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Rising Sun

Author:Rising Sun
日本を愛するリヴァタリアン
倉山塾生・江崎塾生

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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今、心配されている環境問題は、実は心配いらないという本当の話/武田邦彦



★★★★★

あらゆる環境問題に科学的に斬り込む!

人間が人間らしく生きながらも、
自然の一部として調和しながら生きていくために、
大きくは地球環境から小さくは人体の中の環境まで、
環境と名のつくあらゆるものについて科学的に切り込んでいます。

国、利権団体、無知な環境団体、メディアによるフェイクによって、
環境を守るという美名の元に科学的な根拠なく、
一般国民の大事なお金が吸い取られ、
国民の生命が脅かされ、
かつ環境が破壊され続けています。

本書を読むことで、
科学的に正しい環境問題の捉え方を身に付けることができると思います。

また、本書は科学的な知見に基づいていますので、
科学的な新たな知見が出てきたら反証可能な余地が残されており、
単にイデオロギーや感情だけで環境問題を取り扱っている方々よりも誠実です。

購入前に想定していた内容とは異なりましたが、
より広い視点で環境について科学的な視点を得られたことは想定外のメリットでした。
なお、本の表紙に書いてあることについても、もちろん科学的に切り込んでいます。

武田邦彦の科学的人生論/武田邦彦



★★★★★

座右の書の一つになりました

巷の人生論とは異なり、
本書は、自然科学・哲学・宗教を深く理解した上で、
その境界線を飛び越えて著者なりに融合した人生論になっています。

自然科学の根拠があるのにそれを取り込まない、
また先人の偉大な智慧があるのにそれを無視する、
というものを信じない私にとっては、本書は非常に有益な人生論です。

40歳代に入ってこれから第二の人生を考えようとされておられる方、
50歳代以降で第二の人生をどう送ろうか悩んでおられる方には、
著者の以下の本がお勧めです。
科学者が解く 「老人」のウソ

科学者が解く「老人」のウソ/武田邦彦



★★★★★

第二の人生は、同じ時空間の中で別次元で生きるということ

ちょうど、このテーマで悩んでいた時に、本書が出たので購入して読みました。
武田先生は自然科学をベースに自然科学の思考で物事を考え論じる方なので、信憑性があります。

本書では、巷、特にメディアで言われている老人や老後のウソを暴き、
人生は、最初の50年を第一の人生とし、次の50年を第二の人生として分けて考え、
第二の人生を如何に生きるかについて論じています。

第二の人生50年は、「生物として生きている意味がない」のに生きていきます。
この事実をどう前向きにとらえていくかがポイントになるのではないかと思います。

この「生物として生きている意味がない」というショッキングな言葉について、
本書でも理由が述べられていますが、
生物学・遺伝学・進化論などの本をそれなりに読んでいると、この言葉はすんんりと腑に落ちます。
逆に「生物として生きている意味がない」のに何故生き続けていけるのかが不思議なくらいです。

いずれにせよ「生物として生きている意味がない」のに生き続けていくわけですから、
第一の人生(生まれてから子育てを終えるまで)とは異なる意味を見出し、
第二の人生を充実したものにすべきじゃないですか、ということです。

そのためには、新たなマインドセットが必要になるということです。

武田先生曰く、
この第二の人生についてフォーカスした哲学や思想は世の中は存在せず、
また世の中の様々な仕組みについても第二の人生が考慮されていないとのことです。
しかも、政府やメディアが嘘を垂れ流しています。

そこで、
まず、老後・老人といったネガティブな表現・用語・概念を一切頭の中から捨て去り、
50歳なら第二の人生50年の1年目といった考え方を採用すべきだということです。
脳がそのような思考回路になることで、脳と身体がそのように反応します。

次に、そのマインドに合わせた身体の使い方や鍛え方をすべきだということです。
人間の身体は少しずつ老化はしていきますが、可塑性がありますので鍛えることは可能です。
老後・老人だからといって身体を使わないと老化が本当に進んでしまいます。
また、身体を使い鍛えることで脳にフィードバックがなされ、頭も鍛えられます。

そして、誰かに貢献できるような人生の目標をつくるべきだということです。
それも、自分のやりたいと思うことを無理せずにやればよいということです。
勿論、生きていくためにお金は必要ですから、そのための仕事は必要ですが、
それに時間を奪われすぎないために、第二の人生の準備期間にお金をためておくことを推奨しています。
金儲け・出世・競争といった第一の人生で必然的に経験しなければならないことから離れた方がよいということです。

第二の人生は、第一の人生を送る人々と同じ時空間の中で生きながらも別次元で生きるということなのかもしれません。

なお本書には、巷・政府・メディアが垂れ流している数多くの嘘について、
自然科学的な反駁により嘘を暴いていますので、第二の人生を生きるうえで非常に参考になります。

第二の人生の準備に入る方々(40歳代)や既に第二の人生をおくっておられる方々(50歳代~)にとっては、
必読書といえるのではないでしょうか。

なお、武田先生の以下の本もお勧めです。
以下の本が基本版にあって、本書が第二の人生版という位置付けだと思います。
武田邦彦の科学的人生論 『武田先生、ホンマでっか! ?』

