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Rising Sun

Author:Rising Sun
リヴァタリアン


マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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プーチン 最後の聖戦/北野幸伯



★★★★★

少し古いが(2012年初版)、ロシア・プーチンの大戦略がはっきりわかる

ロシアやプーチン大統領に関する書籍がそもそも少ない中で、
本書はロシア・プーチン大統領の大戦略がはっきりわかる価値ある本です。

少し古い本ですので、
著者の世界構図についての将来予測は完全には当たっていませんが、
それでもプーチン大統領の基本的な大戦略については変化はないと思います。

国内におけるインターネットなどへの情報統制には全く賛成できませんが、
ロシアの国益を最優先に位置付け、理想を持ちつつも現実を冷静に見極めた上での
世界を見据えた大戦略の構築・実行能力は、見事としか言いようがありません。

残念ながら、
日本にはプーチン大統領に匹敵するような政治家は存在しないでしょう。
また、プーチン大統領が実行している大戦略を構築できる政治家や官僚も日本には存在しないでしょう。
したがって、北方領土も日本の思うような交渉は全く進まないでしょう。

ですので、
どのようにロシア・プーチン大統領と付き合うのが中長期的に日本の国益に最も叶うのかを、
戦略的に考え抜いた上で付き合う必要があると思います。

本書を読んだだけなので、まだまだロシア・プーチン大統領に対する認識は十分とは言えませんが、
本書を読んだだけでも、ロシア・プーチン大統領の凄さはよくわかりました。

アフターコロナでまた世界の動きが大きく変わっていきそうですので、
著者にはアップデート版を出版していただければと思います(「プーチン新たな聖戦」とか)。

あと、著者についてはダイレクト出版の「パワーゲーム」「現代君主論」で初めて知りました。
いずれも良いと思うのですが、
個人的には映像を観るよりも文字を読むほうが相性が良いようですので、
今後は書籍やブログで著者の知見を学んでいきたいと思います。


プーチンの国家戦略/小泉 悠



★★★★

国家戦略というより現実問題への対処

北方領土返還の可能性と最近の半島情勢についてのインプットが欲しくて手に取りました。

タイトルは国家戦略ですが、
内容は軍事的側面がほとんどを占めており、
しかも、戦略というよりもロシアが抱える様々な問題への軍事的対処の実態がについての解説がほとんどです。

経済・財政・外交・文化・科学技術・食料・教育・社会保障などの、
国家が考えるべき様々な領域についての国家戦略については、
ほとんど触れられていませんでしたので、狙い通りのインプットにはなりませんでした。

しかし、ロシアが抱える様々な問題への軍事的対処の実態については、
細部にわたってきめ細かく書かれていますので、
狙いとは違いましたが、ロシアとプーチン大統領の一側面を知ることができたのは収穫です。

読み終わってわかったことは、
・天然資源に依存しており、競争力のある産業がなく、財政がひっ迫している
・ソ連時代のプライドは持ちつつも、ソ連時代の力はもはやなく、回復しようとしているものの、遥かに及ばない
・ソ連崩壊後独立した旧ソ連構成国家との対立・紛争がいたるところで生じている
・ロシア国内の民族・宗教の多様性による内部紛争もいたるところで生じている
・軍を完全掌握できておらず、また派閥抗争もバランスをとることで精いっぱいである
・従って、西側諸国との全面対決には耐えられない
といったことです。

また、このような状態で、北極海航路・資源による権益を確保することで現状打破したい、
そのためには、北方領土を含めた極東領土が極めて重要な拠点である、と考えているようであり、
北方領土返還・そのための経済協力・日露平和条約締結については、
ロシアの国内外の問題に加えて、この観点も考慮に入れて見つめる必要がありそうです。
本書を読む限りでは、北方領土は簡単には返還されないと思う方が自然でしょう。

あと、半島情勢におけるロシアの立ち位置についても、
北朝鮮との間に国境がありますので、何もしないわけにはいかないのでしょうけれど、
アメリカ・チャイナが絡んできますので、好き勝手にはできないでしょう。
本書を読む限りでは、全面介入は難しいのではないかと思われます。

本来的な意味でのロシア・プーチン大統領の描く国家戦略を知り、
そこから、北方領土・半島情勢を多少なりとも紐解きたかったのですが、
本書の情報ではその狙いは叶いませんでした。



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