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伝統・科学・世界を知りマネジメントに活かす

日本の伝統・ヒトの自然科学・現在の国内外情勢・マネジメントなどに関する、ブックレビュー

日本国紀/百田尚樹



★★★★★

イデオロギー色を出来るだけ排した日本の通史

日本の通史を扱った書籍そのものが希少である中、
イデオロギー色を出来るだけ排した本書は、それだけで価値があると思います。

その上で、
日本と日本人が誇るべき強みだけでなく、
日本と日本人が克服すべき弱みを赤裸々に述べています。

また、
各時代時代の歴史に精通されておられる方々にとっては、
物足りない内容かもしれませんが、
書籍一冊で日本の通史を書き表すという制約がある以上、仕方がないと思います。

更に、
本書はところどころに歴史のifが挿入されています。
歴史にifは禁物とよく言われますが、
歴史から学ぶためには、むしろ歴史のifによって深く切り込む必要があると思います。
日本と日本人を歴史から深く学ぶために敢えて挿入しているのだろうと思います。

非常に読みやすく、かつ読者を惹き込むような内容に仕上がっていると思います。
11/11午前に届いて午後から読み始め夜までに一気に読み通すことができました。

なお、
上述したように日本の通史を扱った本はほとんどないのですが、
日本の通史を扱った良書に大川周明氏の「日本二千六百年史」があります。
昭和初期に書かれた本ですので、昭和初期までの通史なのですが、
両書をあわせて読まれると、
日本の通史をより深く広く学ぶことができると思います。

  1. 2018/11/13(火) 15:42:06|
  2. 歴史の真実
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日本二千六百年史/大川周明



★★★★★

日本を再認識させてくれました

2600年もの長きに渡る日本の通史を読むと、
通史でなければ分からないことがわかってきます。

本書からは、大きく分けて2つの日本があるということがわかりました。

1つめの日本は、
誇りある日本を自覚し、
(万世一系の皇室・日本古来の歴史・伝統・文化など)
誇りある大義を抱いて行動する日本です。
(国家建設・国家大改革・国家安全保障など)
この時代の日本は、
外国からの哲学・思想・文化・技術などを的確に見定め、
日本に合うところ、合わないところを素早く見極め、
日本に合うところだけを取り入れ融合し日本化する能力が最大化されます。
このことにより、
日本であり続けながらも、日本自体を進化させながら、
大義を実現させていきます。
このような日本を俯瞰するとき、
日本と日本人は世界に比類なき優れた国家と民族であると言えるでしょう。
これを①誇りある日本、とします。

2つ目の日本は、
誇りある日本を忘れ、
誇りある大義を持たずに彷徨い続ける日本です。
この時代の日本は、
外国からの哲学・思想・文化・技術などを鵜呑みにし、
外国かぶれが増殖するに任せ、
日本そのものが失われていきます。
大義もありませんので全てが行き当たりばったりです。
このような日本を俯瞰するとき、
日本と日本人は世界にとって軽蔑される国家と民族であると言えるでしょう。
これを②堕落した日本、とします。

日本は2600年の間、①の時代もあり②の時代もあった、ということです。
そして日本を最も②の状態にしたのは江戸時代の鎖国だったとのことです。

このような歴史から学ぶとすれば、
戦後の日本は明らかに②でしょうね。
GHQ利権を未だに享受している、
国会議員(与野党問わず)・官僚・メディア・学会・法曹界・教育界などが、
岩盤規制で守られています。
また経済界も目先の金儲けのために、
明らかに日本の国益に反する経済活動を行なっています。


また本書は右翼当局の検閲により一部削除された箇所を復活させ、
該当部分を傍線を引いて明らかにしていますが、
削除された部分は概ね天皇の神格化に都合の悪い部分に絞られます。
②の部分は削除対象にはなっていません。

