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Rising Sun

Author:Rising Sun
元経営コンサルタント
専門分野:ヒト

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。
また、マネジメントは企業だけのものではなく、国家を含めあらゆる組織体や個人にとっても必須のものです。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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平和の地政学/ニコラス・スパイクマン



★★★★★

本物の地政学というものを学ばせていただきました。

地政学に関する本は何冊か読みましたが、
本書ほど地政学について理解を深めることのできる本は初めてです。

単に地図上の地形の関係だけでなく、
国土の規模・国土の状態・国境の性質・天然資源の存在など、国土に関連する様々な状況
労働力・製造力・経済力・技術革新など、国土で行われている様々な営みの状況
民族構成・社会の統一性など、様々な社会の有り様
など、
あらゆる視点を取り込んだ総合的な国家間、地域間比較が重要であることを示しています。

また地政学は重要ではあるものの、バランス・オブ・パワーの1つの視点に過ぎないとして、
パワーの源泉、バランス・オブ・パワーの観点から地政学を捉えています。

更に、世界を1つとして俯瞰・様々な重心へのフォーカスなど、
地政学を最大限に利用するための視点を与えてくれます。

なにより素晴らしいことが2つあります。
1つめは、
著者が理想を持ったリアリストであり、
平和を実現するための手段としてバランス・オブ・パワーが必要であると提言していることです。
2つめは、
著者が本書で提言していることが普遍的なものであり、時代を超えて通用するものであることです。
著者が本書で提言していることについて、現在でもその理論が通用します。

まるで米中戦争が起きるのは(時期はともかく)必然であるかのように、
著者の地政学について、日本政府が国家安全保障において何ら学んでいないことを叱責しているように、
読めます。

現在でも通用する本物の地政学というものを学ばせていただきました。
地政学書としては勿論のこと、国家戦略・国家安全保障戦略書としても優れた書籍だと言えます。
古典というのは、こういう本を差すのでしょうね。
これでもう半端な「地政学」というタイトルの付いた本を買うことも読むこともないでしょう。

あとは、著者がベースとしつつも本書内で反駁・ダメ出ししているマッキンダーを読むかどうか、
迷っているぐらいでしょうか。

日本の地政学 日本が戦勝国になる方法/北野幸伯



★★★★

日本が中共に勝つ方法を地政学を踏まえた歴史から発見

地政学という確立した実践的な学問と、著者の非常にわかりやすい解説で、
日本が中共に勝つ方法がすんなり頭の中に入ってきました。

21世紀の日本が20世紀のイギリス
21世紀のチャイナが20世紀のドイツ
という例えで地政学上如何に闘えば中共に勝つことができるのか、
を見事に解説しています。

もちろん
日本が単独で中共に挑むわけではなく、
アメリカをはじめとした反中共国家と連携すべきですし、
一方で、
他国に任せるのではなく、
日本も自主的に立場を明確にし、積極的に参戦する覚悟を決めなければなりません。


前著のレビューで著者を幾つかの観点で批判しましたが、
本書は著者の得意中の得意分野ですので、
非常に参考になりますし、正にその通りだと思いました。
また著者の既出書との情報重複がほとんどありませんでしたので、
本書の中身は非常に新鮮なものでした。

一点だけ、地球温暖化CO2説だけは支持しており、
相変わらず自然科学の領域については弱いな、と思いました。
しかしこれについても、
日本の生命線の1つであるエネルギー自給率100%実現に向けて
化石燃料を中東諸国から危険な海路で輸入しなくても済ませる目的で
新エネルギー開発(核融合炉・海底資源探索など)に力を注ぎ込むために
覚悟を決めて自らに制約を課すための手段だと思えば良い手かもしれません。
また、自然科学的にはどうであっても、
国際協調を促進させることで、対中共包囲網の拡大を確実にするためだと思えば、
これも良い手かもしれません。

どの分野でも万能な方はおられませんので、
今後は著者の得意分野については大いに参考にさせていただき、
そうで無い分野についての言及は自分の中で明確にして自分自身で考えたいと思います。

あと、本書で使われ、また紹介された地政学の大家である、
マッキンダー、スパイクマン・マハンの著作についても読んでみようと思います。
※マハンの著作については既読ですので再読になると思います。

