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Rising Sun

Author:Rising Sun
リヴァタリアン


マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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オヤノタメ商品 ヒットの法則/今井啓子



★★★★

高齢化社会において企業・顧客双方に得るものがある本

内容としては、様々な分野での高齢者向け商品・サービスを紹介したものです。
これらの紹介から高齢者向けマーケティングのエッセンスを抽出しているわけではありませんし、
戦略理論を提起しているわけでもありません。

しかし、数多くの商品・サービスが紹介されていることで、
高齢者を対象としたマーケティングや商品化のヒントがつかめると思いますし、
顧客である高齢者やその家族にとっても、不便さを解消してくれる商品があることを知ることができると思います。

ただ、紹介されている商品・サービスには高額のものが少なくありません。
商品・サービスの内容から判断すれば妥当な金額だとは思いますが、
果たしてどれだけの高齢者が本書のような商品・サービスを利用できるのか、よくわかりません。
高額な商品・サービスの提供により、高齢者間に大きな格差が生じないことを期待したいと思います。

情報大爆発/秋山隆平



★★★★

現実と理論が上手く融合された解説

ネット社会で起きていることについて、豊富な調査データや著者の経験を踏まえてわかりやすく解説しています。

これだけなら他の書籍でも行われているのだと思いますが、本書の価値は、これらを適切なネットワーク理論(スモール・ワールド・ネットワークやスケール・フリー・ネットワーク等)をこれまた非常にわかりやすく紹介しながら、理論的な裏づけをとっていることにあります。ネットワーク理論の入門書として捉えても十分に価値があります。

更に、関連する諸分野の歴史にもページを割いており、現在に至る流れもわかるようになっています。

また、著者が電通の方ですので、上記を踏まえた広告のあり方についても意見を述べられています。広告関係の方であれば、この辺りも価値ありなのだと思います。


本書を企業経営に適用してみると、また興味深いことが見えてきます。
組織構造のあり方については、今後ネットワーク型になっていくだろうという説は本書以前から結構ありましたので別段新しくはありません。

但し、様々な企業変革における、変革マインドの醸成や変革プログラムの浸透を目的とした社内コミュニケーションのあり方としてみてみると、結構新たな発想ができるのだと思います。
顧客に商品・サービスを購入してもらうためのコミュニケーションの努力・投資ほど、従業員に変革を受け入れてもらうためのコミュニケーションの努力・投資をしていない企業の方が圧倒的に多いでしょうから。

J.D.パワー 顧客満足のすべて/J・D・パワーⅣ世等



★★★★

データが示す顧客満足の重要性

顧客満足の重要性を訴えるビジネス書は沢山ありますが、本書はそれを調査データで裏付けています。
更に、日本人でも知っている成功・失敗例も盛り込まれているので、イメージも沸き易いです。
また、顧客満足と企業業績、従業員のマネジメントの関係についても示唆しており、
変革が求められている企業・担当者にとっては価値ある本だといえます。
ただ、従業員満足と顧客満足との関係については、論理的な解説に留まっていますが、J.D.パワーのビジネス領域を考えれば仕方のないことでしょう。

類似の質の高い書籍として、Gallup社が出している以下の書籍と併せて読まれることをお薦めします。
まず、ルールを破れ」「強みを活かせ」「さあ、才能に目覚めよう」「これが答えだ


ホームページ:J.D.Power Asis Pacific,Inc.

キャズム/ジェフリー・ムーア



★★★★★

重要なマーケティングの視点を提供

本書の特筆すべきは、顧客心理に基づいてマーケットをセグメントし、
それとテクノロジー・ライフサイクルを照らし合わせた上でキャズム(断絶)を提示したことでしょう。

個別具体的なマーケティング手法については、既出のものがほとんどですが、
それを上記の観点で再構成したこと自体に価値があると思います。

更に、顧客サイドの心理だけでなく、企業サイドの心理にも目を向け、
キャズムにおける企業サイドの心理的な変革(をふまえた組織変革)の重要性、困難性にも触れています。
企業サイドの変革については著者が認識しているよりも遥かに難しいと思うのですが、
これは著者の専門領域外ですので仕方がないと思います(著者も認めています)。

また、上記の観点で再構成していることから、
ハイテク分野だけでなくかなり多様な産業にも活用できるものになっています。

キャズムを上手く乗り越えても様々な課題が企業には降りかかってきますが、
それらへの対応については著者の「ライフサイクルイノベーション」をお薦めします。

ニューエコノミー勝者の条件/ケビン・ケリー



★★★★★

「複雑系を超えて」の著者による新たな時代のマーケティング

ニューエコノミーという言葉が既に死語になっていますので、注目されにくい書籍かもしれませんが、
複雑系理論を踏まえて新たな時代のマーケティング理論を丁寧に解説している本です。

著者は「複雑系を超えて」という書籍を出版していますので、複雑系理論についてはかなり知見が深い人です。
(当書籍では著者名はケヴィン・ケリーとなっていますので検索しにくいと思います)

本書は単にニューエコノミー関連書ではなく、複雑系理論・ネットワーク理論を十分に踏まえた真面目な書籍です。
複雑系経済学を提唱したブライアン・アーサー「収益逓増と経路依存
スケールフリーネットワークを提唱したアルバート・ラズロ・バラバシ「新ネットワーク思考
の理論を踏まえた経営書として貴重なものだといえます。

心脳マーケティング/ジェラルド・ザルトマン



★★★★

経営学と脳科学の関係

多分、先端脳科学をビジネスに持ち込むと、このようなことができるだろう、という本。
脳科学と経営学とのブリッジの役割は果たしていると思う。

また、企業活動のなかで最も心理学が使われているはずのマーケティング分野ですら、
先端脳科学からみればまだまだだということだろう。

社会科学でありつづけた経営学に自然科学を真面目に取り込むべきだという、
メッセージだと思いました。

ただ、顧客にfMRIを取り付けるというのはまだ無理だろうし、
fMRIですらまだまだわからないことはあります。
しかし、近い将来のあり方としては、それもあるだろうな、と思います。

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