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伝統・科学・世界を知りマネジメントに活かす

日本の伝統・ヒトの自然科学・現在の国内外情勢・マネジメントなどに関する、ブックレビュー

韓国・北朝鮮の悲劇/藤井厳喜 古田博司



★★★★★

リアリストとしての国際情勢分析と日本のとるべき道の提言

藤井厳喜氏については、
数々出版された著書はかなり読んでおり、
またワールドフォーキャストを観ていますので、
本書での発言は、
これまで頂いてきた情報について、
鋭さ深さ広さはそのままに簡潔に示されていると感じました。

これに古田博司氏のチャイナ・コリアについての専門性が加わって、
グローバルな観点を踏まえた上での東アジアの実態について、
より詳しく知ることができました。

本書のタイトルに関するエッセンスは
実際に読みながら堪能していただければと思います。

本書で個人的に心を打たれた内容は、
大東亜戦争で日本がアメリカに負けたことによる最大の失敗は、
現在世界の覇権を狙っているチャイナ共産党を生み出したことである、
というものです。
日本が大東亜戦争でアジア諸国を解放し、独立を支援したことは間違いないのですが、
チャイナ共産党を生み出したことは、これらを相殺して余りある失敗だとのことです。
そして、日本が大東亜戦争の精神を貫徹するのであれば、
この失敗を日本自身が将来にわたって解消することにあるとのことです。

また日韓併合も失策の極みであるとの指摘がありました。
大東亜共栄圏や大アジア主義など、
当時はチャイナやコリアを文明化し、その上で日本とともに西洋列強に対峙する、
と言った主張がなされていました。
ただ、これらの主張がリアリティの全くない愚策であることも、
当時から言われていました。
現在の知見や両国の実態を踏まえれば、やはり愚策以外の何者でもないでしょう。

本書によれば、
いずれの国も未だに「古代」国家であり、
「近代」国家である日本とは会話が成り立たないようです。
そして本書によれば「古代」と「近代」を分ける基準は、
パブリック(皆のために何かをする)の概念が浸透しているか否かとのことです。

大東亜戦争での失敗・失策を繰り返さないようにしなければなりませんね。
  1. 2018/12/04(火) 14:14:37|
  2. 藤井厳喜
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国境ある経済の復活/藤井厳喜



★★★★★

広く深い大局観に基づく鋭い指摘

著者の「ワールドフォーキャスト」を視聴していますので、
本書で述べられていることはある程度既知のものでしたが、
それでも、このように本にまとめられた情報を改めて読み直すと、
著者の広く深い大局観に基づく鋭い指摘の数々に、
ハッとさせられることが少なくありませんでした。

特に印象に残ったのは、
もしトランプ大統領が誕生せず、ヒラリーが大統領になっていたら、
世界は第二次世界大戦と同じ状況になっていた、という指摘です。

第二次世界大戦は、
赤く染まったアメリカ民主党ルーズベルト
ソ連共産党スターリン
英国植民地利権派チャーチル
の3悪人が引き起こしたものです。
そしてアメリカが参戦する口実を作るために、
日本に真珠湾を攻撃せざるを得ないようにしたわけです。

一方、2016年のアメリカ大統領選挙で
ヒラリーを支持していたのは、
アメリカ国内の反国家の左翼勢力
ヒラリーとズブズブの関係にあるチャイナ共産党
英国植民地利権派を中核としたボーダーレスエコノミー派
です。

トランプ大統領が誕生したことで、
第二次世界大戦と同じ状況になることは辛うじて防げましたが、
自由と民主主義を第一義とする国民国家を破壊し、
自らの利権を追求しようとする
グローバリズム勢力が居なくなったわけではなく、
虎視眈々と勢力を拡大しながら反撃の機会をうかがっています。

