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Rising Sun

Author:Rising Sun
元経営コンサルタント
専門分野:ヒト

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。
また、マネジメントは企業だけのものではなく、国家を含めあらゆる組織体や個人にとっても必須のものです。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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自衛隊の弱点/飯柴智亮



★★★★★

米陸軍大佐としての実戦経験がある方の言葉は重みがある

著者の書籍は何冊か読んでいます。
本書でも過去の書籍での提言を繰り返されているものもありますが、
さらに広くかつ深く洞察し、自衛隊の弱点を露にしています。

具体的な自衛隊の弱点については、本書をお読みいただければ納得できると思います。

それにしても、
著者の本を読むたびに自衛隊の脆弱性が浮き彫りになるだけでなく、
自衛隊(というより防衛省・政府)の国防についての思考の浅さ、思考停止状態には辟易します。

これでは、たとえ現行憲法第9条が改正できたとしても、
日本の国防力・抑止力は何も変わらないでしょう。

また、今のまま防衛費を世界標準の対GDP2%にしたところで、
日本の国防力・抑止力が真の意味で強化できるとも思えません。

政府は日本と日本国民を本気で守り抜く気がないと言われても仕方ないでしょうね。

現行憲法第9条が改正できないと何もできないと言っている保守政治家・言論人も、
同じ穴の狢だと思います。

YouTubeやSNSなどで自論を主張している自衛隊OBの言説(元幕僚長も含む)と、
米陸軍大佐としての実戦経験がある著者とでは言葉の重みが全く違います。
自衛隊OBのレベルが低すぎます。
自衛隊が軍隊とは全くいえないことがよくわかります。

著者の主張がもっと数多くの方々に知られ、受け入れられ、広まることを期待しています。

新軍事学入門/飯柴智亮、内山進、北村淳、佐藤正久 他



★★★★

日本の外交・安全保障の脆弱さがよくわかります

日本に最も欠けているものは、
戦略であり、戦略構築能力であり、戦略を完遂する意思である
ことがよくわかります。

国家レベルでこれらが欠けているということは、
独立国家・主権国家としての必須要素が欠けているということを意味します。

本書では、
安全保障戦略の欠如が、陸海空自衛隊の編成のいびつさに反映され、
個々の自衛隊員が優秀であるにもかかわらず、
結果として日本を守ることができない組織になっていることが、露になっています。
良くも悪くも戦争ばかりしている米陸海空軍にかかわった方々からの提言ですので、
実践経験のない日本の軍事評論家よりも信憑性は高いでしょう。
大東亜戦争で日本が犯した様々な失敗から何ら反省せず、何も学ばず、何も活かされていないということです。

なお本書は軍事の本ですが、
本書を読んで得られた日本の欠陥が軍事面だけでないことに気づきました。
例えば外交です。
本書では元外務省の佐藤優氏が提言をしているのですが、
この人そのものに国益観・戦略観といったものが見受けられません。
本書にこの方の提言を入れているのは反面教師としての役割なのか、と疑わざるをえません。
また本書を離れると、外務省には国益・外交戦略という概念があるとは思えません。

こうやって各省庁を観ていくと、どれ一つとして国益や戦略という概念があるようには思えません。
それもこれも、根本となる国家戦略がなく、それを構築できるだけの人材が政府にいないことが原因ではないかと思います。

戦後レジームからの脱却と言われていますが、
本当に脱却する気があるのであれば、
21世紀の国際情勢と太古から続く日本の伝統を踏まえたうえでのゼロベースでの国家戦略を構築し、
この戦略に基づいてすべての下位戦略をさだめ、目標を決め、実践していかなければならないと思います。

なお、★1つ減らしたのは、佐藤優氏が余分なためです。全削除すれば★5つです。

2020年日本から米軍はいなくなる/飯柴智亮



★★★★★

在日米軍はいてくれて当たり前という思考停止に対する強烈な一発

日米同盟があるから、在日米軍がいるから、
日本が戦争に巻き込まれるという反日売国左翼プロパガンダは論外です。

逆に、
日米同盟があるから、在日米軍がいるから、
日本は安心であるというお花畑の思考停止も論外です。
本書はこちらに強烈な一発をかましてくれる本です。

本書では執筆当時の東アジア情勢を踏まえながら、
もし在日米軍が撤退したら日本はどうなるのか、
その時日本が自立して自国を守るためにどうすれば良いのかについて、
軍事的なシミュレーションをしています。
勿論シミュレーションですので本書以外の解もあるでしょうが、
大事なことは、
今の日本の安全保障戦略と国防戦略では日本を守ることはできないという事実です。
この事実を踏まえて日本人が日本を守るという意思を持って戦略を考え抜くことです。
戦略に基づいて抑止力を確実に高めていくことです。

日米同盟崩壊/飯柴智亮



★★★★★

日本の安全保障・自衛隊がここまで脆弱とは思いませんでした

日本の安全保障と国防力について正しく冷静に見極めることのできる専門家を探して著者に辿り着きました。
藤井厳喜氏との著書である「米中激戦! いまの「自衛隊」で日本を守れるか」を読んで著者のことを知りました。

本書を読むと、
日本はゼロベースで安全保障戦略と国防力を再構築しなければならないことがよくわかります。
今の日本の安全保障と自衛隊は無茶苦茶としかいえません。
大東亜戦争敗戦に対する反省が全くなされず、なされていたとしても全く反映されていません。
一人ひとりの隊員は真面目だと思いますが、組織としての体を為していません。
このままでは日本が自身で自国を守れないだけでなく、日米同盟を解消されかねません。


日本国内が危機的状況にあることを知るために必読の書だと思います。

金の切れ目で 日本から本当に米軍はいなくなる/飯柴智亮



★★★★★

日本防衛のリアルなシミュレーション


日本が自ら自立して日本を守るために必須の
軍事面でのシミュレーションを展開しています。

著者が実戦経験のある元米陸軍大尉であることから、
所謂軍事ジャーナリストとは次元の異なる説得力のある解説がなされています。
例えば、
自衛隊は在日米軍を守るための存在であり日本を守るための存在ではないことを部隊編成の実態から解き明かしています。
地政学的にみて陸上自衛隊に偏った自衛隊編成のありえなさが理路整然と語られています。

すなわち、自衛隊だけでは日本を守ることは不可能だということです。

本書は軍事の物理面を中心に語られていますが、
これと同じくらい心理面・頭脳面も重要なことだと思います。
自衛隊は演習での練度は高いと言われているようですが、
所詮は演習であり、実戦経験が全くありません。

予測不可能な実戦において、
演習と同じレベルで戦えるのか?
場合によっては躊躇なく敵兵を殺めることができるのか?
また大東亜戦争で露わになった、
戦争における戦略構築力のなさ、お役所仕事ぶりは抜本的に解決されているのか?

例えば、
元陸幕長が書いた、軍事リアルという本を読みましたが、
陸幕長がこの程度で日本は大丈夫なのか、と思いました。
国益ではなく陸上自衛隊の視点から物事をみていたり、
孫子の兵法すら正しく理解できていなかったりなど、酷いの一言です。

これら心理面・頭脳面も解決できていないと、
いくら武装しても日本を守ることはできません。

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