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Rising Sun

Author:Rising Sun
リヴァタリアン


マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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「コロナショック」台湾からの警告/林建良 監修

台湾からの警告 「コロナショック」台湾からの警告(ダイレクト出版)

★★★★★

One Taiwan Projectが鮮やかに蘇るよう!

One Taiwan Projectにもオンライン参加していました。
本書を読み進めるうちに、
まるでOne Taiwan Projectが鮮やかに蘇ってくるようでした。

よい復習にもなってよかったです。

また、綺麗な写真が添えられた、
台湾の日本に対する熱い想いについての解説は感じるものがありました。
本当に日本を大切にしてくださっているのだな、
日本はこの想いに対してしっかりと応えなければならないな、と思いました。

さらに、藤井厳喜氏の投稿2本、
・ポスト武漢ウィルスの社会構造 反グローバル化とローカル化
・武漢ウィルスから見る文明史 「自由」と「隷属」の二項対立
は、それぞれ短いものでしたが、内容が深く、非常に読み応えがありました。

あと、飯柴智亮氏の投稿
・新型コロナウィルスと米軍
もとてもよかったです。
飯柴氏については、藤井氏との対談を観たり著作を読んだりしていますが、
元米国陸軍大尉で実戦経験もおありですので、
自衛官(元を含む)と比べると、情報がリアルで信頼できます。

これからも台湾発のインテリジェンスは要注視ですね。
Taiwan Voiceを観てインテリジェンスを入手し続けたいと思います。

台湾を知ると世界が見える/藤井厳喜 林建良

台湾を知ると世界が見える 台湾を知ると世界が見える(ダイレクト出版)

★★★★★

台湾ごめんなさい。ありがとう。日本は今こそ台湾から学ぶべき。

個人的な台湾との接点は、1990年代に仕事で台湾に出張した時です。
その時は仕事半分・遊びと観光半分で、それ以外は全く台湾について無知でした。

数年前から、自分の中にある東京裁判史観・自虐史観を払拭するために、
藤井厳喜先生の著書をはじめとして様々な著作を読み、
そのなかで多少、台湾についても知識をみにつけることができたとは思います。

しかし、本書を読んで、
これまでの自身の台湾に対する知識の浅さ・狭さに驚かされました。
台湾の皆様には、この場を借りて深くお詫び申し上げます。

台湾には、古き良き日本があります。
もちろん、日本統治時代の日本文明だけがあるわけでなく、
台湾は多様な文化を持つ国家ですので、
古き良き日本とともに、台湾が持つ多様な文化がうまく融合しているのだと思います。
それでも、日本が戦後捨ててしまった「日本精神」を、
台湾の方々が大切にしてくださり、守り続けてくださっていることには感謝しかありません。

そして台湾の方々は、国として、また個人として、
日本に対して親しみを持ってくださり、
日本が災害に遭った際には、真っ先に救援・支援の手を差し伸べてくださっています。

それに対して日本政府は何を台湾にしてきたのか。
国交を断絶し、台湾を国家として認めず、
台湾の国家としての支援を断るなど、
恩を仇で返すという、
およそ「日本精神」とは真逆な無礼千万な態度を示しています。

いま、このレビューを書いている時期、
台湾では蔡英文総統の2期目が始まり、就任演説がありました。
蔡英文総統は、力強いリーダーシップ、明確な国家戦略、国民への暖かい想いを兼ね備えた、
素晴らしい国家元首であり、台湾の誇りであり、アジアの自由民主陣営の誇りです。

本来であれば、このような素晴らしい国家元首を擁する台湾と日本があらゆる分野で同盟関係を築き、
そのうえで、アメリカをはじめとしたファイブ・アイズとも同盟を築くことで、
自由民主国陣営のコアとなり、対中包囲網を確固たるものにし、
チャイナの覇権狙いを断固阻止すべきです。

しかし、一番頼りないのが日本です。
アメリカのトランプ大統領が、
せっかく日本に軍事的な面で独立主権国家になるチャンスを与えてくれたにもかかわらず、
安倍政権はこれを断り、
一方で、
チャイナの尖閣諸島侵攻に対して何ら対処せず、
習近平の国賓来日に拘り続け、
香港弾圧目的の「国家安全法」非難の呼びかけにも参加せず、
政府は単に政権維持のため、与党は利権核のためだけに奔走している有様です。
国益など全く眼中にありません。

