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伝統・科学・世界を知りマネジメントに活かす

日本の伝統・ヒトの自然科学・現在の国内外情勢・マネジメントなどに関する、ブックレビュー

R水素: 再生可能エネルギーと水による地域循環型エネルギーのかたち/江原春義



★★★★★

R水素、期待大ですね!

水素エネルギーに2種類あることを本書で初めて知ることができました。

水素エネルギーについて知識を得る前に感覚的に感じていたことは、
水を電気分解すれば水素と酸素ができるのだから水素を得られるのではないか、
その水素と酸素を化学反応させれば電気エネルギーが得られるのではないか、
というものでした。

しかし、生半可に知識をかじって得たことは、
水素は単体では存在せず、水素そのものを得るためには、
水素から得られるエネルギーよりも多くのエネルギーを使用するため実用的でない、
しかも安定的なエネルギー供給が必要なので再生エネルギーの水素は得られない、
というものでした。

このことによって、水素エネルギーについて否定的になっていたのですが、
本書のR水素の解説を読んで、
R水素が、私が知識を得る前に感覚的に感じていたことそのものであり、
Rでない水素が、私が生半可に知識をかじって得たものそのものであることがわかり、
とてもすっきりしました。

と同時に、
R水素の実現可能性・持続可能性・代替可能性などの将来性の確かさも知ることができ、
R水素によってエネルギーの技術面でのパラダイムシフトが起きる確信を得ることができました。
水は豊富にある、不安定な再生エネルギーも貯蔵できる、複雑な技術も必要ない、コスパも高い、更に危険が極めて少ない、
といったメリットの極めて大きいエネルギー源ですので、更なる技術開発と量産化により、広がっていくでしょう。

あとは政官業の既得権益との戦い、保守とリベラルの不毛な争いが最大の障壁だといえるでしょう。

政官業の既得権益との戦いについては、
R水素は地産地消に適した形態ですので、地域レベルで潤うようなモデルを導入すれば、大きな圧力はかかりにくいかと思います。

保守とリベラルの不毛な争いについては、冷静になりましょうとしかいえません。
保守は何故か原発推進派にならないといけないという妄想に駆られていますし、
リベラルは何故か捏造が暴露されて久しい二酸化炭素地球温暖仮説を未だに信じて疑いません。
保守であるならば、
日本の安全保障を最優先にすべきでしょうから、エネルギー自給率を高めるR水素の普及を推進すべきでしょう。
また、抑止力保持のための日本独自の核開発は民生用原発が無くてもできますので、原発を推進する理由はありません。
リベラルであるならば、
科学的・技術的根拠に基づいて理論武装したうえで主張を展開すべきでしょう。
既にに政党・メディア・学界・法曹界・教育界・市民団体などが主張している内容について、
根拠の希薄さ、ひどい場合は偏向・捏造・隠蔽などが暴露されており、主張の信頼度が落ちています。

エネルギー問題は極めて重要なものですので、「和を以て貴しとなす」で議論し解決していくものだと思います。
  1. 2018/06/03(日) 09:42:56|
  2. エネルギー
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脱原発を論破する/長浜浩明



★★

放射線量の問題だけではない

本書では主に放射線量の人体に与える影響という面から、
マスメディアや左翼などの反原発派の主張に対して、
著者が得意とする科学的なアプローチで徹底的に反駁しています。
これはこれで日本の適切なエネルギー政策を考える上で大切なことだと思います。

しかし、原発については放射線量の問題だけではありません。
ヒト・モノ・カネの観点から見て問題が山積しています。

ヒトの観点からは、立地・設計・建設・発電・運用・保守のあらゆる面でヒトが絡みます。
政治的決着・行政的お役所仕事・利権・不完全な技術力・様々なミス・使命感の欠如などがありえます。
勿論、命がけで日本のために働いておられる方もいらっしゃるはずですが、
そうでない方もいらっしゃるのは残念ながら事実です。
高速増殖炉「もんじゅ」が廃炉に追い込まれたのは、保守点検すらまともにできなかったからです。
更に、事故発生時の対処についてです。
3.11の際の民主党政権(面子は今の立憲民主党)の対応は、
チェルノブイリ原発事故の際の旧ソ連共産党独裁政権よりも明らかに酷いものでした。

モノの観点からは、原発設備の安全構造設計が杜撰であることが、3.11で暴露されました。
地震大国でかつ地震予測が不可能である日本において原発を設置・稼働させるのであれば、
当然想定すべきことを全て想定した上でなければならないはずですが、
初歩的なことすらできていませんでした。
さらに、建設費用を抑えるために安全性を犠牲にした設計・建設もなされていました。
従って、上記を踏まえて極端でない範囲で万全を期して原発を建設すると、コストが跳ね上がります。
また、原発がエネルギー自給だと喧伝している人がいるのですが、燃料のウランは輸入に頼っています。