著者はこれらの勢力を、大きく4つに分類しています。
・タックスヘイブン擁護派
(国家に税金を納めずに国家のインフラ等をただで使い国民に負担を押し付ける等)
・対ロシア冷戦復活派
(冷戦復活により米露両国に莫大に無駄な支出をさせ、それを自分の懐に入れる等)
・英国旧植民地利権派
(旧植民地を現地の意向を無視して自己の利益のためだけに好き勝手に利用する等)
・原発推進派
(天然資源の産出を不安定にし、原発を優位にすることで利権や地位を獲得する等)

しかもこれら4つは独立しておらず、互いに絡み合っています。

例えば、
旧植民地をタックスヘイブンにし、
冷戦を煽って金儲けをし、
その儲けをタックスヘイブンに預けることで
アングラマネー化する。
また、
旧植民地を原発廃棄物処理場にし、
天然資源産出国を不安定化させることで、原発の地位を向上させ、
原発から出る廃棄物を旧植民地に運び込み、
原発推進で得た儲けをタックスヘイブンに預けることで
アングラマネー化する。

これがグローバリズムの本性です。
国民国家がグローバリズムと闘わなければならないことがよくわかります。
頭を冷戦時代から切り替える必要があると思います。
国益&国民最優先の国家連合とグローバリズム&グローバリズム推進国家連合との闘いです。

またGAFAもグローバリズムの一翼を担っています。
GAFAの商品やサービスは便利ですが、
気をつけて利用しないと彼らの好きなように利用されてしまいます。



  1. 2018/09/02(日) 10:53:46|
  2. 藤井厳喜
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劣化列島日本/藤井厳喜(2003)


★★★★★

現在の劣化しきった日本の実態分析と処方箋が見事に描き出されています

本書は2003年出版ですが、
2018年の現在、日本は本書が提示した全ての観点で
より劣化していると言わざるを得ないと思います。
経済・教育・治安・政治・官僚・企業・メディア全てです。

2003年以降の自民党政権の無策による劣化、
それに嫌気をさした国民による民主党政権選択による更なる劣化、によって、
日本は国家存亡の危機を迎えていると言っても過言ではないでしょう。

安倍政権の誕生により、ようやく劣化の速度が遅くなり、
上手くいけば劣化がとまり、反転攻勢が可能となるかもしれませんが、
反日売国左翼野党やそれらと結託する様々な勢力、
例えば、メディア・学術界・法曹界・教育界・労組・NGOなどや、
与党の中に存在する旧田中派の流れをくむ媚中媚韓媚朝勢力や、
外務省のチャイナスクールに代表される媚中媚韓媚朝官僚らによる妨害工作によって、
どれだけうまく事が運ぶかは未知数です。

政治面では憲法9条改正
経済面ではアベノミクス加速化
これができるかどうかが日本劣化を止められるかどうかの分岐点になると思われます。
  1. 2018/03/17(土) 11:25:00|
  2. 藤井厳喜
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ユダヤ人に学ぶ日本の品格/藤井厳喜、エリ=エリヤフ・コーヘン(2007)



★★★★★

ユダヤ人と日本人の協力を深めるきっかけに

ユダヤ人やイスラエルについてはメディアで得られる知識と
大東亜戦争時に杉原千畝だけでなく帝国陸軍が数多くのユダヤ人を救ったぐらいの知識しかありませんでした。

本書を読んで、
両国民が世界で唯二の神話の時代から今に続く歴史を持つこと
表面的な違いはあるものの内奥には共通点がかなりあること
これまで互いに重要な局面で助け合ってきたこと
両国民とも悪いことをしたら、まず謝るという世界でも稀有な存在であること
など地理的には遠いのですが、精神的には近い民族同士であることがよく分かりました。

また、何かとユダヤ陰謀論が巷を賑わせていますが、
アメリカにおいてもユダヤ人が盤石な基盤を確立していないことなどの解説から、
少なくとも陰謀論は疑ってかかるべきだと思えるようになりました。