これでは、いずれ自由民主陣営から見捨てられ、
チャイナの植民地になりかねません。
そうなれば、チベットやウイグルのような目にあうのは必然です。
日本の政府・国会議員は、どこまで国民を愚弄し、悲惨な目に会わせれば気が済むのでしょうか。

日本統治時代に台湾が日本から学んだように、
今度は日本が今の台湾から学ばなければなりません。

そうしなければ日本はいずれ滅ぶでしょう。

国連の正体/藤井厳喜

国連の正体 国連の正体(ダイレクト出版)

★★★★★

もはや邪悪な組織体と化した国連(UN)=連合国。しかし、先ず変えるべきは日本の政府・国会議員・官僚

国連(UN)が連合国であることは知っていましたし、
日本やドイツに対する敵対国条項があることもしっていました。
また、常任理事国に拒否権があることで機能しないことや、
今回の武漢ウィルスではっきりしたように、
WHOをはじめとした様々な傘下機関が腐敗していることも知っていました。

しかし、本書を読んで、ここまで腐敗・退化しているとは思いませんでした。
世界にとって、何の意味もないどころか、邪悪な組織体としか思えません。

さらに日本政府・行政が、国連(UN)に対しても、
国益を追求・主張する気がないことがはっきりわかり、
さもありなん、という印象を持ちました。
国内における政策についても、外国との交渉についても、
国益など考えていませんし、国家戦略もありませんからね。


ではどうするか?

あとがきで、「日本は国連とどう向き合うべきか?」と題して提言がなされています。
この提言には全面的に賛同します。


ただ、今の日本政府・国会議員・官僚に、
この提言を実践するだけの理解力・決意・覚悟・実行力があるのでしょうか?

先日、チャイナが出した香港弾圧を目的とした「国家安全法」すら非難できず、
チャイナの尖閣諸島侵攻にもろくに対処できず、
未だに習近平の国賓来日がくすぶっており、
また、台湾の独立に向けての政府レベルでの日米協調すら実行できず、
自由民主陣営の独立主権国家とはもはや言えなくなってきています。
アジアの自由民主国家陣営のリーダーとしては台湾の方が相応しいのではないでしょうか。

Taiwan Voiceで蔡英文総統就任演説の解説を拝聴しましたが、
蔡英文総統には力強いリーダーシップ、明確な国家戦略、国民への暖かい想いがあります。
正直羨ましいです。

国内での武漢ウィルス対策では、国民の生活を守る気もありません。
すでに武漢ウィルス復興と称して増税の話も出始めています。

与党自民党内では、
親中派・媚中派が跋扈し、
自らの保身と利権しか考えていない議員だらけで、
威勢だけがいい「何とかの会」も結局、善良な保守層のガス抜きに過ぎないことが、
はっきりしました。


これでは、ただでさえ失われた30年で失われた日本の経済力は更に衰退し、
国民の生活はますます困窮し、GDP世界第3位の座からも滑り落ちるでしょう。


自由民主の旗を掲げることもできない、
独立主権国家ですらない(戦後ずっとそうでしたが)、
経済大国ですらなくなっていく、
ような日本になれば、
提言にあるような、
国連(UN)と闘う力もなくなり、国連(UN)も今まで以上に日本を相手にしなくなるでしょうし、
アメリカが国連(UN)を脱退して新国連を作ろうとしても、日本は参加を要請されなくなるでしょう。


かなり悲観的なシナリオを提示しましたが、
今の日本政府・国会議員・官僚のままでは、
現実的なシナリオの一つとして位置付けておく必要はあると思います。


本書の提言には全面的に賛同しますが、
その前に先ず、腐り切った日本の政府・国会議員・官僚を変えなければならないと思います。
そう、台湾のように。

韓国・北朝鮮の悲劇/藤井厳喜 古田博司



★★★★★

リアリストとしての国際情勢分析と日本のとるべき道の提言

藤井厳喜氏については、
数々出版された著書はかなり読んでおり、
またワールドフォーキャストを観ていますので、
本書での発言は、
これまで頂いてきた情報について、
鋭さ深さ広さはそのままに簡潔に示されていると感じました。

