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伝統・科学・世界を知りマネジメントに活かす

日本の伝統・ヒトの自然科学・現在の国内外情勢・マネジメントなどに関する、ブックレビュー

聞き上手 話し上手/佐藤可士和



★★★★

様々な視点が得られます

帯どおり、多士済々、興味津々な本です。
様々な分野における一流のプロフェッショナル38人へのインタビュー集です。
インタビューの内容はそれほど深いとは思えませんでしたが、
物事への見方・考え方に対する様々な視点を得ることができます。

本書を読んで、
自分と同じ視点を持った方々と認識を共有したり、自分に無かった視点を持った方々を参考にしたりすると、
いいのではないでしょうか。
また、気に入った方の方の作品に手を伸ばすためのメニューという位置づけとしても活用できるでしょう。
  1. 2013/08/26(月) 19:07:39|
  2. コミュニケーション
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よーし!やる三/出路雅明



★★★★

職場でのコミュニケーションのあり方を簡潔に提示

本書はマンガですので、あまり期待せずに読んだのですが、結構よい本でした。
職場内での、上司・部下・同僚それぞれが、意識して行うコミュニケーションの基本が提示されています。

組織のマネジメントにおけるコミュニケーションのあり方には、
コーチング、チェンジマネジメントなど高度なものが幾つもありますが、
これらとて、本書が提示している方法が十分になされていないと上手く機能しないと思います。
また、人事制度などの仕組みについても、仕組みよりも運用が大事ですので、本書はそのためにも役立つと思います。

なお、本書で提示されている内容については、(表現方法は異なりますが)ドラッカーも著書で述べています。


  1. 2011/08/03(水) 08:35:50|
  2. コミュニケーション
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手ごわい問題は、対話で解決する/アダム・カヘン



★★★★★

「対話」による可能性の追求

あまりにも複雑で、一筋縄では解決できない問題について、その全体像を把握する、解決の可能性を検討する必要がある場合に有益な方法としての「対話」の在り方を紹介しています。


原因と結果が明確でないという複雑性、未来が予測できない(過去の知見が適用できない)という複雑性、関係者の立場・利害が一致しないという複雑性、これらが高い場合には、トップダウンでの命令、所謂有識者の知見では解決することはできない、として「対話」を活用する必要があるとしています。

そして「対話」において重要なのは、人間の本性としての怒り・恐れを認めたうえで、それらを発現させないようなリラックスできる環境を整備することが先ず求められるとのことです。
そのうえで、互いが問題の構造の発見、問題構造の解決可能性の探究、様々な解決代替案の作成を促進していけるようなファシリテーションが必要であるとのことです。
そのためのには人々の「話す」「聴く」方法の変換が重要であるとし、新たな可能性を見出すことを目的とした「話し方」「聴き方」を重視・活用していくことがカギであるとしています。

「対話」のための「話し方」「聴き方」については、実際の国際・国内紛争での著者の成功体験や失敗体験を盛り込みつつ、重要なポイントを提示しています。


「話し方」「聴き方」の個別具体的なテクニックについてはほとんど紹介されていません。またそれらを促すためのファシリテーションのテクニックについてもほとんど紹介されていません。あくまでも著者の豊富な体験に基づく「対話」の在り方についての解説本です。

ですので、テクニックは他の書籍で習得する必要があります。

とはいえ、「対話」の在り方、「話し方」「聴き方」のカギについては鮮明に理解することができますので、本書の価値としては高いと思います。


なお、本書での「対話」についての主なメッセージは、イノベーションの推進や人間の多様性の活用に関する理論・知見と同様のものですので、そちらに興味のある方にとっても参考になる部分が多いと思います。

また、参考文献が掲載されていますので、本書内容の背景や、本書で紹介されていないテクニックについて知りたい方にとっては参考になります。
  1. 2009/11/09(月) 09:12:04|
  2. コミュニケーション
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決めない会議/香取一昭等



★★★★

人間中心のマネジメント手法

人間を人間として捉え、その特性を踏まえ、人間集団の多様性を上手く活かしてマネジメントしていこうとする、最近話題のホールシステム・アプローチの代表的な手法(ワールド・カフェ、オープンスペース・テクノロジー、アプリシエイティブ・インクワイアリ、フューチャー・サーチなど)を簡潔に紹介している本です。