なお、本書の内容は、
著者の「パワーゲーム」有料会員の方にとっては、
ほぼ「パワーゲーム」の中で語られていることです。
書籍で改めてじっくり読んでみたい方は手に取られるとよいでしょう。

いずれにせよ私にとって本書は、
著者の「クレムリンメソッド」に匹敵する書籍だと思います。


マハン海上権力史論/アルフレッド・T・マハン



★★★★★

国家大戦略における海軍戦略(シーパワー)の重要性を見事に分析・提言

19世紀に書かれた、
17〜18世紀の海軍戦略(シーパワー)の歴史の分析に基づく提言書です。
古い本ではありますが、
著者も帆船から蒸気船への移行を
目の当たりにしながら書いていたようですので、
技術革新による
戦術の変化や、それが戦略の変化にも及ぶ可能性があることや、
歴史の分析による
海軍戦略の普遍的なものと、可変的なものとがあることなど、
自著の海軍戦略・戦術の事例に
囚われすぎないよう最初に読者に注意を促しています。

このこと自体が、
今でも各国の海軍戦略(シーパワー)で
本書が重要な手引きとなっている理由の1つでしょう。

歴史における様々な海戦の分析も見事です。
単に勝った負けた、その理由を挙げ連ねるのではなく、
国家の目的(Object)は何か、そのための目標(Objective)は何か、
それを実現するために海軍戦略に必要不可欠な要素は何か、
そのための実際の海戦での戦術はどうあるべきか、
を踏まえた上で、
実際の海戦に対して様々なレベル・角度から批評をしています。

ですので、国家大戦略〜一海戦まで俯瞰して眺め、
かつ考えることができますので、
本書での展開の見事さが、
今でも各国の海軍戦略(シーパワー)で
本書が重要な手引きとなっている大きな理由でしょう。

まるで、孫子兵法の実践的海洋版といってもいいのではないでしょうか。

惜しむらくは、本書は原著全訳ではないことです。
抄訳になっている章はかなりありますし、
丸ごとカットされている章もかなりあります。

原著全訳版を期待したいところですが、
出版されそうもないでしょうから、
原著(英語版)で読んでみようと思います。
Kindle版ですと無料のものから
数多くバージョンがありますので、
気に入ったものをDLしてみようと思います。

世界一わかりやすい地政学の本/倉山満



★★★★

地政学は必須科目ですね

本書も含めて地政学の本は何冊か読んだのですが、
いずれも地政学の重要性について痛感させられました。

本書では世界の近現代史を地政学を通して分析しています。
地政学を通して近現代史を紐解くと各国の構図がよく見えてきます。

地政学を重視した国は勝利し、地政学を無視した国は負けています。
明治の大日本帝国も日露戦争勝利までは地政学を重視していました。
しかしその後、浮かれたのか、ほっとしたのか、地政学を重視しなくなり、
どんどんおかしくなっていって最後は大東亜戦争の敗戦・敗戦後の占領統治です。

サイバー戦や宇宙戦の時代に入ってきてはいますが、
地政学的な視点は今でも非常に有益なものだといえるでしょう。
また各国の動きについて、点でみるのでは無く、
線、さらには面でみるためにも地政学は必要なツールだといえるでしょう。

地政学は分析するためのツールであり、想像するためのツールでもあると思います。
少なくとも高校ぐらいで社会科の必須科目にすべきだと思います。

「世界地図」の切り取り方/藤井厳喜(2003)



★★★★

戦略思考のナビゲーションとしての地政学

著者による最新の地政学の本である
あなたも国際政治を予測できる! 最強兵器としての地政学
は読んでいましたが、
その源流を知りたいと思い、本書を手に取りました。

本書は地政学(空間軸)をメインにしながらも近現代史(時間軸)も交えながら、
主要国や主要な事件について、その地政学的視点に基づいた解説を行っています。
このような解説を読んでみると、日本中心の視点が切り替わり、その国の視点での事件の解釈の仕方が理解できるようになります。

なお、息子ブッシュの頃の本ですので、
アメリカの対チャイナ政策に対する著者の見通しの甘さがありますが、これは仕方がないでしょう。
著者は息子ブッシュの時点でアメリカの対チャイナ政策は民主党政権に代わっても変化しないだろうと予測していましたが、
オバマ&クリントンで完全にひっくり返りました。とくにクリントンはチャイナとズブズブの関係になってしまい、
チャイナを崩壊させるどころか強化させてしまいました。
アメリカ民主党がより左傾化していること、アメリカ民主党にもグローバル金融資本が入り込んでいることが理由なのでしょう。
トランプ大統領就任によりやっと軌道修正され、アメリカの最大の敵国がチャイナに指定されました。