これに古田博司氏のチャイナ・コリアについての専門性が加わって、
グローバルな観点を踏まえた上での東アジアの実態について、
より詳しく知ることができました。

本書のタイトルに関するエッセンスは
実際に読みながら堪能していただければと思います。

本書で個人的に心を打たれた内容は、
大東亜戦争で日本がアメリカに負けたことによる最大の失敗は、
現在世界の覇権を狙っているチャイナ共産党を生み出したことである、
というものです。
日本が大東亜戦争でアジア諸国を解放し、独立を支援したことは間違いないのですが、
チャイナ共産党を生み出したことは、これらを相殺して余りある失敗だとのことです。
そして、日本が大東亜戦争の精神を貫徹するのであれば、
この失敗を日本自身が将来にわたって解消することにあるとのことです。

また日韓併合も失策の極みであるとの指摘がありました。
大東亜共栄圏や大アジア主義など、
当時はチャイナやコリアを文明化し、その上で日本とともに西洋列強に対峙する、
と言った主張がなされていました。
ただ、これらの主張がリアリティの全くない愚策であることも、
当時から言われていました。
現在の知見や両国の実態を踏まえれば、やはり愚策以外の何者でもないでしょう。

本書によれば、
いずれの国も未だに「古代」国家であり、
「近代」国家である日本とは会話が成り立たないようです。
そして本書によれば「古代」と「近代」を分ける基準は、
パブリック(皆のために何かをする)の概念が浸透しているか否かとのことです。

大東亜戦争での失敗・失策を繰り返さないようにしなければなりませんね。

国境ある経済の復活/藤井厳喜



★★★★★

広く深い大局観に基づく鋭い指摘

著者の「ワールドフォーキャスト」を視聴していますので、
本書で述べられていることはある程度既知のものでしたが、
それでも、このように本にまとめられた情報を改めて読み直すと、
著者の広く深い大局観に基づく鋭い指摘の数々に、
ハッとさせられることが少なくありませんでした。

特に印象に残ったのは、
もしトランプ大統領が誕生せず、ヒラリーが大統領になっていたら、
世界は第二次世界大戦と同じ状況になっていた、という指摘です。

第二次世界大戦は、
赤く染まったアメリカ民主党ルーズベルト
ソ連共産党スターリン
英国植民地利権派チャーチル
の3悪人が引き起こしたものです。
そしてアメリカが参戦する口実を作るために、
日本に真珠湾を攻撃せざるを得ないようにしたわけです。

一方、2016年のアメリカ大統領選挙で
ヒラリーを支持していたのは、
アメリカ国内の反国家の左翼勢力
ヒラリーとズブズブの関係にあるチャイナ共産党
英国植民地利権派を中核としたボーダーレスエコノミー派
です。

トランプ大統領が誕生したことで、
第二次世界大戦と同じ状況になることは辛うじて防げましたが、
自由と民主主義を第一義とする国民国家を破壊し、
自らの利権を追求しようとする
グローバリズム勢力が居なくなったわけではなく、
虎視眈々と勢力を拡大しながら反撃の機会をうかがっています。

著者はこれらの勢力を、大きく4つに分類しています。
・タックスヘイブン擁護派
(国家に税金を納めずに国家のインフラ等をただで使い国民に負担を押し付ける等)
・対ロシア冷戦復活派
(冷戦復活により米露両国に莫大に無駄な支出をさせ、それを自分の懐に入れる等)
・英国旧植民地利権派
(旧植民地を現地の意向を無視して自己の利益のためだけに好き勝手に利用する等)
・原発推進派
(天然資源の産出を不安定にし、原発を優位にすることで利権や地位を獲得する等)

