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Rising Sun

Author:Rising Sun
元経営コンサルタント
専門分野:ヒト

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。
また、マネジメントは企業だけのものではなく、国家を含めあらゆる組織体や個人にとっても必須のものです。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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日本国史/田中英道



★★★★

時を超えて受け継がれる日本人の精神を文化・芸術から紐解く

著者の専門分野である文化・芸術を中心として紡がれた国史です。
ですので類書とはかなり内容が異なります。

縄文時代から芽生えた日本人の精神が、
時代を超えても受け継がれていることを示すとともに、
その精神を読者に思い出してもらおうという試みだと言えるでしょう。

日本人は自然とともに生きている
そこから独自の精神が生まれ育まれ紡がれている
その独自の精神は世界に誇れるものである
その精神は西洋の尺度で推し量れるものでは無い
その精神を西洋の尺度に合わせる必要もない
戦後無理やり剥ぎ取られた、その精神を取り戻すことが大切である
その精神を取り戻すことが歴史を未来に引き継ぐことになる

要約するとこのようなことになるのではないか、と思います。

またその精神とは、
まず自然があり人間はその中で生きている
自然の計り知れなさに畏怖しつつも自然をそのまま受け入れる
人間も自然の一部なので自然体で生きていく
といったところでしょうか。



ただ著者の
ユダヤ人埴輪があった!日本史を変える30の新発見
を踏まえてさらに彩りのある国史が描かれていることを期待していたのですが、
国史全体に広げたが故に、逆に間延びしてしまっている印象を持ちました。

また、20世紀以降の記述については、
傑出した文化・芸術が見当たらなかったのか、
よくありがちな保守系言論人の歴史記述を
さらっと触れたレベルにとどまっています。

ここだけは残念なところかもしれません。




ユダヤ人埴輪があった! 日本史を変える30の新発見/田中英道



★★★★★

知的好奇心を掻き立てる本

著者の書籍を何冊か読んでいましたので、
副題の「日本史を変える30の新発見」のうち、
幾つかは既に読んで知っていました。

しかし、本書で初めて知った「新発見」が多くあり、
知的好奇心を掻き立てます。

また、本書を含めて何冊か読んできましたが、
著者のアプローチが少しずつですが、私の中ではっきりしてきました。
著者は縄文時代から現代にまで脈々と受け継がれてきた、
日本人独特の精神性を明らかにしようとしているのではないか、
そして読者にそれを取り戻させようとしているのではないか、と思います。

これは他の言論人による日本関連書籍と異なる点だと思います。
もちろん、政治・経済・外交・軍事・科学技術などの歴史は重要ですが、
文化・芸術・信仰などの歴史とその根源である精神を重ね合わることで、
初めて見えてくるものもあるはずですし、実際にありました。
これが著者の著書に共通する「深み」を生み出しているのではないか、と推察されます。

本書でも「新発見」の数々は、
それ自体が非常に興味深く、「目から鱗」でしたが、
それ以上に、これらの「新発見」の底流にある、
日本人の精神性の「新発見」に心惹かれるものがありました。
きっと、日本人の精神性はDNAに刷り込まれていて、
それが本書など著者の書籍を通じて覚醒されたのかもしれません。


本書を読んで効率的に「新発見」情報を得ようと思いましたが、
本書を読むことで逆に、著者の書籍で読みたいものが増えてしまいました。
今後しばらくは、田中英道ワールドにどっぷり浸かってみたいと思います。

特に「日本国史」は、
本書の「新発見」を網羅した上での日本国の通史だと思いますので、
私の中では最優先の必読書になります。


日本国紀/百田尚樹



★★★★★

イデオロギー色を出来るだけ排した日本の通史

日本の通史を扱った書籍そのものが希少である中、
イデオロギー色を出来るだけ排した本書は、それだけで価値があると思います。

その上で、
日本と日本人が誇るべき強みだけでなく、
日本と日本人が克服すべき弱みを赤裸々に述べています。

また、
各時代時代の歴史に精通されておられる方々にとっては、
物足りない内容かもしれませんが、
書籍一冊で日本の通史を書き表すという制約がある以上、仕方がないと思います。

更に、
本書はところどころに歴史のifが挿入されています。
歴史にifは禁物とよく言われますが、
歴史から学ぶためには、むしろ歴史のifによって深く切り込む必要があると思います。
日本と日本人を歴史から深く学ぶために敢えて挿入しているのだろうと思います。

非常に読みやすく、かつ読者を惹き込むような内容に仕上がっていると思います。
11/11午前に届いて午後から読み始め夜までに一気に読み通すことができました。

なお、
上述したように日本の通史を扱った本はほとんどないのですが、
日本の通史を扱った良書に大川周明氏の「日本二千六百年史」があります。
昭和初期に書かれた本ですので、昭和初期までの通史なのですが、
両書をあわせて読まれると、
日本の通史をより深く広く学ぶことができると思います。