ユダヤ人やイスラエルについては、これまであまり興味はなかったのですが、
本書を読んで非常に興味を持ちましたので、関連本を読んでみようと思います。
私の中では、本書はユダヤ人と日本人の協力を深めるきっかけになりました。
ありがとうございます。

日本の隣がイスラエルなら良かったのに!
  1. 2018/03/14(水) 15:15:17|
  2. 藤井厳喜
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「国家」なき国ニッポン/藤井昇(藤井厳喜)(1996)


★★★★

本書出版時(1996年)からほとんど何も変わっていない「国家」なき国ニッポン

著者が20年以上前に提言した日本の危機、それに対する国家としての備えが、
現在においてもほとんど整備・強化されていないことに愕然とさせられました。
・日本人の生命と人格を守るための国防と治安維持の脆弱さ
・義務をないがしろにした人権主張の放置
・日本民族の精神的中心である皇室制度・万世一系の天皇の軽視
・東京裁判史観に基づく反日勢力による靖国参拝の妨害・英霊の名誉棄損
・左翼勢力による言葉狩り(ポリティカル・コレクトネス)
・外国人(不法)就労者の放置・増大政策による国家安全保障レベルの低下 など

逆に言えば、現在起きている諸問題を20年以上前から提言していた著者が凄いのかもしれません。
特に左翼勢力に対する指摘・批判・論破は見事であり、現在においても古さは全く感じられません。

また、前著「日本人は今、何をなすべきか」と比べて、著者が認識を新たにしたことがあります。
前著では、以下の決定的な間違いがありました。
・東京裁判史観に基づいた、日本のアジア侵略という事実無根の認識
・日本国憲法第9条擁護による平和主義の実践による世界平和の実現という非現実的な方法論
・チャイナやコリアを友好国だと見做す本末転倒な認識
本書では、このうち上2つについて認識を正しく改めています。

ただ、本書でも、未だチャイナやコリアを友好国だと見做し、積極的に友好を図るべきとしています。
これは共産主義・独裁主義・軍国主義を過小評価しているとしか思えません。
他の内容が良かっただけに残念です。★一つ減らしました。

とはいえ、前著と併せて日本民族の根幹を見事に言い表していることは確かですし、
藤井厳喜氏の国際平和追求アプローチの根幹でもあるでしょうから、
決定的な間違いがあることを踏まえた上で、両方とも読む価値は大いにあると思います。
  1. 2018/03/14(水) 04:58:22|
  2. 藤井厳喜
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「世界地図」の切り取り方/藤井厳喜(2003)



★★★★

戦略思考のナビゲーションとしての地政学

著者による最新の地政学の本である
あなたも国際政治を予測できる! 最強兵器としての地政学
は読んでいましたが、
その源流を知りたいと思い、本書を手に取りました。

本書は地政学(空間軸)をメインにしながらも近現代史(時間軸)も交えながら、
主要国や主要な事件について、その地政学的視点に基づいた解説を行っています。
このような解説を読んでみると、日本中心の視点が切り替わり、その国の視点での事件の解釈の仕方が理解できるようになります。

なお、息子ブッシュの頃の本ですので、
アメリカの対チャイナ政策に対する著者の見通しの甘さがありますが、これは仕方がないでしょう。
著者は息子ブッシュの時点でアメリカの対チャイナ政策は民主党政権に代わっても変化しないだろうと予測していましたが、
オバマ&クリントンで完全にひっくり返りました。とくにクリントンはチャイナとズブズブの関係になってしまい、
チャイナを崩壊させるどころか強化させてしまいました。
アメリカ民主党がより左傾化していること、アメリカ民主党にもグローバル金融資本が入り込んでいることが理由なのでしょう。
トランプ大統領就任によりやっと軌道修正され、アメリカの最大の敵国がチャイナに指定されました。