各々の手法ごとに書籍は出版されていますが、本書でそれぞれの概要・相違点がわかりますので、各々の書籍に手を出す前に読んでおくとより理解が進むと思います。

ただし、本書では各々の手法、ホールシステム・アプローチの限界は提示されていません。如何なる手法でも万能ということはあり得ませんので、このあたりの記述が欲しかったところです。以前コーチングが日本で流行りだしたときに、さも万能であるかのような宣伝をする書籍が少なからずありました。せっかくのよいアプローチですので、万能感を出さないようにして頂きたいと思います。

また、手法の紹介ですので、これらの手法が、マネジメント全体においてどこで効力を発揮するのか、またどこで使うべきではないのか、についても解説がありません。万能なツールはありえないということから必然的に使える場所というものがあるはずです。これまでの機械論的なマネジメントでも効果を発揮する場所はありえます。ですので、両者を同じ土俵に置いたうえで、両者の役割分担・相互作用・相乗効果について解説して頂きたかったと思います。

あと、各々の手法の使い分けについても解説がありません。それぞれやり方が異なるということは当然、状況によって最も適したものがあると考えられます。また複数の手法を上手く組み合わせたほうがよい場合もあるのだと考えられます。複数の手法を横断的に紹介する本書でこそ、これらについての解説をして頂きたかったと思います。

更に、根拠となる人間についての科学については、多少の偏りがあります。人間は環境次第で何にでもなれる無限の可能性を持っているはずである、という思想をベースとしている心理学者の理論がベースになっています。当然、環境が人間に与える影響は大きいのですが、決して無限の可能性があるわけではない、ということは最新の脳科学・神経科学の知見が述べています。また、どんな集団でも新たな価値を生み出せるわけではない、ということを証明した知見もあります。対立する科学的な知見をも踏まえてより科学的な根拠あるアプローチを確立して頂きたいと思います。


マネジメントにおける効果的な手法として活用され定着していくためには、これらの解説が必須ですので、上手く体系化して頂きたいと思います。


いろいろと注文はつけましたが、このアプローチそのものは重要なものですので★を減らすことは最小限にしました。
  1. 2009/09/25(金) 11:59:08|
  2. コミュニケーション
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【決定版】ハーバード流“NO”と言わせない交渉術/ウィリアム・ユーリー



★★★★

実践は決して容易ではないが、非常にわかりやすい

難度の高い事例を豊富に掲載した上で、それらを上手く(完璧ではないが)解決するための観点・能力・プロセスが明確に書かれています。

従って、難しい交渉を上手く運ぶためには、本書で提示された内容が必要であることについて、十分に納得させられました。

本書を読んで気付かされたことは、交渉は当事者個人が持っている能力をフルに駆使する必要があるということです。

本書で紹介されている交渉術には、想像力・論理的思考力・対人能力・自己分析能力が必要であり、かつかなり高いレベルで求められています。決して交渉のテクニカルなスキルがあれば上手く行くということではないようです。

また、ある程度の心理学の知識も求められます(交渉が人間関係なので当然といえば当然なのですが)。

従って、一読して直ぐに全てを実践できる類のものではなく、本書を読み返しながら実践することを繰り返し、また上記の能力も鍛えながら、少しずつ習得していくことが求められます。

あと、これらを実践するうえでの感情面への対応の仕方については、「ハーバード流交渉術」の共著者である、ロジャー・フィッシャー等の「新ハーバード流交渉術」が参考になります。

この2人についていえば、ロジャーフィッシャーは交渉の構造面を、ウィリアム・ユーリーは交渉のプロセス面を重視した書き方になっているという印象を受けました。
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  1. 2008/08/30(土) 14:24:45|
  2. コミュニケーション
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続ハーバード流交渉術/ロジャー・フィッシャー





浅く広く集めた事象をかっこよくまとめただけ

著者自身が混乱しているのではないかと思わされるぐらい、まとまりが悪いものになっています。

後に著者が出した「新ハーバード流交渉術」を読んだほうがいいでしょう。
  1. 2008/08/30(土) 14:06:39|
  2. コミュニケーション
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言いにくいことを上手に伝えるスマート対話術/パターソン・K等



★★★

原因解明はいいのだが。。。

コミュニケーションが上手く行かない原因として、人間の本質的な特性である「不安」や、そこから生じる「闘争か逃走」に注目していることには価値があります。

これらは進化心理学等で解明されてきた要素であり、人間に関する領域について何かを語るときには必ず踏まえなければならないものだからです。


一方で、コミュニケーションを上手く行うための処方としては、浅いといわざるを得ません。

コミュニケーションについてのハイパフォーマのベンチマークを行ったうえでフレームワークを構成したとのことですが、フレームワークの説明で記載している事例が浅いため「これで本当に解決するのだろうか?」と思わされました。