しかもこれら4つは独立しておらず、互いに絡み合っています。

例えば、
旧植民地をタックスヘイブンにし、
冷戦を煽って金儲けをし、
その儲けをタックスヘイブンに預けることで
アングラマネー化する。
また、
旧植民地を原発廃棄物処理場にし、
天然資源産出国を不安定化させることで、原発の地位を向上させ、
原発から出る廃棄物を旧植民地に運び込み、
原発推進で得た儲けをタックスヘイブンに預けることで
アングラマネー化する。

これがグローバリズムの本性です。
国民国家がグローバリズムと闘わなければならないことがよくわかります。
頭を冷戦時代から切り替える必要があると思います。
国益&国民最優先の国家連合とグローバリズム&グローバリズム推進国家連合との闘いです。

またGAFAもグローバリズムの一翼を担っています。
GAFAの商品やサービスは便利ですが、
気をつけて利用しないと彼らの好きなように利用されてしまいます。



劣化列島日本/藤井厳喜(2003)



★★★★★

現在の劣化しきった日本の実態分析と処方箋が見事に描き出されています

本書は2003年出版ですが、
2018年の現在、日本は本書が提示した全ての観点で
より劣化していると言わざるを得ないと思います。
経済・教育・治安・政治・官僚・企業・メディア全てです。

2003年以降の自民党政権の無策による劣化、
それに嫌気をさした国民による民主党政権選択による更なる劣化、によって、
日本は国家存亡の危機を迎えていると言っても過言ではないでしょう。

安倍政権の誕生により、ようやく劣化の速度が遅くなり、
上手くいけば劣化がとまり、反転攻勢が可能となるかもしれませんが、
反日売国左翼野党やそれらと結託する様々な勢力、
例えば、メディア・学術界・法曹界・教育界・労組・NGOなどや、
与党の中に存在する旧田中派の流れをくむ媚中媚韓媚朝勢力や、
外務省のチャイナスクールに代表される媚中媚韓媚朝官僚らによる妨害工作によって、
どれだけうまく事が運ぶかは未知数です。

政治面では憲法9条改正
経済面ではアベノミクス加速化
これができるかどうかが日本劣化を止められるかどうかの分岐点になると思われます。

ユダヤ人に学ぶ日本の品格/藤井厳喜、エリ=エリヤフ・コーヘン(2007)



★★★★★

ユダヤ人と日本人の協力を深めるきっかけに

ユダヤ人やイスラエルについてはメディアで得られる知識と
大東亜戦争時に杉原千畝だけでなく帝国陸軍が数多くのユダヤ人を救ったぐらいの知識しかありませんでした。

本書を読んで、
両国民が世界で唯二の神話の時代から今に続く歴史を持つこと
表面的な違いはあるものの内奥には共通点がかなりあること
これまで互いに重要な局面で助け合ってきたこと
両国民とも悪いことをしたら、まず謝るという世界でも稀有な存在であること
など地理的には遠いのですが、精神的には近い民族同士であることがよく分かりました。

また、何かとユダヤ陰謀論が巷を賑わせていますが、
アメリカにおいてもユダヤ人が盤石な基盤を確立していないことなどの解説から、
少なくとも陰謀論は疑ってかかるべきだと思えるようになりました。

ユダヤ人やイスラエルについては、これまであまり興味はなかったのですが、
本書を読んで非常に興味を持ちましたので、関連本を読んでみようと思います。
私の中では、本書はユダヤ人と日本人の協力を深めるきっかけになりました。
ありがとうございます。

日本の隣がイスラエルなら良かったのに!

「国家」なき国ニッポン/藤井昇(藤井厳喜)(1996)



★★★★

本書出版時(1996年)からほとんど何も変わっていない「国家」なき国ニッポン

著者が20年以上前に提言した日本の危機、それに対する国家としての備えが、
現在においてもほとんど整備・強化されていないことに愕然とさせられました。
・日本人の生命と人格を守るための国防と治安維持の脆弱さ
・義務をないがしろにした人権主張の放置
・日本民族の精神的中心である皇室制度・万世一系の天皇の軽視
・東京裁判史観に基づく反日勢力による靖国参拝の妨害・英霊の名誉棄損
・左翼勢力による言葉狩り(ポリティカル・コレクトネス)
・外国人(不法)就労者の放置・増大政策による国家安全保障レベルの低下 など

