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伝統・科学・世界を知りマネジメントに活かす

日本の伝統・ヒトの自然科学・現在の国内外情勢・マネジメントなどに関する、ブックレビュー

未来社会への変革/フランシス・ヘッセルバイン等



★★★

未来の共同体の在り方について。秀逸な論文もあるが、玉石混交

ドラッカー財団が企画した未来シリーズ三部作の一つです(他は『未来組織のリーダー』『企業の未来像』)。

P.F.ドラッカーの序章、マーガレット・ウィートレー&マイロン・ケルナ?ロジャース、レスター・サロー、ギフォード・ピンチョーの論文は秀逸であり、新たな気付きを幾つももらいましたが、それ以外は正直いって時間の無駄でした。中には論文としてどうなのか?と疑いたくなるようなものも含まれていました(かなり著名な方々も寄稿しているのですが、それでもです)。

各論文はそれほど長いものではありませんので、各論者の提言を余すところなく伝えているわけではありません。より深く学ぶための辞書的な役割として本書を位置づけるとよいのだと思います。
  1. 2010/01/15(金) 12:24:32|
  2. 組織設計
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組織が元気になる時/ウォレン・ベニス等





リエンジニアリングが失敗する理由の一つ?

古い書籍なので(原著初版が1996年)仕方がないことかもしれませんが、それにしてもリーダーシップの権威であるウォレン・ベニスにしてこの内容の薄さとは驚きました。

本書は90年代に流行った「リエンジニアリング」に対して、手法先行・IT先行であることの弊害を踏まえて書かれているようです。

ただ、この手のビジネス書に多いのですが、こうすべき、これができないのは企業が悪い、と言わんばかりの理屈が並べたてられ、普通の企業の能力でできることとできないこと、については基本的に無視されています。

特に、重要だとされているビジョン・リーダーシップ・イノベーションにおいては、ただ単に重要だ、成功要因だ、と強調はしていますが、それをどのようにして上手く構築すればよいのか、成し遂げればよいのか、については何も書かれていません。

学者であるならば、普通の企業がなんとか努力することで実現できる目標と手法について打ち出して欲しいと思います。

多分、本書に書かれていることを素直に真似しても失敗すると思います。リエンジニアリングについては成功確率が3割程度と言われていますが、本書もその成功確率の低さに加担しているのではないかと思います。

また、古いとはいえたかだか10数年しか経過していないにもかかわらず、読むに値しなくなるというのはひどいですね。

本書に限ったことではないのですが、ビジネス書には一時の流行りが過ぎると全く価値のなくなるものが多すぎます。コンサルティングファームが出版する経営手法本もそうなのですが、せめて学者が出版する書籍は10年以上経っても読むに値するものであってほしいと思います。
  1. 2009/09/24(木) 14:40:18|
  2. 組織設計
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最強組織が最強であり続けるための組織デザイン/ゲイリー・L・ネイルソン等



★★★

最強というより必須

最強組織と謳っていますが、本書の内容(意思決定・情報・動機付け・組織構造)は組織を存続させるための必須条件に過ぎません。それも必須条件の一部に過ぎません(随分前に発表されたマッキンゼーの7Sの方が使えます)。

また取り上げている例が初歩的なものばかりですので、実際に市場競争下で差別化を狙っている企業にとっては、あまり参考になりません。

逆に、本書で挙げられている内容すらできていない企業(といっても本書添付の調査結果からはかなりの割合であるようですが)は、早晩淘汰されるという緊張感を持って先ず本書の内容をクリアし、そのうえで差別化するための抜本的な方策を検討・実践する必要があると思います。

ただ書いてある内容そのものは間違っているわけではありませんので、普通の評価にしています。


  1. 2008/05/26(月) 15:54:59|
  2. 組織設計
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現代企業の組織デザイン/ジョン・ロバーツ



★★

経済学的観点から見た企業

企業経営を経済学的な観点から見ると、このように整理されますよ、という本です。
経済学が培ってきた様々な理論がちりばめられているという点では興味深いものがあります。
一方で経済学だけでは説明しきれないことが沢山あることが分かったという点でも意味はあります。

