯覚:記憶は案外いい加減なものである。他人の記憶でも自身の記憶にしてしまうことがある。
・自信の錯覚:実力のないヒトほど自身の実力を過信する。自信満々なヒトを信じやすい。
・知識の錯覚:自身の持っている知識を過大評価しやすい。専門家も自身の専門分野ですらその傾向がある。
・原因の錯覚:パターンを求めたがる。相関関係を因果関係に飛躍させたがる。時系列の前後関係のある物語を好む。
・可能性の錯覚:自身の潜在能力を簡単に向上できると思いやすい。その手の商品につられやすい。

そのうえで、これらに共通することとして以下を挙げています。

・自身の能力や可能性を過大評価させる。
・自身が簡単にできることを、上手くできることと混同しやすい。

そして、これらの錯覚の影響を減らしてくれ「そうな」方法として以下を挙げています。

・日常的な錯覚の働きについて知る。
・自身の認知能力をトレーニングで鍛える(但し、あまり期待できないとのこと)。
・テクノロジーを使って補う。


紹介されている錯覚の骨子については他の書籍を通じて概ね知っていましたが、
本書で紹介されている豊富なエピソードや実験結果によって、より鮮明に認識させてくれました。

中には、たったこれだけの情報でそう言い切っていいの?というものや、
心理学で結論がでていないものを但し書きなしで触れているものもをありましたが、
本書の骨格に影響を及ぼすほどのものではありませんでしたので、このことで★を減らすことはしていません。
(ただ、このことに直接関係している方にとっては重要なことだと思いますので、実験を継続する必要はあるでしょう)

また、エピソードや実験結果の量の多さを、豊富と捉えるか冗長と捉えるかは、意見が分かれると思います。


なお、本書は自身の錯覚に気をつけようというトーンですが、錯覚が悪いことだけかというと、そうでもないようです。
ポジティブ心理学では、これらの錯覚があることで幸福感が得られるといわれています。
(現実を直視するとつらくて耐えられないそうです)
これについては、マーティン・セリグマン『世界でひとつだけの幸せ』が参考になると思います。

実践入門ポジティブ・サイコロジー/クリストファー・ピーターソン



★★★

学生・研究者向けの書籍

まだまだ黎明期といえそうなポジティブ心理学について、
学問領域として扱う必要のある範囲を先ず本書の構成で設定しています。

そのうえで、各個別領域について、
これまでの歴史・背景を振り返りながら、
どの研究者がどんなテーマで、どこで、いつ、誰を対象に、如何なる実験をしてきたのか、
どんな結果が出たのか、その実験結果・手法の課題は何か、
その上で知見として確立されたもの・されていないものは何か、
その領域での今後の課題は何か、
といったことについてかなり詳しく述べられています。

心理学部の学生さんや研究者の方々にとっては全てが貴重な情報なんだと思います。


但し、ポジティブ心理学の知見をビジネスやプライベートで活用したい方々にとっては、あまりお勧めできません。

内容が細かすぎますし、情報価値の優先順位もありません。
また、文章がひどく、著者が思いついたことを思いついたまま書いているように思えます。構造化されていません。
表紙裏に「人事担当、マーケティング担当必読」と書かれていますが、そうであるならもっと構造化された簡潔な文章になっていなければならないと思います。

この領域の知見について知りたいのであれば、マーティン・セリグマン、ミハイ・チクセントミハイ、アブラハム・マズローを読んだほうがいいと思います。いずれもちょっと古いのですが、何せ新しい本が出てきませんので仕方ありません。


あと、脳科学では、グレッグ・D・ジェイコブズ『脳内復活』はお勧めです(原著初版が2003年とちょっと古いのですが)。心理学同様、脳科学もポジティブ領域はあまり研究が進んでいないようですので(単に日本に紹介されていないだけかもしれませんが)、最近の著作は見かけません。

なぜ直感のほうが上手くいくのか/ゲルト・ギーゲレンツァー



★★★★

直感の科学

本書は、何かと軽視されがちな「直感」というものを、主に行動経済学の観点から、科学として取り扱ったものです。

不確実な状況下での予測については、結構直感が役に立つ、それも重回帰分析やベイズ定理よりも正解率が高くなるという、ある種驚きの実験結果が数多く紹介されています。

科学的な検証のもとに、直感を論理と同等の地位にまで引き上げたことは価値があると思います。


但し、素人とベテランとの直感の違い、性格や才能による直感の違い、直感の個人差などについてはほとんど触れられていません。

例えばビジネスにおいて、不確実な状況下で直感が効くということがわかったとしても、誰の直感を選べば良いのか、という問題が必ずでてくると思います。

直感も論理と同じように役に立つことがわかっただけでも価値ありなのですが、実際に直感を使う状況下では本書の知見だけでは解決できないことはまだまだありそうです。


また、著者等は環境と心理の両面を取り扱うことを重視して研究しています(これは大事なこと)。ただ、これらを重視するがあまり、個人の内部(性格や能力、経験値など)と直感との関係についても、ほとんど触れられていません。