カネの観点からは、上記で述べたように、まともに原発を建設すると建設コストが跳ね上がります。
また一つ原発を立地するために数千億単位の交付金等が金がばら撒かれます。
原子力のコストは他の電力と比べて安いと宣伝されますが、上記コストは除外されています。
原子力にかかるコストを全て含めて計算すると、他の電力と同じか上回るというか試算もあります。

なお、CO2地球温暖化説は、良くて未確定、悪くて捏造ですので、
これを理由とした原発推進は理由にはなりまでん。

あと、日本独自の核保有についてですが、
民間の電力会社保有の原発が無くても、問題はなさそうです。

ちなみに、本書で原発を停止して天然ガスを高値で輸入したから貿易赤字になった
といった旨の記述がありましたが、
これは著者が単に国際政治経済に対しての洞察が浅いというに過ぎません。
無能な日本政府・行政が足元を見られて高値で摑まされただけのことです。
まともな政府・行政がまともな交渉をすれば解決する問題であり、
また市場経済が解決する問題ですので、大騒ぎすることではありません。

結論としては、
ヒト・モノ・カネの問題を抱えている以上、原発の再稼働は許容し難いと思われます。
それよりも、火力発電で技術革新が行われていたり、水力発電が見直されたりしていますので、
ゼロベースでベストミックスを考えた方が国益に叶うと思います。
  1. 2018/05/17(木) 23:22:10|
  2. エネルギー
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水力発電が日本を救う/竹村公太郎



★★★★

水力発電を最大限に活用する

水力発電に多少の投資をし、かつ古い法律を見直すことで、
最大限に活用すると日本の全電力の20%を安定供給できるとのことです。

20%というと少ないかもしれませんが、
それでも自給できる電力が20%もあるというのは、
日本にとってはメリットが大きいと思います。
少なくとも太陽光・風力等のあてにならない自然エネルギーよりはマシです。

更に小水力発電にも少し触れています。
こちらも将来性が見込まれると思います。

なお、化石燃料についての記述には誤解があります。
化石燃料は本書で述べられているように100年や200年では枯渇しません。
ただ、本書が水力発電に関するものであるため、評価は下げていません。

水力発電で日本のエネルギー自給率が100%になるわけではありませんので、
日本を救うというタイトルは大げさだと思いますが、
水力発電の現実的な可能性にスポットを当てたことは大いに評価されてよいと思います。

因みに原発の燃料であるウランも輸入に頼っていますので、
原発はエネルギー自給ではありません。念のため。
  1. 2018/04/22(日) 10:35:26|
  2. エネルギー
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原発と日本の核武装/武田邦彦



★★★★★

原発を安全に利用できるほど人間は未だ進化できていないということかな

本書を読むと、
原発の弱点がそのまま人間の弱点に読み替えができるように思えます。
人間が、少なくとも原発に関わる方々が、その弱点を克服しない限り、
原発の安全運転は保証できないのではないかと思います。

国家安全保障と同様、人の生命がかかっていますので、
この問題にイデオロギーを持ち出すことは無意味です。
国家安全保障は盤石、原発は廃止でいいでしょう。
  1. 2018/04/11(水) 21:32:48|
  2. エネルギー
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原発はなぜ日本にふさわしくないのか/竹田恒泰



★★★★

保守派のための脱原発論

本書の内容は頷けるものばかりですが、
皇統保守に基づく精神的な主張と、原発に隠された科学的な主張が入り混じっていますので、
はいそうですか、と納得できない方もいらっしゃると思います。

そこで、保守派のために本書の内容を少し整理し、足りない情報を付け加えみました。
・核兵器保有のために原発は必要不可欠ではない。プルトニウムは既に十分保有している
・原発がなくても電力需要は十分に賄うことができる
・エネルギー自給の観点からは原発も燃料のウランを輸入に依存しているので火力発電と同じである
・原発のトータルコストを踏まえると値段が高すぎて使用に耐えない
・二酸化炭素地球温暖化説は嘘なので、温暖化対策に関するコストは全て無駄である
・原発に要する無駄なコストと温暖化対策に関する無駄なコストは国防費に全額移行すべきである
・原発の廃炉研究は中止、原発をコンクリートで固めるだけ、予算を国防費に全額移行すべきである
・原発は敵国のミサイルやテロの標的になりやすく、安全保障の観点から好ましくない
・エネルギー自給の観点からは水力発電が最も相応しい発電方法である
・原発推進は政官業癒着の原発利権によるプロパガンダであり、騙されてはならない

いかがでしょうか。
  1. 2018/03/16(金) 15:33:28|
  2. エネルギー
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プロフィール

I am that I am.

Author:I am that I am.
誇りある日本の復活を望む一日本人

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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