これと比べると、
昨今の反日媚中朝韓のメディアによる捏造・隠蔽の方が、はるかに悪質です。


一刻も早く、誇りある日本を取り戻したいものですね。
  1. 2018/08/22(水) 16:14:42|
  2. 歴史の真実
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縄文文化が日本の未来を拓く/小林達雄



★★★★

概ね正しいが、あくまでも入門書

縄文文明が世界最古の文明であること、
その文明を現在の日本人も引き継いでいることは間違っていません。
ただ、
自然科学の知見を駆使しきれていないこと、
それらを踏まえた理論武装が甘いことから、
あくまでも入門書レベルに留まっています。


  1. 2018/07/17(火) 16:42:10|
  2. 歴史の真実
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「維新革命」への道/苅部直





つまらない、くだらない、薄っぺらい

明治維新関連の本は何冊か読んでいますが、
本書ほど読後に空虚感を感じた本はありません。

冒頭、ハンチントンの「文明の衝突」を徹底的に批判し、
固有の文明だけではなく、人類普遍の文明もあるはずだ、
と威勢良く始まったので期待して読み始めましたが、
これに対する回答や示唆については一切ありませんでした。
何のためにハンチントンを持ち出してきたのか、さっぱりわかりません。

その後の章は、とにかく19世紀の西洋思想至上主義一色です。
日本の代表的な思想家を取り上げながらも、
その思想体系全体は無視し、西洋思想を賞賛する箇所だけを抜き出して、
日本の思想家は西洋思想に向かっているという演出をしています。

この中には国学の大家である、本居宣長や平田篤胤も入っています。
彼らがこの本を読んだら何と思うでしょうかね。

最後に福沢諭吉の明治中期の書物から引用して、
維新の志士は無学無知だったと言わせることで、
維新の志士を貶めて締めくくっています。

明治中期であるからこそ、
明治維新を総括し冷静に振り返ることができるでしょうから、
このようなことも言えるのでしょう。

また維新の志士達は相当実践的な知識と知恵を学んでおり、
だからこそなんとか明治維新を最小の被害で成功させることができました。

著者は何をしたかったのでしょうかね。
思想家は頭が良くて武士は頭が悪いとでも言いたかったのでしょうかね。

といった感じで全く読むに耐えない本でした。

Amazonで肩書を見たら東大法学部教授とのこと。IYI総本山じゃないですか。頷けました。
  1. 2018/07/16(月) 19:43:01|
  2. 歴史の真実
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未完の明治維新/坂野潤治



★★★★

愛国が故の四つ巴の争い

維新政府内部が四つ巴の争いに終始していたことは本書で初めて知りました。
殖産興業、外征(というより国防)、議会設立、憲法制定の四つです。
更に維新の志士達が亡くなるまで、いずれの目標も未完であったことも初めて知りました。

しかし、彼らは日本を愛し国益を守り抜くために何が最も重要か、で争っており、
極めて高度なレベルの争いであったことは間違いないと思います。
(藩閥や個人の生理的な好き嫌いが全くないとは思いませんが)

本来なら、新政府としての百年の計、すなわち国家大戦略をじっくり練るべきだったとは思いますが、
望みすぎですかね。

現在の、薄っぺらいイデオロギーや自身の利権のための争いとは次元が全く違いますね。

なお、台湾による沖縄侵攻に対する日本の自衛権発動について、
著者が日中戦争と呼んでいるところは少し気になります。
台湾は有史以来チャイナの領土であったことも属国であったこともありません。
チャイナが日本に対して文句を言ってきたことは確かですが、
日中戦争としてしまうのはどうかと思います。
  1. 2018/07/16(月) 12:35:19|
  2. 歴史の真実
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江戸の備忘録/磯田道史



★★★★★

知られざる江戸雑学

気軽に江戸雑学を楽しめる本です。
中には、全く知らなかった事実もあったりして、
歴史教科書や学校の歴史教育ってなんだろう、と思うこと多々ありです。
  1. 2018/07/15(日) 17:53:03|
  2. 歴史の真実
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明治維新1858−1881/坂野潤治 大野健一



