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Rising Sun

Author:Rising Sun
元経営コンサルタント
専門分野:ヒト

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。
また、マネジメントは企業だけのものではなく、国家を含めあらゆる組織体や個人にとっても必須のものです。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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間違いだらけの憲法改正論議/倉山満



★★★★★

本書を読んで現在の憲法改正議論が如何に間違っているかがよくわかりました

本書を読む前は、個人的な意見として、
現行憲法第9条2項を廃止すべき、とか
あくまでも条文レベルで考えていました。

しかし、本書を読んでからと言うもの、
上記の個人的な意見が如何に浅はかであったかが、よくわかり反省しきりです。

本書をよんで冷静にじっくり考えてみると確かにそうなんですよね。
憲法典の字面をどうこうする前に、
まずは、くにのかたち、すなわち、
天皇・皇室、人権、議会、内閣、司法、財政などが
日本にとってどうあるべきか、どうあってはいけないのか、
について考え抜かなければならないんですよね。
しかも、日本という2600年以上続いた、くにらしい、ありかたで。

それを実現させたのが大日本帝国憲法だったんですよね。
※詳しくは、倉山満氏著『帝国憲法物語』、相沢理氏著『「憲法とは何か」を伊藤博文に学ぶ

憲法改正については、要否や実現可能性も踏まえて、
本質的なところから考えなければなりませんね。

個人的には、
帝国憲法に戻すべき、
もしくは歴史の教訓を反映した帝国憲法21世紀バージョンにすべき
だと思っています。
※本書(2013年)では著者は現実的ではないと述べていますが、
後著では推奨していたりします。

東大法学部という洗脳/倉山満



★★★★★

倉山氏の「日本を本気で良くするためにはもっと勉強しなければならない」の意味がよくわかりました

宮沢俊義氏の所謂「日本国憲法8月革命説」について深く知りたいと思い、本書を手にしました。
彼が極悪人であることはよくわかりましたが、それよりも驚愕したのは、
彼がとてつもなく頭が良く知識も豊富である上で確信犯として「8月革命説」を訴えたということです。

倉山氏の著作は割とよく読んでいる方で、
いずれの著作にも必ず「日本を本気で良くするためにはもっと勉強しなければならない」と書かれていますが、
このことを通説に実感させれれたのは本書が初めてでした。

「8月革命説」そのものはともかく、宮沢の頭脳・知識には、今の私如きでは到底叶いません。
倉山氏の定義する「右上」に自分自身を位置付けるためには、まだまだ研鑽が足りないと思いました。
このことを思い知らされただけでも、本書を読む価値は極めて大きかったと思います。



小林節の憲法改正試案/小林節





独りよがりの偏った試案

欧州近代化により生まれた「個人主義」に基づいて個人の「人権」「自由」の重視を謳っているが、
解説を読んでいると、他者や公とのバランスを欠いており、単なる「我儘」にしか思えない。
→反日野党のダブルスタンダードの格好の言い訳にされてしまいそうである
→子供の声がうるさいと言って保育所を作らせない近隣老人の我儘さをどう思うのか?

欧州の搾取的な王政との戦いから生まれた立憲主義の解釈(憲法は権力を縛るための道具)を、
歴史・伝統・文化の全く異なる日本の皇室に無理やり当てはめ、日本の自由な憲法議論を不要に狭めている。
→まさに立憲民主党の立憲主義の主張と同じであり、到底認められない

欧州だけでなく、世界中から良いものは参考にすべきではあるが、
日本には取捨選択する能力に長けてきたから今の日本があります。
欧州の一時代の考え方をそのまま日本に無理やりコピペするような態度は怠慢と言わざるを得ません。


法の下の平等といった理由で二千年以上続いている皇室制度を蔑ろにしている。
皇室を含めた日本の伝統・歴史・文化を祖先から受け継ぎ、子孫に引き継ごうという意思が全く見受けられない。
→薄っぺらいリベラルのポリコレやグローバリゼーションで様々な国家が破壊されている現実を直視できていない

憲法第九条では自衛軍と自衛権を認めており、この部分は評価できるが、
ネガティブな理由のみ挙げ連ねて、海外派兵を悪だと決めつけ、集団安全保障に制約を課しているのは、
著者が重視している国家は国民の幸福を追求すべき、という定義に反している。
→高橋洋一氏の本を読めば、集団安全保障により戦争に巻き込まれる確率が下がることが統計上明らか

