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Rising Sun

Author:Rising Sun
元経営コンサルタント
専門分野:ヒト

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。
また、マネジメントは企業だけのものではなく、国家を含めあらゆる組織体や個人にとっても必須のものです。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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(2017・2018)
2018/07/18、突然Amazon.co.jpが事前通知なく全レビュー強制削除&レビュー投稿禁止措置を発動。

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コンサイス版 ビットコインとブロックチェーン/アンドレアス・M・アントノプロス



👍👍👍👍👍

ド文系でも何とか理解できるビットコインとブロックチェーンの仕組み

元々技術者向けに書かれた本をコンサイス版にしたものです
コンサイス版とあるように、ド文系でも何とか理解できる編集がなされています
ブロックチェーンを理解したいと思い手にしましたが、何とか理解できました

物凄く単純化すると
ブロックチェーンはサイバー空間にある膨大な大福帳のようなものではないかと思います

なお
膨大かつ増大するブロックチェーン、ビットコインをサイバー空間で処理しようとすれば
コンピュータの処理能力を高め、それを賄うための電力も増やす必要があるでしょうね


2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ/ピーター・ディアマンディスほか



👍

イデオロギーありき、根拠なき過大評価、人間への理解不足、似非科学、ヘタクソな解説

先ず本書は次のようなイデオロギーありきで書かれています
・環境左翼(何ら科学的根拠なき地球温暖化CO2原因説が正しいという前提ありき)
・唯物主義(科学技術を便利さだけで語り、人間の感情的側面における科学的知見を完全に無視)
・反国家主義(国民国家の存在意義や国民国家の文化・歴史・伝統などの多様性を完全に無視)
・根拠なき楽観主義(サイバーテロ・権力者による情報の悪用などテクノロジー・リスクを完全に無視)
などなど
科学技術に対する真摯な姿勢を読み取ることが全くできませんでした


次にテクノロジー進化に対して根拠なき過大評価をしています

例えばディープラーニングAIによるシンギュラリティについて
孫正義氏を引用して「到来する」と断言していますが
ディープラーニングの中身やプログラミングをかじったことがある方からすれば
ディープラーニングAIでは本書が述べているようなシンギュラリティが来ないことは明白です

ディープラーニングは統計学における最小二乗法の塊にすぎず
ビッグデータから統計学的に正しい情報は出力できますが
それ以上のことは何もできません

基本設計そのものを進化させなければ(ディープラーニング型でなく)
シンギュラリティが到来するか否かの議論すらできません

それでもルーチンワークのほとんどが
ディープラーニングAIに代替されてしまうこと自体は間違いありませんが

AIについては
本ブログのカテゴリー「AI」をご参照くださいませ

また太陽光発電について
近い将来に地球上の全電力を賄えると豪語していますが
全く根拠がありません

太陽光発電を電力源とする場合には
自然災害が少なく、自然環境を壊さず、日照が強く多く長い場所が必要となります
研究開発で発電効率を高めることはできると思いますが
上記条件が必要なことには変わりません
しかし、例えば日本はこれらの条件を全く満たしていませんので
日本でどうやって太陽光発電だけで電力を賄うことができるのでしょうか
本書では国や地域の地理的・気候的特性の違いを全く無視しています

宇宙に太陽光パネルを張り巡らし、マイクロウェーブで地表に電力を送電するというなら
太陽光発電で地球上の全電力を賄える可能性は高まりますが、この方式には全く触れていません


更に唯物主義イデオロギーが前提ですので
人間についての科学的知見に基づく理解ができていません
人の感情・欲望・嗜好・遊び心など功利的側面(損得勘定)以外の要素が
テクノロジー進化を語る上で欠落しています
2030年のテクノロジーを語っている割には
人の理解について17世紀のデカルトから抜け出せていません

人間の科学については
本ブログのカテゴリー「ヒトの自然科学」をご参照くださいませ


しかも環境左翼イデオロギーが前提ですので科学についても虚偽記載があります
森林破壊でCO2が吸収されなくなるので大問題だと断言していますが
樹木はCO2を吸収すると同時に排出していますので森林とCO2とは無関係です
割り箸が森林破壊の原因なので「マイ箸」を持ちましょう、というのと同じぐらい低レベルです
初歩的な科学すら知らないのであれば無知ゆえに本書を書く資格はありませんし
知っていて敢えて断言しているのであれば詐欺ゆえに尚更本書を書く資格はありません


そのうえ本書で扱うテクノロジー進化の内容は「広く浅く」ですが、それにもかかわらず説明がヘタクソです
・450ページ丸々使って文章だけで解説しており、読者に理解を促すうえでの基本ができていない
・洗練されたイラスト・優れたプレゼンで使用されるような図表・視覚的に瞬時に理解できるグラフを使用していない
(これらを解説のメインにして、文章で補う形式にすればページ数は少なくとも半減できます)
などなど
敢えてわかりにくくしているとしか思えないような解説方法です


