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Rising Sun

Author:Rising Sun
元経営コンサルタント
専門分野:ヒト

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。
また、マネジメントは企業だけのものではなく、国家を含めあらゆる組織体や個人にとっても必須のものです。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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孫子/浅野裕一



★★★★★

孫子兵法の凄さを再確認!

本書はかなり前に読んでいて、素晴らしい本だと思い、暫く手元に置いていたのですが、
一旦手放してしまっていました。

今般、デレク・ユアン氏著の「真説 - 孫子」を読んで、
孫子兵法の凄さを改めて知るとともに、自身の孫子兵法に対する理解の浅さを痛感しました。

そこで、本書を再度購入し読み直すことにしました。

本書の特徴としては、
出版時点では日本唯一の1972年に発見された竹簡に基づくものであること、
浅野氏による孫子兵法を充分に理解した上でのわかりやすい解説が豊富であること、
だと言えるでしょう。
この特徴が、孫子兵法のの本質により読者を近づけてくれていると思います。

本書と「真説ー孫子」を併せて読まれることで、より理解が深まると思います。

真説ー孫子/デレク・ユアン



★★★★★

色々な意味で目から鱗!

戦略論として日本でも有名な孫子の兵法ですが、
本書は日本で出版されている解説書とは異なり、
孫子の兵法の全体像や構造、背景となる歴史や思想など、
より深く理解するための知見が詰まっています。

また老子の道徳経が戦略論であることは初耳でした。
日本では世俗を捨てて生きる指南書のような紹介のされ方が主なものだと思いますが、
本書では、
老子の思想が孫子の兵法に影響を与え、
また孫子の兵法がのちに編纂される道徳経で昇華される哲学に影響を与えているとのことです。
これで老子・道徳経の見方が完全に変わりました。

さらに戦略論としては、
東洋の孫子、西洋のクラウゼウィッツとして比較されることが多いのですが、
孫子の兵法が大戦略論であるのに対して、クラウゼウィッツの戦争論が軍事戦略であること、
ひいては西洋の戦略研究があくまでも軍事戦略の枠内に留まっており、
かつ西洋思想・哲学では、老子・孫子の「道(tao)」「陰陽二元論」を理解することは不可能であり、
現在の西洋における孫子の兵法研究は間違っているか、行き詰まっているか、のようです。
これは重要な知見を与えてくれています。
一つは西洋人の書いた戦略論で孫子の兵法が出てきたときに注意すべきであること、
一つは西洋人によチャイナ楽観論が全くあてにならないこと、
を教えてくれているということです。

過去、毛沢東が行なった国共内戦や、今、チャイナが行なっている超限戦と言われるもの、
は孫子の兵法そのものだとのことです。

そして「戦わずして勝つ」などにみられる様々な戦法が、
実は相手の戦意を喪失させるという心理戦に収斂されることが解説されています。
いくら相手の兵力が多くても、いくら相手の火力が強くても、
相手の戦意がなければ、その兵力や火力も活かすことはできません。
この辺りも思想や哲学を極め尽くした、この時代の兵法書ならではのものだと思います。

以上のように、これまで読んできた孫子の兵法についての書籍とは、
全く次元の異なる驚きの知見を与えてくれる本でした。
色々な意味で目から鱗でした!

このような素晴らしい本に出会えたことに感謝です!
値段が高いので先ずは図書館で借りて読みましたが、
素晴らしい本でしたので、速攻でポチッしました。

孫子・呉子/村山孚



★★★★

世界最古の戦略書

今でも十分に通用する戦略書です。
戦略といえばマイケル・ポーターですが、彼も現代の孫子といわれています。

孫子の言葉として「風林火山」や「彼を知り己を知れば百戦して危うからず」など、
現在でも様々なところで使われています。

なお、あまり現在では使われませんが、私が最も好きな言葉は次のものです。

孫子曰く、兵は国の大事。死生の地、存亡の道なり。察せざるべからず。
故にこれを経るに五事を以てし、これを校ぶるに計を以てして、其の情を索む。
一に曰く道、二に曰く天、三に曰く地、四に曰く将、五に曰く法。

企業に当てはまると以下のようなものになると思います。
道は、社員が共有できるビジョンを経営者がつくること
天は、環境変化を上手く捉えた柔軟な戦略転換を図ること
地は、様々な市場での自社の位置付けを理解し、また適切に位置付けること
将は、最適なリーダーを選定すること、リーダーシップを発揮すること
法は、経営資源(人・物・金・情報・時間)を適切にマネジメントすること

この節は孫子の最初にでてきます。
ということはまずこれが出来ていないと他のことはできない、ということになります。

なお、孫子を現代的に解釈したものとして、
武岡淳彦「孫子を読む 大競争時代の成功法則」があります。

また、戦略の古典として、クラウゼヴィッツ「戦争論」がありますが、
比較論として、「戦争論」は白兵戦、「孫子」は「近代兵器戦」
という区別がされているようです。

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