ただ、本書でダメな点が1つだけあります。日本の原子力容認です。
本レビュー投稿時点では著者は保守系論者では数少ない反原発派です。
その理由は、
・原発コストが他の電力よりも高いこと、
・火力と同様原子力も燃料であるウランを輸入に頼らざるを得ないこと、
・二酸化炭素による地球温暖化というのが科学的根拠のない嘘であること、
が理由です。
これらについては本書執筆時点でも明らかになっているはずですが、それでも著者は原発容認派でした。
このあたりの稚拙さを踏まえて★1つ減らしました。

地政学で読み解く 没落の国・中国と韓国 繁栄の国・日本/黄文雄



★★★★

「和」の日本、「同」のチャイナ・朝鮮

タイトルには「地政学」とありますが、
地政学だけではなく、国家や民族を紐解く様々な学術分野の知見に基づく切り口から、
日本・チャイナ・朝鮮の違いを明らかにしています。

解きほぐしていくプロセスが複雑ですので、結論だけ述べると、
日本は「和」の国であり、チャイナ・朝鮮は「同」の国であるということです。
「和」は共存共栄を目的とし、多様性を尊重しながら、未来に目を向けており、
「同」は全体主義を目的とし、多様性を排除しながら、過去に目を向けています。

そして「和」と「同」の違いが、日本とチャイナ・朝鮮を決定的に分けているとのことです。
従って、日本とチャイナ・朝鮮が価値観を共有するということは不可能ということになります。

日本が「和」の精神で、神道を中核として様々な物事を日本化することで、どんどん発展していくのに対して、
チャイナ・朝鮮は「同」の精神で、易姓革命で過去を抹殺し、様々な物事を排斥することで、発展の芽を自ら摘んでいます。
更に朝鮮は、事大主義が加わることで他国依存となり、自力で発展していくことができなくなっているようです。

また日本には反日日本人という「同」の精神を持った人がおり、日本の「和」を乱しています。
彼らは自分たちの人権・言論は声高に叫ぶのですが、意見の異なる方々を弾圧するのは、「同」という全体主義だからです。
また彼らは、アメリカの政策によって、日本を共産化、分断するために、GHQが投獄から世に解き放った左翼の末裔です。
「和して同ぜず」という言葉がありますので、「同」の方々は「和」の中には入れることはできません。

上記以外にも、目を覆いたくなるような酷い事実が、チャイナや朝鮮について書かれていますが、
本文を引用しても、どれだけ控えめに要約してもポリティカル・コレクトネスに引っかかりそうですので、
興味のある方は本書をお読みください。

最強兵器としての地政学/藤井厳喜(2016)



★★★★★

新たな視点を与えてくれる良書

地政学については、なんとなくは知っていましたが、
書籍で真面目に学んだのは初めてです。

サイバー戦や宇宙戦の時代に入ってきてはいますが、
著者の述べられている通り、地政学的な視点は今でも非常に有益なものだといえるでしょう。

報道や情報を扱う際の視点としては外せないものだと思います。
特に報道が偏向している状況下ではなおさらです。
各国の言動の裏にある狙いを推察するためには必須でしょう。

本書を読んでいると、世の中で比較的まともだと思われる評論家の言説も、
薄っぺらいものだと思えるようになってきました。

例えば、日本についてみてみると、
地政学に基づいて行動した際には成功しており、
地政学を無視して行動した際には失敗していることがよくわかりました。

また、地政学的な戦略からすると、
志那による尖閣諸島、朝鮮による竹島への侵入に対しては、
日本は絶対に阻止しなければならないことがよくわかります。

日本は自国防衛のために
海洋国家であることを十分に再認識し、
海洋国家としての戦略を立て、確実に実行することが求められます。

著者の書籍を読むのは2冊目ですが、
何れも中核的な物事の見方があり、
言説・予測がそれに基づいて論理的に展開されているので、
非常に有益であり、かつ知的刺激を受けることができました。

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