あと、脳科学や神経科学の最新知見を取り込んでいるわけでもありません(進化心理学は多少入っていますが)。

このあたりが上手く取り込めると、実生活での直感の取り扱い方がより見えてくると思うだけに、少し残念です。


更に、一般的に直感と関連付けられることの多い「ひらめき」についてもほとんど語られていません。

科学やビジネスの世界でのイノベーション、ブレークスルーには知識や論理の積み上げだけでなく、ひらめきが欠かせないと思います。

この辺りを1章でよいので取り込んで欲しかったと思います(評者は「直感」という言葉から「ひらめき」を連想して本書を手に取りましたので)。


ただ、直感を論理と同じ地位にまで科学的に引き上げるだけでも大変だったのだと思いますので、評者のこれらの期待が過大、時期尚早なのでしょう。

本書の知見だけでもかなり価値があると思いますので、読んで損はしないと思います。

パーソナリティ心理学/榎本博明



★★

心理学という学問の限界を教えてくれる

本書は性格心理学についての本です。

性格の捉え方について様々な方式が提示されているのですが、心理学という学問領域における統一見解はないようで、今後も統一される気配もなさそうです。

このことが理由でもあるのだと思いますが、心理学だけではなく社会学や脳科学・神経科学での性格の取り扱い方についての解説もあります。但し、3分野での取り扱いについて統合するわけでもなく、補完させ合うわけでもなく、ただ単に併記しているだけです。
著者は、これが新たな挑戦であるという主旨を述べているのですが、この程度で新たな挑戦というのでは、先が思いやられます。少なくとも海外では分野を超えた共同研究が行われ、複数分野の知見を踏まえた統合理論を提唱していますので。

本書でも冒頭2章で述べられているのですが、手法の限界(表層的な現象しか追えない、断片的な調査しかできない、研究者の主観から逃れられない、研究対象者が真実の情報を提供するとは限らない、統計手法を駆使しても基となるデータの信頼性が高くない、など)から、心理学で用いられる既存の手法をどれだけ丁寧に慎重に駆使しても、その結果は世の中では参考程度にしか活用できないことがよくわかります。
本書では、心理学の書籍には珍しく、前置きでこのようなことが述べられているので、まだ誠実な部類に入るのでしょう(このことにより★を追加しました)。

とはいえ、このような前置きをしているわりには、内容解説においては、明確な根拠を提示せずに、これは正しい、と断言している箇所も少なくありません。
また、自然科学を批判している文章が随所に出てきますが、その批判は自然科学に向けられるべきものではなく、自然科学の一部を都合のいいように心理学に取り込んだ心理学者に向けられるべきものです(人の心は測定できないので無視するとした行動科学など)。

このように、心理学の手法の限界を提示しつつも、他の領域を批判することで心理学の地位を保とうとしているかに思えてしまう表現が目につきます。

また、性格心理学だけではないのですが、心理学の理論にはどうも無理矢理構造化しようとしているものが目に付きます。相関関係しか見いだせないのに因果関係・上下関係を無理矢理つけています。

いずれにせよ、心理学の知見はあくまでも参考程度に活用すべきであり、まるごと信用してはいけない、ということを認識させてくれたことについては価値ありだと思います。
本書を読むことで、心理学の書籍にはうかつに近づかない方がいいということを再認識させられました。


あと、性格心理学だけでなないでしょうけれど、個人を対象とした心理領域については、脳科学・神経科学・遺伝学の発展を待つしかなさそうです。
心理学では異端とされている理論でも、脳科学・神経科学では実証されそうだというものはいろいろありそうですので(例えば、ハワード・ガードナーの多重知能は、IQ研究者からは異端視されていますが、脳科学者からは自然な理論だと認識されています)。


なお、上記コメントは著者を含めた心理学者に対しての批判ではありません。学問としての心理学そのものの限界を確認しているものです。
少なくともビジネスの世界では、知見の根拠が明確である(検証可能である)、知見が体系化されている(特定分野だけでなく複数分野をまたいで)、異なる知見が収束しつつある、といったものでないと活用しようがありませんので。
あと、このような意味では、心理学に限った事ではありません。経済学も同様です。そしてなんといっても経営学での理論や増殖を続けるビジネス書が最もあてにはならないのですが。