ただ、本書でダメな点が1つだけあります。日本の原子力容認です。
本レビュー投稿時点では著者は保守系論者では数少ない反原発派です。
その理由は、
・原発コストが他の電力よりも高いこと、
・火力と同様原子力も燃料であるウランを輸入に頼らざるを得ないこと、
・二酸化炭素による地球温暖化というのが科学的根拠のない嘘であること、
が理由です。
これらについては本書執筆時点でも明らかになっているはずですが、それでも著者は原発容認派でした。
このあたりの稚拙さを踏まえて★1つ減らしました。
  1. 2018/03/11(日) 14:12:41|
  2. 藤井厳喜
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騙される日本人/藤井厳喜



★★★★★

彼を知り己を知れば百戦殆うからず

アメリカとチャイナの大東亜戦争以降現在までの日本に対する様々騙しについての解説です。
主要なトピックについては、著者の主張だけでなく、証拠を提示しており信頼できるものとなっています。
要約すれば、
アメリカについては民主党大統領・グローバル金融資本・左翼団体には気をつけよ、ということです。
チャイナについては原則関わらないこと、関わらざるを得ない場合は全てのことに気をつけよ、ということです。

また騙される日本の特徴についても述べられています。
国内では美徳でも国外ではナイーブなだけです。

アメリカやチャイナだけでなく、世界は騙し騙されが繰り返される世界だと割り切った方がいいでしょう。
ただし、これを日本国内に持ち込むことは絶対に避けなければなりません。
持ち込んでしまうと、日本の歴史・伝統・文化が培ってきた美徳が失われてしまいます。
日本の美徳をしっかりと守りながら、騙されないための情報武装という盾と矛を持ち、戦うことが必要なのだと思います。
  1. 2018/03/11(日) 10:12:05|
  2. 藤井厳喜
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米中新冷戦、どうする日本/藤井厳喜(2013)



★★★★

チャイナの狡猾さと米英独の愚かさが見えてくる

アメリカは、
F.ルーズベルト、ニクソン&キッシンジャーという売国奴によって共産主義独裁軍事国家チャイナを増長させました。
それにやっと気づいた息子ブッシュですがイラク戦争のやり方を間違えたせいで、チャイナの増長を止められませんでした。
オバマとクリントンはチャイナの増長をとめようとしましたが(ここまで本書)、
オバマは口だけ、クリントンに至っては逆にチャイナとズブズブの関係になりました。
トランプが大統領になってやっとまともにチャイナと本格的に対峙するようになりました。
と思ったら、
イギリスがチャイナと組んでチャイナにタックスヘイブンを作ろうと画策をはじめ、
ドイツがチャイナと組んで製造業と金融業を復活させようと画策しています。
今やダイムラーの筆頭株主もドイツ銀行の筆頭株主もチャイナ共産党傘下の企業です。

白人優越主義だからか、チャイナ共産党による自民族や多民族の人権弾圧には感心がないのでしょうか。
拝金主義だからか、チャイナにおける環境破壊には関心がないのでしょうか。

本書を通して見えてくるのは、世界最悪国家のチャイナに対する西洋先進国の甘い態度です。
そして、それに盲目的に追随しているとしか思えない日本の情けない態度です。

それに比べて、チャイナは狡猾です。
外交力だけで米英独を手玉に取り現在に至る経済力と軍事力を築き上げてきました。
共産主義軍事独裁国家ですので、決して許されることではないのですが、騙す能力だけは見上げたものです。
高い勉強代を長年に渡って払ってきたのですから、これからは決して信用しないようにしなければなりません。

いろいろあったにせよ、日本は大東亜共栄圏を掲げてアジア諸民族を西洋列強による植民地支配から解放・独立させました。
21世紀の現在、さすがに軍事力をもって同じことはできないにせよ、
チャイナによる日本とアジア諸国への侵略からの防衛に対して、日本がリードする意思と能力を持つ必要があるのではないでしょうか。
勿論日米同盟は必要ですが、アメリカも国内が一枚岩ではありませんので、
まずは日本が覚悟を示す必要があるのだと思います。