日本二千六百年史/大川周明



★★★★★

日本を再認識させてくれました

2600年もの長きに渡る日本の通史を読むと、
通史でなければ分からないことがわかってきます。

本書からは、大きく分けて2つの日本があるということがわかりました。

1つめの日本は、
誇りある日本を自覚し、
(万世一系の皇室・日本古来の歴史・伝統・文化など)
誇りある大義を抱いて行動する日本です。
(国家建設・国家大改革・国家安全保障など)
この時代の日本は、
外国からの哲学・思想・文化・技術などを的確に見定め、
日本に合うところ、合わないところを素早く見極め、
日本に合うところだけを取り入れ融合し日本化する能力が最大化されます。
このことにより、
日本であり続けながらも、日本自体を進化させながら、
大義を実現させていきます。
このような日本を俯瞰するとき、
日本と日本人は世界に比類なき優れた国家と民族であると言えるでしょう。
これを①誇りある日本、とします。

2つ目の日本は、
誇りある日本を忘れ、
誇りある大義を持たずに彷徨い続ける日本です。
この時代の日本は、
外国からの哲学・思想・文化・技術などを鵜呑みにし、
外国かぶれが増殖するに任せ、
日本そのものが失われていきます。
大義もありませんので全てが行き当たりばったりです。
このような日本を俯瞰するとき、
日本と日本人は世界にとって軽蔑される国家と民族であると言えるでしょう。
これを②堕落した日本、とします。

日本は2600年の間、①の時代もあり②の時代もあった、ということです。
そして日本を最も②の状態にしたのは江戸時代の鎖国だったとのことです。

このような歴史から学ぶとすれば、
戦後の日本は明らかに②でしょうね。
GHQ利権を未だに享受している、
国会議員(与野党問わず)・官僚・メディア・学会・法曹界・教育界などが、
岩盤規制で守られています。
また経済界も目先の金儲けのために、
明らかに日本の国益に反する経済活動を行なっています。


また本書は右翼当局の検閲により一部削除された箇所を復活させ、
該当部分を傍線を引いて明らかにしていますが、
削除された部分は概ね天皇の神格化に都合の悪い部分に絞られます。
②の部分は削除対象にはなっていません。

これと比べると、
昨今の反日媚中朝韓のメディアによる捏造・隠蔽の方が、はるかに悪質です。


一刻も早く、誇りある日本を取り戻したいものですね。

世界史とつなげて学べ超日本史/茂木誠



★★★★★

真の日本を理解するための稀有な歴史教科書

世界の中に日本があるのですから、
世界史とつながっていない日本史の歴史教科書では、真の日本を知ることはできないでしょう。
また歴史はそこから学び未来に活かすためにあるのですから、
東京裁判史観・自虐史観に基づいて、逆に日本礼賛史観に基づいて、
偏向・歪曲・捏造・隠蔽された歴史教科書では、真の日本を知ることはできないでしょう。

本書は、上記に陥ることなく、事実と考えられる歴史を分かりやすいフレームを使いながら、
世界史とつなげて日本史の重要トピックを提示し解説してます。
一冊の本で世界史とつなげて日本史を現わしている都合、
著者が重要だと考えるトピックを選別せざるを得なかったのではないかと推察されます。
読んでいただければわかると思いますが、理想的には各章で1冊分の本になるくらいのものだと思われます。

個人的に読んでよかった箇所を挙げると、
・第1章 そもそも日本人はどこから来たのか?
 歴史学者のくだらない仮説ではなく、考古学・分子人類学・遺伝学などの知見を駆使して縄文人・弥生人のルーツをたどっています。
・第8章 シーパワー平氏政権vsランドパワー鎌倉幕府
 国内対立を現代国際情勢用語である、シーパワーvsランドパワー、グローバリストvsナショナリスト、社会主義vs市場主義で表しています。
・第11章 豊臣秀吉の伴天連追放令と朝鮮出兵
 イエズス会が日本人を奴隷として大量に人身売買していたことが理由で伴天連追放令が出されたことが明記されています。
・第12章 「鎖国」を成立させた幕府の圧倒的な軍事力
 西洋列強のアジア侵略にもかかわらず日本の江戸時代が平和だったのは、世界最強クラスの軍事力を持っていたからであることが明記されています。

本書では近現代史についてほとんど触れられていませんので、
世界とつなげた日本の近現代史について知りたい方には以下の本がお勧めです。
倉山満氏
嘘だらけの日米近現代史
嘘だらけの日英近現代史
嘘だらけの日仏近現代史
嘘だらけの日露近現代史
嘘だらけの日中近現代史
嘘だらけの日韓近現代史

あと、歴史書はどうしても解釈が入りますので、本書だけでなく類書を読まれた方がよいのではないかと思います。
本書と同様の趣旨で(世界とつなげて日本史を学ぶ)書かれた本には以下のものがあります。
倉山満氏
誰も教えてくれない 真実の世界史講義 古代編
誰も教えてくれない 真実の世界史講義 中世編
まだ中世編までしか出ていませんが、そのうち近現代まで出版されると思われます。