世界の多様性/エマニュエル・トッド



★★★★★

計量人類学

本書は「第三惑星」「世界の幼少期」という著者の過去の著作を再掲したものです。

「第三惑星」では、人類の多様性を8つの家族構成の違い(親子関係や兄弟関係の従属性や平等性など)で分類可能とし、それらの特徴について述べています。
様々なイデオロギーが世の中にありますが、著者は各々の家族構成が特定のイデオロギーを自然発生的に生み出したと結論づけており、イデオロギーが家族構成を作り出したわけではなく、またイデオロギーが家族構成を無視して広がるわけではないことを解説しています。
また、これまでの人類学や政治学では、家族構成という人類の基本的な最少集団単位を重視してこなかったが故に、人類の多様性やイデオロギーの発生メカニズムを見極められなかった、としています。
但し、何故8種類の家族構成の違いが生まれたか、また定着したか、については、本書では「偶然」としています。ただ、この結論については、著者の同僚からの建設的な批判により、その後の研究で解き明かそうとしているようです。


「世界の幼少期」では、「第三惑星」の分析を踏まえて、家族構成の特徴(親子の関係、夫婦の関係など)により、当該エリアの経済の発展の仕方が異なること、また経済の発展が結婚年齢の上昇、識字率の向上、死亡率の低下、出生率の低下といった流れの結果として起きる、としています。
また、経済学における経済発展の理論は貨幣換算できるものだけを取り扱っており、それだけでは発展の因果関係を見誤るとしています(それでも取り扱うようになっただけましではありますが。アンガス・マディソンが過去1000年以上の経済データを収集・分析するまでは、経済学にはデータに基づく経済発展の理論はありませんでした)。
人類学における著者以外のデータ分析については不勉強なのでよく知りませんが、経済学においてはいろいろと経済発展のパラメータを特定しようという動きが一部にありますので(ウィリアム・バーンスタイン「豊かさの誕生」、ダイアン・コイル「ソウルフルな経済学」など)、これらと統合できれば、更に経済発展を含めた人類の発展のメカニズムが明らかになると思います。


何れのものも、広範かつ膨大な情報の分析に基づいた説ですので、検証可能性があるということから「科学」といえるでしょう。データに基づかない理論(仮説)も科学にとっては大事なものなのですが、理論という名の妄想もかなり多いですので、この手の著作は結構ありがたいと思います。

著者解説(wiki):エマニュエル・トッド

幸せをよぶ法則/スーザン・C・セガストローム



★★

とにかく読みにくい

心理学領域の書籍をそれなりに読んできましたが、これほど読みにくい本は初めてです。
非常に冗長であり、実験で検証された事実・著者の個人的経験・推察が脈絡もなく登場し、要点がとても掴みにくいものになっています。

また、遺伝学などの人間に関する自然科学の知見を多少取り入れていますが(それ自体はよいことなのですが)、かなり断片的な取り入れ方ですし、脳科学・神経科学といった心理学に近い部分を飛び越えて遺伝学につなげていますので、科学としての構造を無視しており、知識体系としては決して勧められるものではありません。

重要なことが断片的であるにせよ書かれているのですが(ですので★2つ)、それを見つけるのに相当な労力が必要です。

一言で言えば、論理的な構造がこの本にはないということです。ですのでとても疲れます。

世界は感情で動く/ マッテオ・モッテルリーニ



★★★★

人間の本性をわかりやすく解説

前作同様、人間の本性を世の中の出来事と関連付けながらわかりやすく解説しています。また、キーワード解説もついており、本文のストーリーとのバランスもいいと思います。

さらに脳科学・神経科学の発展に歩調を合わせ、この領域の知見を(全てにではないですが)取り込んで解説していますので、より人間の本性を明らかに見せてくれます。

例えば、快と不快は、よく同一直線上の対極に置かれたりしますが、各々の発生元となる脳の領域が異なることがわかると、同一直線上の対極に置くのではなく(別々のものですので)、2軸のマトリクスに置く必要があるということがわかってきます。


心理学の知見によって、これまでの経済学に大幅な見直しを要求しているところは前作と同様ですが、脳科学・神経科学の知見によって、これまでの心理学にも見直しを要求しているところもあります。

心理学をブリッジとして当面活用しながらも、いずれ経済学と脳科学・神経科学が融合する(既に神経経済学という領域が生まれていますが)ことで、より世の中の捉え方が適切に(但し複雑なものにはなるでしょうが)なっていくことでしょう。


但し、これらの本性を踏まえて上手く世の中と渡り合っていくためにどうすればよいか、については、多少の解説はしているものの、本書でも述べられているように決して容易ではない、というのが結論です。

すなわち、常に論理的な分析(確率や統計を活用しながら)をし、またその時々の自分自身の感情を見つめ、本書で述べられている本性が姿を現しているかどうかを確認したうえで、適切な判断をしましょう、というのが解決策なのですが、なかなかできるものではないでしょう。

ただ、認知科学オンリー(感情を取り扱わないということ)の学者・著書とは異なり、これが非常に難しいことだと著者は認識していますので、まだ許容できるものだと思います。


前作「経済は感情で動く」やダニエル・ギルバートの「幸せはいつもちょっと先にある」などを併せて読むと、より人間の本性がわかるようになると思います。何れの著書もわかりやすく解説(但し、決して内容に手を抜いていません)していますので。


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