日本人の遺伝子/一石英一郎



★★

遺伝子雑学の本

日本人について遺伝子レベルで深く掘り下げた本だと期待して購入しましたが、
内容は遺伝子雑学といったものでした。

人工知能は人間を超えるか/松尾豊



★★★★★

ディープラーニングの将来展望をわかりやすく提示しています。

第三次AIブームまでの歴史やディープラーニングの内容・効用・限界については、
他の関連書籍を通じて知ることができましたが、
ディープラーニングそのものの将来展望についてわかりやすく提示されている本は本書が初めてです。
ディープラーニングベースでもかなりのことが期待できそうですね。とても参考になりました。
本書も含めて何冊か関連書籍をを読みましたが、
ディープラーニングベースでは、シンギュラリティが到来しないということがはっきりしました。

AIまるわかり/古明地正俊他



★★★

ビジネスでAI導入を検討する際のきっかけ作りの本

ビジネスでAIの導入を検討してみたい、という企業にとってはきっかけ作りに読まれると良い本かと思います。
ただし、ビジネスでの導入成功事例のみの紹介ですので、失敗事例や投資金額・期間についての説明はありません。
従って、あくまでもきっかけ作りとしての本です。というか野村総研の営業本に近い位置づけと言っていいかもしれません。
とはいえ、導入事例はそこそこありますので、参考にはなります。

また、用語の使用方法に違和感を感じます(AGI・AI、大人のAI・子供のAI、強いAI・弱いAIなど)。
これについては、研究者の対談本である、強いAI・弱いAIの方が正確なんだろうと思います。

強いAI・弱いAI/鳥海不二夫



★★★★★

第一線の研究者らによる第三次AIブームの紹介

AIを研究されておられる日本人研究者らによる9本の対談を集めた本です。
読みこなすになある程度のAIの知識と自然科学(特に脳科学・神経科学)の知識が求められますが、
その分、非常に読み応えのある本になっています。
・対談のテーマがバランスよく設定されているので、幅広い知識が得られる
・対談が各々のテーマについての日本での第一線の研究者同士なので、本質的な知識が得られる

また、最新の脳科学・神経科学の知見との比較においてAIが語られていますので、
所謂AGI(汎用人工知能)やシンギュラリティが現在のディープラーニングの延長線上では不可能であることが、
科学的知見に基づいて解説されています。

更に、実際にAIを研究されておられる方々による対談ですので、
AIを過小評価することなく、また過大評価することなく、実際に現在のAIでできること、できないことが提示されており、
現在のAIブーム程度は一喜一憂する必要はなく、便利な道具として上手く利用すればよいということがよくわかります。

個人的には、
AIが意思や自律性を持つためには、
身体・本能・感情を持たなければならない、
一方で、データ認知だけではなく推論や、推論そのものを自覚するメタ推論がなければならない、
といった脳科学・神経科学の知見がAI研究でも議論されていることに興味を持ちました。
また、脳科学・神経科学でも、意識・意思・自律性・心といったものは未だ解明されておらず、
それが故に、AI研究においても現時点ではその分野を避けざるを得ないということにも興味を持ちました。

科学系の書籍で久しぶりに知的好奇心をくすぐられる本に出合うことができました。ありがとうございます。

決定版AI 人工知能/樋口晋也他



★★★★★

AI利用者向けの入門書

AI利用者向けの入門書を探しており、なかなか見つかりませんでしたが、
本書はAIそのものやAIの利用事例を幅広に紹介しており、
AIに対するイメージが湧きやすいものになっています。
また繰り返し読み込むことでAI活用の想像力も湧いてくるかもしれません。
更にAI万能論に陥っておらず、AIブームはすでに過ぎ去ったとしているところは、
AI紹介本としては、誠実で好感が持てます。

AIがどこまで人の仕事を奪うことになるのかは未だ結論つけられませんが、
少なくともどんな仕事でも、能力のない人は淘汰のスピードが増していくことは確かでしょう。

そろそろ人工知能の真実を話そう/ジャン・ガブリエル・ガナシア





AIとシンギュラリティを語るなら、哲学ではなく、自然科学の知見をベースにすべき

AI構築のベースとなる脳科学や物理学等の自然科学の知見を駆使していないので、
本書の記述は回りくどく、空回りしているような気がします。

例えば、AIが意識を持つ、 人間の意識を移植する、ということについては、
脳科学・神経科学でも未だ「意識」を解明できておらず、容易に解明されそうもない、
という実態を提示するだけで論破できます。
これは意識についての「ハードプロブレム」と言われています。