★★★★

明治維新を構造的・体系的に理解するための必読書

本書は、
幕末から明治維新までを教科書的に時系列で単に説明するのではなく、
明治維新とは何だったのか?
なぜ明治維新は成功したのか?
日本ならではの成功要因は何だったのか?
などについて、
維新の志士だけでなく、諸藩の体制、江戸期の実態など、
様々な要素について構造的かつ体系的に解析し、答えを導き出しています。

本書で語られている個別の要素は類書でも触れられているものもありますが、
これらの要素を構造化・体系化して見せてくれている本は他には知りません。

幕末・明治維新は様々な人物が登場し、様々なキーワードが生まれ、
かなり複雑になっています。
従って、特定の人物や、特定のキーワードに特化した解説書が溢れています。
これが余計に幕末・明治維新の理解を妨げているような気もします。

しかし、本書を読むことで、包括的な内容を構造的・体系的に理解できますので、
非常にクリアになりました。

なお、維新政府の政策に対する庶民の反乱について、
マルクスの階級闘争史観を引き合いに出して説明しているところが少し引っかかりました。
  1. 2018/07/15(日) 17:43:38|
  2. 歴史の真実
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徳川がつくった先進国日本/磯田道史



★★★★★

先進国日本への道を簡潔に解説

とにかく簡潔で分かりやすいですね。
しかも説得力に満ちています。
江戸時代があってこその現在の日本、よく分かりました。
と同時に何か大きな問題が起きた時には、
江戸時代に立戻らなければなりませんね。

ただ、あまりにも国内が平和になってしまったが故に、
国防が疎かになってしまったことは繰り返さないようにすべきですね。
  1. 2018/07/14(土) 21:15:25|
  2. 歴史の真実
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日本人の叡智/磯田道史



★★★★★

本当に日本の叡智ですね

メディアに登場するような薄っぺらい識者の浅はかな言葉ではなく、
イデオロギーに染まった活動家のステレオタイプの言葉でもなく、
激動の時代を生き抜いた方々の言葉は重みがありますね。

挙げられている中では存じ上げない方々の方が圧倒的に多かったのですが、
それだけ日本には数多くの叡智を持たれた方々がおられたということで、
改めて日本の凄さを認識させられました。
と同時にこのような名言が出てくるということは、
それだけ日本の弱みもあるということなのでしょう。
そこは誇ると同時に虚心坦懐になるべきなのでしょうね。

今の時代でも活かすべき言葉も数多くありますし、
今の時代だからこそ、活かさなければならない言葉も数多くあると思いました。

はじめに、で十分の一も紹介できていないと書かれていましたので、
ぜひ続編を期待したいと思います。

あと、余談ですが朝日新聞の連載だったのですよね。
朝日新聞はこの連載を通じて自社の新聞の在り方についてどう思ったのでしょう。
南京大虐殺および従軍慰安具強制連行の捏造記事掲載、あとモリカケ報道は、
本書の内容に完全に反していると思うのですが。。。
  1. 2018/07/11(水) 21:57:14|
  2. 歴史の真実
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素顔の西郷隆盛/磯田道史



★★★★★

理想的英雄ではない生の西郷隆盛

流石、膨大な一次史料を読み解きながら、
わかりやすく解説してくれる著者ならではの本です。

とかくヒーロー扱いされる小説では味わうことのできない、
生の西郷隆盛の人間臭さ、多様さ、成長による変わり具合など、
存分に味わうことができました。

小説よりも歴史書の方が楽しく読めるというのが、著者の特徴ですね。

西郷本については、倉山満史の
「工作員・西郷隆盛 謀略の幕末維新史 」
も読みましたが、磯田本の方が内容が濃く歴史を知る上では、より役に立つと思います。
  1. 2018/07/11(水) 16:23:23|
  2. 歴史の真実
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プロフィール

I am that I am.

Author:I am that I am.
誇りある日本の復活を望む一日本人

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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