オバマとクリントンを誉めすぎていますので、★1つ減らしました。
本書出版段階ではわからなかったのだと思いますが、
上記で触れたようにオバマもクリントンもアメリカの国益を損ねた売国奴です。
勿論日本にとっても有害無益でした。
  1. 2018/03/10(土) 21:55:09|
  2. 藤井厳喜
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日本人は今、何をなすべきか/藤井昇(藤井厳喜)(1991)



★★★

民族自決に基づく理想論

若き日の藤井厳喜氏による、民族自決に基づく理想論です。

民族自決の一側面に過ぎない政治面が権力を持ち民族を縛るものを国家であると定義することで、
民族と国家を明確に分離したうえで、
大事なのは民族であって国家ではないとしています。

これは、本来は民族繁栄のための手段に過ぎない国家が自己目的化し、
国家が民族の繁栄を妨げ、最悪の場合には弾圧してきた歴史に対する提言です。
日本における大東亜戦争末期の国家統制や
ソ連やチャイナの共産主義独裁による民族弾圧などです。
右にせよ左にせよ全体主義国家は決して許されることではない、ということです。

そのうえで、それぞれの民族固有の歴史・伝統・文化をアイデンティティとして大切にしつつ、
他の民族のそれらをも大切にすることで、それぞれの民族がそれぞれの民族を積極的に認めることが大切だとしています。
そして、このようにしてそれぞれの民族同士が繋がることで、地球規模での平和に繋がるとしています。
これはリベラルの言うコスモポリタニズムではなく、インターナショナリズムだと言えます。

そして、日本民族は日本民族が培ってきた歴史・伝統・文化に基づいて世界に貢献することが大義だとし、
その大義を持ち実践していくことが日本民族の精神的な満足を得ることになるとしています。
その大義とは、地球規模での平和の実現・貧困の解消・環境の保全とのことです。
日本民族はこの大義については日本民族なりのやり方で民族内で発達・成熟させてきていますので、
世界に向けて範を示すことができるとのことです。

ただそのためには、
日本民族が持つ悪癖を見つめ、反省し、見直していくことが必須であるとしています。
西洋に追いつく能力は高いのですが、その反動として西洋にかぶれ、かつ東洋を見下すという悪癖です。
また西洋に追いつくと自信過剰になり、誰にも頼らず独自に何でもできると勘違いするという悪癖です。
更に多文化を吸収する能力は高いのですが、その反動として自民族の歴史・伝統・文化を忘れ、最悪卑下するという悪癖です。
そして、民族としての失敗を真摯に認め反省し未来に繋げることをしないという悪弊です。
これらの悪癖を直さない限り、西洋民族に卑屈になり、東洋民族を見下し、自民族のアイデンティティを喪失する恐れがあります。

この悪弊について、
本書出版当時の日本と、明治維新実現後や日露戦争勝利後の日本と照らし合わせてみたり、
西郷隆盛の東洋王道主義と大久保利通の西洋波動主義を比較してみたりと、
日本民族史のターニングポイントとの比較により、これらの悪弊が日本民族の特性であるとしています。
なお、この日本民族史のターニングポイントの解釈自体も興味深いものになっています。

日本民族が多民族と共に繁栄し、かつ地球と調和し続けるためには、
日本民族が大義を持ち、悪癖を見直し、日本民族ならではの特性を活かして世界に貢献していくことが必要でしょう。

ただし、本書には決定的な間違いがあります。
・東京裁判史観に基づいた、日本のアジア侵略という事実無根の認識
・日本国憲法第9条擁護による平和主義の実践による世界平和の実現という非現実的な方法論
・チャイナやコリアを友好国だと見做す本末転倒な認識
現在の藤井厳喜氏の主張とは真逆のナイーブな主張が堂々と展開されています。
藤井厳喜氏でもこのような主張をしている時期があったのかと、ある意味驚きです。
何がこのような決定的な間違いをさせたのか、いつ何がきっかけでこのような間違いに気づいたのか、とても気になりますが、
いずれにせよ、このような決定的な間違いは許されるものではありません。
従って★2つ減らしました。