上記を全て踏まえると
頭の悪い左翼が金儲けのために読者を騙しているのではないかと思わざるを得ません
要は「バカ」「アカ」「ワル」ということになるでしょうか


本書で登場する数々のテクノロジー・その融合・加速要因などは
読んでいて面白いですし、知らなかったこともありますので悪くはないのですが
上記のことから、あくまでも「可能性」の1つであり、実現するかどうかはわかりません
著者らの歪んだand閉じた思考回路に基づく最新テクノロジーカタログみたいなものと考えていいでしょう
若しくはテクノロジー進化の皮を被った著者らのイデオロギー・プロパガンダなのかもしれません


本書を読もうと思われている方は
上記を踏まえて読むか読まないか、どう読んだらいいのか
を先ず検討された方がよろしいのではないかと思います

そして本書を読まれる方は
上記を踏まえた上で「こんなこともあるんだなー」程度に
さらっと読むのがいいのではないでしょうか


👍1つは「こんなこともあるんだなー」を知ることができる点に対する評価です


サイエンス・インポッシブル/ミチオ・カク



★★★★★

SF世界を最先端物理学で検証

SF世界で登場する様々なテクノロジーについて、
最先端の物理学の知見で、それらが可能かどうかを検証している本です。

著者が凄いのは、物理学に精通していない読者でも理解できるように、
かつ一般読者向け書籍にありがちな科学的知見の単純化・表層化をせずに、
深層な物理学の知見をわかりやすく紐解きながら、SF世界と対比していることだと思います。

著者の直近の著作3冊(本書も含めて)を連続して読みましたが、
何れも単純化・表層化せずにわかりやすく解説しているため、
楽しくかつ興味津々で一気に読み通すことができました。

SF世界で登場するテクノロジーが実現可能か否か、最新科学の知見は如何なるものか、
に興味がある方にとっては、お勧めの本、著者だと思います。

フューチャー・オブ・マインド/ミチオ・カク



★★★★★

凡庸なSF作品より面白い

最先端の理論物理学者が、最先端の自然科学各分野の科学者の知見を集めて体系化したヒトの心についての本です。
前著『2100年の科学ライフ』では科学全般の未来予測を取り扱っていましたが、
本書では、ヒトの心にフォーカスして、科学・テクノロジーの進歩で心がどうなっていくか、を未来予測しています。

勿論のこと、前著同様、物理学上の制約、進化生物学上の制約等、自然の制約を踏まえた予測ですので、
信憑性は高いと思われます。

特に、意識についてしっかりと定義し、AIのどの部分がヒトの能力を超えられるのか、また超えられないのか、
について論じているところは非常に興味深く読ませていただきました。

また、本書は『2100年の科学ライフ』の出版から数年経過しており、
その間のAI等のテクノロジー進歩についてアップデートされていますので、
読み比べることで、ここ数年での科学、テクノロジー進歩の様子もうかがえます。

前著のレビューにも書きましたが、数年おきに最新科学をアップデートして出版していただきたいと思います。

2100年の科学ライフ/ミチオ・カク



★★★★★

科学的根拠を踏まえた未来予測

著者は現役の理論物理学者ですので、あくまでも科学的根拠を踏まえた未来予測をしています。
本書で取り上げられている未来予測は、すべて物理学上の制約(モノ)と進化生物学上の制約(ヒト)を踏まえています。
例えば、ムーアの法則がいずれ物理的制約により通用しなくなる、人間の本能により実用が拒絶される領域がある、等です。

また、様々な自然科学分野における最先端の科学者300人との対話により生まれたものですので、
科学的かつ幅広い分野に対する未来予測となっています。

メディアや未来学者が煽っているようないい加減なものではありません。
また、科学という名を借りただけの、また科学という言葉を貶めている社会科学の知見はほぼ無視されています。
現在の社会科学は再現性や反証可能性に乏しいので、科学というよりもイデオロギーといったほうが相応しいと思いますので。
例えば、サイエンス誌が発表したように、心理学論文で再現可能なものは4割に満たない状況です。
さらに、複雑系理論を取り入れていない経済学は、その時点でもう学問ではありません。
ですので科学といえる自然科学の叡智だけに基づいた未来予測へのアプローチは真摯な姿勢だと思います。

なお、あくまでも科学者として自然科学の叡智に基づいて未来予測していますので、
予測不可能な政治・経済・社会・文化の要素は入っていません。
これらの要素によって、著者が提言している未来予測が実現しない可能性はあると思います。
・不況により研究開発に予算がつかない
・保守的な文化により基礎研究の実用化が妨げられる
といったことはあると思います。
しかし、これら不確定要素を無理に決めつけていい加減な予測をするよりも、適切なアプローチだと思います。
本書自体が、他の科学者たちによって再現性を確認したり、反証したりできるようになっています。

以上のように素晴らしい本ですが、科学は進んでいきますので、必然的に本書は陳腐化していきます。
ですので、できれば5年ごとぐらいに、本書の情報をアップデートして出版して頂きたいと思います。

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