逆に言えば、現在起きている諸問題を20年以上前から提言していた著者が凄いのかもしれません。
特に左翼勢力に対する指摘・批判・論破は見事であり、現在においても古さは全く感じられません。

また、前著「日本人は今、何をなすべきか」と比べて、著者が認識を新たにしたことがあります。
前著では、以下の決定的な間違いがありました。
・東京裁判史観に基づいた、日本のアジア侵略という事実無根の認識
・日本国憲法第9条擁護による平和主義の実践による世界平和の実現という非現実的な方法論
・チャイナやコリアを友好国だと見做す本末転倒な認識
本書では、このうち上2つについて認識を正しく改めています。

ただ、本書でも、未だチャイナやコリアを友好国だと見做し、積極的に友好を図るべきとしています。
これは共産主義・独裁主義・軍国主義を過小評価しているとしか思えません。
他の内容が良かっただけに残念です。★一つ減らしました。

とはいえ、前著と併せて日本民族の根幹を見事に言い表していることは確かですし、
藤井厳喜氏の国際平和追求アプローチの根幹でもあるでしょうから、
決定的な間違いがあることを踏まえた上で、両方とも読む価値は大いにあると思います。

「世界地図」の切り取り方/藤井厳喜(2003)



★★★★

戦略思考のナビゲーションとしての地政学

著者による最新の地政学の本である
あなたも国際政治を予測できる! 最強兵器としての地政学
は読んでいましたが、
その源流を知りたいと思い、本書を手に取りました。

本書は地政学(空間軸)をメインにしながらも近現代史(時間軸)も交えながら、
主要国や主要な事件について、その地政学的視点に基づいた解説を行っています。
このような解説を読んでみると、日本中心の視点が切り替わり、その国の視点での事件の解釈の仕方が理解できるようになります。

なお、息子ブッシュの頃の本ですので、
アメリカの対チャイナ政策に対する著者の見通しの甘さがありますが、これは仕方がないでしょう。
著者は息子ブッシュの時点でアメリカの対チャイナ政策は民主党政権に代わっても変化しないだろうと予測していましたが、
オバマ&クリントンで完全にひっくり返りました。とくにクリントンはチャイナとズブズブの関係になってしまい、
チャイナを崩壊させるどころか強化させてしまいました。
アメリカ民主党がより左傾化していること、アメリカ民主党にもグローバル金融資本が入り込んでいることが理由なのでしょう。
トランプ大統領就任によりやっと軌道修正され、アメリカの最大の敵国がチャイナに指定されました。

ただ、本書でダメな点が1つだけあります。日本の原子力容認です。
本レビュー投稿時点では著者は保守系論者では数少ない反原発派です。
その理由は、
・原発コストが他の電力よりも高いこと、
・火力と同様原子力も燃料であるウランを輸入に頼らざるを得ないこと、
・二酸化炭素による地球温暖化というのが科学的根拠のない嘘であること、
が理由です。
これらについては本書執筆時点でも明らかになっているはずですが、それでも著者は原発容認派でした。
このあたりの稚拙さを踏まえて★1つ減らしました。

騙される日本人/藤井厳喜(2005)



★★★★★

彼を知り己を知れば百戦殆うからず

アメリカとチャイナの大東亜戦争以降現在までの日本に対する様々騙しについての解説です。
主要なトピックについては、著者の主張だけでなく、証拠を提示しており信頼できるものとなっています。
要約すれば、
アメリカについては民主党大統領・グローバル金融資本・左翼団体には気をつけよ、ということです。
チャイナについては原則関わらないこと、関わらざるを得ない場合は全てのことに気をつけよ、ということです。

また騙される日本の特徴についても述べられています。
国内では美徳でも国外ではナイーブなだけです。

アメリカやチャイナだけでなく、世界は騙し騙されが繰り返される世界だと割り切った方がいいでしょう。
ただし、これを日本国内に持ち込むことは絶対に避けなければなりません。
持ち込んでしまうと、日本の歴史・伝統・文化が培ってきた美徳が失われてしまいます。
日本の美徳をしっかりと守りながら、騙されないための情報武装という盾と矛を持ち、戦うことが必要なのだと思います。

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