世界史の中の日本 本当は何がすごいのか/田中 英道



★★★★★

日本の精神・文化から紐解く世界史の解説

著者によれば、
世界史についての著作は、
西欧の一神教的なものの見方や、西欧の正当化をベースとして、
戦闘や物質的な発展などを題材として書かれているものがほとんどである、
更に、日本史においてもこのような方法で書かれている、とのことです。

この視点は西欧人としては当たり前なのだと思われますが、
西欧以外の国や民族が持つ西欧とは異なる視点が完全に抜け落ちるだけでなく、
それらの国や民族の精神性や文化を劣ったものとして見がちであり、
かつ西欧に侵略され植民地化された国や民族の歴史や文化を軽視することになります。

そこで著者は、日本の精神・文化をベースとして、そこから世界史を紐解くことの重要性を説き、
その視点で本書を現わしています。

そして、この視点を踏まえて、
それぞれの時代の日本・大陸・西欧の精神性・文化の比較や、関連性について展開しています。

この視点から見えてくるポイントとしては、
日本は決して西洋と比べて精神性・文化で劣ることはなく、見方によっては優れていたこと
日本は縄文時代から自然=神と捉えながら一貫性を保ったまま現在に至っていること
明治以降、西欧から輸入されたとされる資本主義・民主主義などの近代化ツールは、日本が独自に発展させてきたこと
西欧での精神性・文化の発展のピークは近現代ではなく中世であり、その後は精神性・文化はむしろ衰退していること
西欧の近代は、精神性・文化ではなく、物質的な繁栄にすぎないこと
西欧が近代以降発展してきたのは、非白人民族・国家を侵略し、植民地化し、搾取したからであること
西欧の産業革命は、この搾取により経済的な余裕がでてきたからこそ、実現できたこと
西欧の侵略・植民地化・搾取は、兵器による物質的なものだけでなく、一神教による精神的なものによること
20世紀以降は、ユダヤの金融資本と共産主義が台頭し、日本の戦争はそれらに対抗する意味もあったこと
日本の施策は西欧の植民地化とは異なり、搾取ではなく投資によって行われており、植民地化という言葉が相応しくないこと
ただし、相手国の精神性・文化・歴史を捉え損ねた方法を推進したため、戦後、親日国と反日国に分かれたこと
といったものです。

ユダヤを一まとめにしてしまっていること、
(実際は複数のグループに大別され、著者が述べているようなことをしているのは限られたグループのみと言われている)
社会主義と共産主義を分けていないこと、
(社会主義は、能力に応じて働き成果に応じて支払う、共産主義は、能力に応じて働き必要に応じて支払う、という違いがある)
など、詰めが甘い部分はあるのですが、
このような部分を無視して読むと、
歴史教科書や西欧人が書いた歴史本とは異なる視点や事実が見えてきます。

日本の歴史 本当は何がすごいのか/田中 英道



★★★★★

縄文時代から現代まで受け継がれてきた日本人の精神性を中核とした日本文明史

神道に現れる縄文時代から現代まで受け継がれてきた日本人の精神性を中核として、
神話の時代から現代までの文明の発展史を解説しています。

それぞれの時代において海外からの文化を取り込みつつも、
そのまま取り込むのではなく、必ず日本化して取り組んできていることは、
今や周知のことだと思われますが、
本書では、その中核に連綿と続く日本人の精神性があってのことだと論じています。

確かに、何かしら中核となるものがなければ、
異文化の産物を日本化することはできないと思いますので、
本書での歴史の紐解き方は筋が通っているのだといえるでしょう。

歴史の教科書といえば、
断続的に、誰が、いつ、何をしたかを羅列しているものが多いと思いますので、
本書のように連続したものとして歴史を捉えることは重要なことだと思います。

また、日本の歴史は西洋の歴史の紡ぎ方とは異なっていることも明らかにしており、
歴史には人間としての普遍性だけでなく、
それぞれの国・民族・地域などの特殊性を踏まえて語ることの重要性も説かれています。

更に、本書で特筆すべきものとして、
マルキシズム・コミュニズムが持つ唯物史観・階級闘争史観・進歩必然史観にかぶれた学者が、
その偏った視点で歴史をみることで、正しい歴史を歪めていることを批判しています。

この批判をしたいがために、大東亜戦争における自虐史観を否定しています。
自虐史観を否定することは大事なことですが、その反動で全てを正当化してしまっているように思えます。
これはこれで反対側に飛びすぎている感は否めません。

歴史的な事実を捏造することは厳に慎むべきですが、
歴史的な事実を多様な視点で観ることは、「歴史に学ぶ」ためには悪いことではないと思います。
ただし、自身の好む視点のみを是として、他者の好む視点を非とすることは、
マルキシズム・コミュニズムのやり方と同じですので、認めるわけにはいかないでしょう。

とはいえ、本書のような歴史の見方、語り方は重要なものだと思いましたので、評価は下げていません。

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