但し、本書で述べられている主要なメッセージは、質の高い経営書で既に論じられているものであり、新味はありません。
また、モチベーションやイノベーションといった近年の主要なテーマ(これが本書の狙い)においては、
経済理論を駆使して説明しているというわけでもありません。
更に、和訳がこなれていません。専門用語は仕方ないとしても、日本語として読みづらいものがあります。

従って、経営書として見た場合には、必読書とはいえません。
  1. 2008/03/14(金) 18:44:01|
  2. 組織設計
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マッキンゼー 組織の進化/平野正雄



★★★

マッキンゼーによる戦略以外の提言

複雑な世の中をあくまで構造化しようとする執念にも似たような意気込みで書かれた本だと思います。
良くも悪くもマッキンゼーらしく構造化し見事にプレゼンテーションしています。
組織を観る際の視点を提供してくれていることには価値がありますが、
世の中これほど簡単ではないよ、と意見したくなる内容でもあります。
  1. 2008/03/14(金) 00:13:05|
  2. 組織設計
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カスタマーエコノミー革命/マイケル・ハマー



★★★★

リエンジニアリングの波はとまらない

リエンジニアリングを実施して成功する企業もあれば、失敗する企業もあります。
著者も述べている通り、人を中心として再構築しなかったことが失敗の大きな原因ではあります。
しかし、ITの発達により、いい加減な人が行うよりもITに任せた方が品質・効率共に高い仕事がどんどん増えていきます。
顧客も既にITサービスに慣れており、サービスのIT化はスパイラル上に高度化していくでしょう。

今後は、研究開発・マーケティング・サービスのうち高度なもの、先端的なもの、革新的なものだけが、
人に残された価値ある仕事になっていくでしょう。
そのような仕事についていない人は、これから大変なことになりますが、
それを乗り越えないともっと大変なことになると思います。
  1. 2008/03/10(月) 19:15:11|
  2. 組織設計
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リエンジニアリング革命/マイケル・ハマー等



★★★★

そのあと人は何をするのか

ITを駆使してリエンジニアリングを行うことは、もはや当たり前のことになっています。

答えの無い課題に対して人が考え知恵を出すこと、人でなければ醸し出せないサービスを提供すること、
これら以外は全てITで代替可能です。

また、ITが未だ出来ないルーチンワークはこれから数十年で全て中国とインドの合計30億の民が代替します。

リエンジニアリングをやるほど、それが成功するほど、人でなければ出来ない仕事に価値がシフトします。
人でなくても出来る仕事は価値が無くなっていきます。

そのあと人は何をするのか、価値ある仕事をするためにどうすべきか、
が今後より一層問われていくと思います。
  1. 2008/03/10(月) 19:09:29|
  2. 組織設計
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組織設計のマネジメント/ジェイ・R・ガルブレイス



★★★★

組織設計の在り方を教えてくれる

戦略に優先順位があるように、組織設計にも優先順位があります。
毎年気分転換のように組織改変をする企業が多いですが、
それに本書は警告を発しているかのようです。

様々なステークホルダーがいる中で、完璧な組織はありえません。
何を選ぶか、何を捨てるかという重要な意思決定が組織設計にも必要です。

本書からはやや割り切った印象を受けるかもしれませんが、
虻蜂取らずでぐちゃぐちゃになるよりはよほどましだと思います。

また、何のために組織があるのかということを真剣に考えないと、
組織設計はできないということを思い知らされました。

  1. 2008/03/10(月) 18:48:48|
  2. 組織設計
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トヨタ生産方式/大野耐一



★★★★★

トヨタ関連本のなかで最も質の高い本

カンバン方式を創り出した本人が書いているだけあって、
当然ながらトヨタ関連本のなかで最も質が高い本です。

トヨタの強さを知りたければ、まず本書を読むべきです。
他の書籍は全て、本書の延長線上にありますので。
  1. 2008/03/09(日) 21:39:22|
  2. 組織設計
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プロフィール

I am that I am.

Author:I am that I am.
誇りある日本の復活を望む一日本人

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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