また、意識については、
知識や記憶から生じるわけではありませんので、
いくらAIに情報を蓄積させてもAIに意識は生じません。
(ご参考:脳はいかに意識をつくるのか

更に、知能についても、
ようやく脳科学・神経科学で扱えるようになってきたところですので、
人間と同様の知能をAIに移植することは現段階では困難です。
(ご参考:知性誕生

あと、ムーアの法則について色々と解説されていますが、
物理学の基本法則を持ち出して、ムーアの法則はいずれ破綻するといえば済むことです。
これ以上小型化・集積化すると放熱でチップ自体がやられてしまう段階が必ず到来しますので。
また量子コンピュータが期待されていますが、量子物理学を量産技術として使える段階ではありません。

自然科学の最新知見を駆使して、
現在主流のディープラーニング型のAIでどこまで行けるのか、
次世代のAIがどのようなものになりそうか、
シンギュラリティはどのようなかたちで到来するのか、しないのか
それらによって人類の生活がどのようなものになりそうか、
例えば、テクノロジーが雇用の75%を奪うで提起されたことがいつどのように実現しそうか、など
についての解説を期待して読んだのですが、
完全に期待外れでした。

少なくとも科学書ではありません。

なお、以下の本を読んで、少なくとも第3次ブームのAI(ディープ・ラーニング)では、
シンギュラリティは到来しそうもないことがわかりました。
強いAI・弱いAI
人工知能は人間を超えるか
決定版AI 人工知能

脳はいかに意識をつくるのか/ゲオルグ・ノルトフ



★★★★★

ついに「意識」「自己」が自然科学の領域に入ってきました

久しぶりに読み応えのある自然科学の本に出合うことができました。

本書は、神経科学者・哲学者・精神科医という、
脳と心についての3大領域を一人で兼ねている著者によるものです。

これまでの脳と心の研究については、これらの各領域がバラバラに活動していたため、
それぞれの領域での目的・手法に制約された命題・仮説・検証が繰り返されてきていました。
しかし、脳と心についての真の研究と解明のためには、
これらの領域を横断したうえで、それぞれの知見が統合されることが不可欠なのですが、
これまでそのような試みはなかなかなされず、また上手くいっていませんでした。

また、脳科学・神経科学に限ってみても、
「意識」「自己」については、なかなか上手く踏み込むことはできず、
これらの用語を冠する書籍でも、踏み込みが浅かったり、周辺領域に留まったり、問題をすり替えたりという状況でした。
更に、「意識」「自己」について、
脳の特定領域に還元できず、還元できなくなると複雑系理論の創発性でごまかしたりしていました。
そして、自然科学の性ではあるのですが、
客観性を担保するために「意識」「自己」が本来持つ主観性を軽視・無視してきました。


本書は、上記のように神経科学・哲学・精神科医のタイトルを有する著者が、
それぞれの領域の知見を活かしながら領域横断的に取り組み、これらの領域を統合させています。
また、脳科学・神経科学の上記のようなこれまでの研究とは異なり、
真正面から主観的な「意識」「自己」について、踏み込んでいます。


超要約すると、
「意識」「自己」は、
脳内にある(ので脳とは別に「心」という概念を設定する必要はない。「心脳問題」は的外れ)
脳内の特定の場所に還元できるのではなく、遺伝子-脳-世界との関係・バランスから生じる
脳の表層的な機能ではなく、脳の基盤的な機能である「安静時脳活動」と深くかかわっている
脳内に時間と空間をつかさどるシステムがあり、それがアイデンティティ(1つの連続した自己)を生み出す
(もっと深く何度も読み込めば、もっとまともな要約ができると思いますので、再読を繰り返して精査していく予定です)

素晴らしいことに、著者の本書によって、ついに「意識」「自己」が自然科学の領域に本格的に入ってきました。

一方で、本書内で「未解明」とされる命題が少なくありませんが、
これは著者が誠実な科学者であることの証だと思っています。
少なくとも持論に浮かれて仮説レベルのものを事実と断定してしまう科学者よりはよほど誠実です。

なお、本書では「意識」「自己」の解明のために、うつ病、統合失調症の症例を詳しく説明しています。
いずれの疾患も本書を読むことで、理解が深まりました。
ですので、「意識」「自己」の自然科学での知見に興味のない方でも、
これらの疾患に感心がある方は、読まれるとよいのではないかと思います。

世の中では、これらの疾患に対する誤解や偏見、差別が少なくありませんし、
誰がいつこれらの疾患にかかってもおかしくありませんので、
正しい知識は得ておいた方がよいのではないかと思います。

また、すでにこれらの疾患にかかっておられる方も、
読書ができる状態であれば、一読されることをお勧めします。
ただし、容易に読める本ではありませんので、
読書ができるような状態でない方は、無理して読まないでください。
知識を得るよりも症状を悪化させない方が遥かに重要ですので。

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