そして、後ろの章で「難しいケース」を取り扱っていますが、ここではそれまで解説してきたフレームワークを超えたアドバイスがかなりありましたので「ではこのフレームワークは何なのか?」と思わされました。


更に、このフレームワークは人間の本質的な特性に逆らう方向でコントロールすることに主眼を置いているにも拘わらず、「必ず習得できる」「誰でも習得できる」旨の安易な記述が出てきています。

人間の本質的な特性に逆らうことはかなり難しいことであり、かつ個人差があるものです。

これはハイパフォーマのベンチマークでフレームワークを構築する際によく見受けられる誤りといえます。ハイパフォーマがそれらを上手くできる原因から生まれ持った才能を除外してしまったことが原因でしょう。


コミュニケーションが上手くいかない原因で人間の本質的な特性を上手く活用しているにも拘わらず、コミュニケーションを上手く行うための処方に人間の本質的な特性を活用していません。

従って、中途半端な内容になってしまっています。
  1. 2008/08/23(土) 11:26:32|
  2. コミュニケーション
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異文化コミュニケーションのA to Z/小坂貴志



★★

この領域の参考文献集

理論として体系化されていませんので、非常に読みづらいものになっています。この領域における様々な理論や参考文献が羅列されているだけです。

但し、羅列されているが故にかなりの参考文献が記載されていますので、参考文献集だと割り切ってしまえば、活用し甲斐はあります。
  1. 2008/08/22(金) 13:09:50|
  2. コミュニケーション
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多文化社会と異文化コミュニケーション/伊佐雅子





個々のテーマの内容が浅く、かつそれらを貫くものもない

ところどころに気の利いたキーワードやフレーズはありますが、そもそも理論として体系化されているわけではなく、各章を担当している著者らが自身の領域について浅い解説を載せているだけです。
  1. 2008/08/22(金) 13:03:55|
  2. コミュニケーション
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言いにくいことをうまく伝える会話術/ダグラス・ストーン等



★★★★

生身の人間を中心に据えたコミュニケーション

コミュニケーションが難しくなる原因を、人間個々人の持つ認知・感情・アイデンティティに求め、かつこれらと上手く付き合い(抑制するのでもなく、無視するのでもなく、あるがままに受け止める)ながらコミュニケーションを上手く行うためにはどうするとよいのか、を解説した本です。

類書の多くは、コミュニケーションの主題や互いの利益をどうすべきか、について扱っていますので(著者らが所属するハーバード・ネゴシエーション・プロジェクトでも同じ)、生身の人間を中心に据えた本書はそれだけで貴重なものだと思います。

またコミュニケーションについての学術的な書籍には、文化の違いによるコミュニケーションギャップを扱ったものが多いのですが、本書ではそれらを超えた人間であることの特性を踏まえた解説をしていますので、この観点からも貴重なものだと思います。

コミュニケーションについて、テーマ(目的や利益)、文化(前提や常識)、人間(認知・感情・アイデンティティ)という3つの側面が重要だということが、本書だけでなく上述の書籍を通じて理解することができました。


更に生身の人間の本質に迫っていますので、すっきりした解決策はなく、やらないよりはやったほうが上手くいく、というものがほとんどです。ただそれが逆に真実味を増しているのだと思います。

「これだけで上手くいく」という類のコミュニケーション手法・技法の書籍を読んで違和感を覚えていましたが、その理由が本書でわかりました。本書をベースとしたうえで、これらの手法・技法を活用することで、手法・技法が生きてくるのだと思います。

これまで心理学・脳科学の書籍をいろいろと読んできましたが、本書でこれらの学術的な知見とコミュニケーションという日常が上手くつながりました。


残念なのは、参考文献が一切載っていないこと(載っていれば更に深堀りできるのですが)と、邦訳の署名が本書の内容と合っていない(会話術という表層的なテクニックだけでコミュニケーションすることを著者らは否定しています)ことです。
  1. 2008/08/22(金) 12:55:01|
  2. コミュニケーション
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プロフィール

I am that I am.

Author:I am that I am.
誇りある日本の復活を望む一日本人

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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