この決定的な間違い以外は、
極めて鋭い洞察に基づく興味深い思想・哲学ともいえる主張の展開がなされているだけに、
残念でなりません。

この決定的な間違いを修正したうえで、著者の理想論を展開すると以下のようになるのではないでしょうか。

・大東亜戦争はいろいろあったにせよ、日本は西洋列強の植民地下にあったアジア諸民族を独立・解放させたことで世界に貢献した。
・民族の中には価値観を共有できない、好戦的、ルールを守らない、など調和を乱す民族がいるという現実に立脚する必要がある。
 従って、理想は持ちつつも、民族自決を守るため、民族自決を破壊する民族を抑止するための自衛権と軍事力は必要である。
 このことから、日本国憲法第9条は国際法で認められたフルスペックの自衛権を行使できるように改正すべきである。
・チャイナやコリアは東アジアにおいて上記の調和を乱す民族の代表例と位置づける必要がある。
 従って、フルスペックの自衛権をいつでも行使できるように盤石な体制を確立しておく必要がある。

なお、次著「「国家」なき国ニッポン」では著者が以下について認識を新たにしています。
・東京裁判史観に基づいた、日本のアジア侵略という事実無根の認識
・日本国憲法第9条擁護による平和主義の実践による世界平和の実現という非現実的な方法論

ただ、次著でも、未だチャイナやコリアを友好国だと見做し、積極的に友好を図るべきとしています。
これは共産主義・独裁主義・軍国主義を過小評価しているとしか思えません。

とはいえ、次著と併せて日本民族の根幹を見事に言い表していることは確かですし、
藤井厳喜氏の国際平和追求アプローチの根幹でもあるでしょうから、
決定的な間違いがあることを踏まえた上で、両方とも読む価値は大いにあると思います。
  1. 2018/03/10(土) 11:12:52|
  2. 藤井厳喜
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日米戦争を起こしたのは誰か/藤井 厳喜、稲村公望、茂木弘道(2016)



★★★★★

歴史を正しく見直し、正しい歴史から学び、未来に繋げる

本書を含めて、WW2に対して歴史を正しく見直す動きが出てきていることは、
正しい歴史から学び、未来に繋げるために良いことであり、また必要なことでもあります。
間違った歴史から正しい解を得ようと学ぶこと程、愚かなことはありません。

本書で登場するフーバー元大統領、ウェデマイヤー将軍の回顧録だけでなく、
フィッシュ下院議員証言やヴェノナ文書など、
歴史を正しく見直す有益かつ膨大な情報が出てきています。

これらの情報が示しているのは、
WW2の勝者は人類にとって最も脅威である共産主義(ソ連のスターリン、チャイナの毛沢東)であり、
アメリカのF.ルーズベルトとイギリスのチャーチルがその勝利に加担したという事実です。
また日本はそのためにうまいこと騙されて利用されてジェノサイドされたという事実です。

一方で、日本に非が全くないわけではありません。
戦略もなく、戦術を誤り、コミンテルン工作員に付け込まれています。
ですので、日本は日本でしっかりと反省し、学び、未来に繋げる必要があると思います。

そして、チャイナを現在のように世界で最も危険な共産主義独裁大国にしたのもアメリカです。
ニクソン元大統領とキッシンジャーです。

なお、本書も含めてこれだけ有益かつ膨大な情報が出てきていますが、
反日売国左翼は認めないでしょう。
彼らにとっては事実などどうでもよく、共産主義だけが絶対なのですから。

本レビュー投稿時点では、フーバー大統領回顧録は全訳されています。
値段が高いのですが、詳細を知りたい方は全訳版を読まれることをお薦めします。
  1. 2018/03/02(金) 16:52:10|
  2. 藤井厳喜
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プロフィール

I am that I am.

Author:I am that I am.
誇りある日本の復活を望む一日本人

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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