声高に「知る権利」を主張し、特定秘密保護法を悪法として糾弾しているが、
著者が求めている「国家が個人が幸福に生きることを保障」するためには、
国家機密を仮想敵国に漏洩させないことや、同盟国と機密情報を共有することも不可欠です。
スパイ天国と言われている日本においては、スパイ防止法制定など何段階もセキュリティを高めなければなりません。
→自衛隊や在日米軍基地の上空にドローンを飛ばせないことに反対している反日野党&メディアレベルの下らなさです

解説に度々、日本が侵略戦争を行った、と出てきました。
このような東京裁判史観・自虐史観を前提に憲法を論じている限り、
日本の正しい伝統・歴史・文化を直視した上での憲法のあり方など導き出せるわけがありません。


本書全体を通じて、自由民主党や保守識者に対して「憲法を知らない」「憲法の素人」など、
著者自身の主張に合わない方々を見下した言説が目立ちますが、
個人的には、著者は「憲法学」以外のリアルな世界は知らない、単なる「アベガー」にしか思えません。




ほんとうの憲法/篠田秀朗



★★

注意しながら読んでください

日本の憲法学者というガラパゴス化した既得権益無能エリート集団が、
如何に日本や日本国民にとって価値の無い存在であるか、
ということが詳しく述べられています。
この連中による憲法解釈によって、
日本の国益と日本人の生命・安全が損なわれてきたと言われても仕方ないでしょう。
このことを気づかせてくれるという点においては良書だと言えます。

ただし、本書は注意しながら読む必要があります。
著者の歴史認識が完全に東京裁判史観・ルーズベルト史観に染まっています。
日本がアメリカに嵌められて日米開戦に突入せざるを得なかったこと、
戦後、GHQによるWGIPによって日本を精神的に破壊したこと、
など全く触れられていません。
逆に、日本が侵略戦争を行った、国際法を侵したといった、
東京裁判史観やルーズベルト史観そのままの言説が目立ちます。
間違った歴史認識の上に正しい未来を築くことはできません。

ですので本書を読まれる前に、
読者自身が東京裁判史観やルーズベルト史観の洗脳から
脱却しておく必要があると思います。

これには、藤井厳喜氏の以下の著作が役に立つと思います。
太平洋戦争の大嘘
日米戦争を起こしたのは誰か

更にアメリカによって作られた日本国憲法自体が、
ハーグ陸戦条約という国際法に違反していることにも触れられていません。
「ほんとうの憲法」というタイトルをつけるのであれば、
日本国憲法がアメリカによる日本占領統治基本法であることを先ず明示すべきでしょう。

このような観点からすれば、
本書を読まれる前に、竹田恒泰氏や倉山満氏による憲法解説本を読まれた方が良いと思います。

また、日本国憲法だけを論じるのではなく、
帝国憲法と比較検証した方がより実りあるものになると思われます。

これには、相澤理氏の以下の著作が役に立つと思います。
「憲法とは何か」を伊藤博文に学ぶ

現憲法、そしてこれまでの様々な憲法解釈によって、
日本は主権国家・独立国家としての体をなさなくなってしまいました。
例えば、日本が独自の力のみで、
・北朝鮮から拉致被害者を全員救出することができない
・外国にいる日本人を救助することができない
・日本固有の領土である北方領土・竹島・尖閣諸島を守り抜くことができない
・周辺諸国の軍事大国化を防ぐことができない、軍事大国に対する抑止力を持てない
このような情けない状態では、最早どう憲法解釈を変えても乗り切ることは困難です。
日本が主権国家・独立国家として国益と国民を守り抜くために、
国家安全保障面では以下のことを憲法に明記するよう、
改正しなければならないと思います。
・フルスペックの自衛権を発動できること
・自衛隊を軍隊として定義すること
・軍法、軍事法廷、軍事機密を認めること
そうすることによって、
憲法学者による国益を損なう不毛な憲法解釈を終わらせる必要があると思います。

日本国憲法は日本の恥である/ジェイソン・モーガン



★★★★★

リベラルは共産主義の隠れ蓑。日本国憲法は破棄せよ!せめて9条2項を削除せよ!

大東亜戦争における日米開戦が、
ソ連共産党参加のコミンテルン工作員に取り囲まれた
アメリカ民主党大統領であるF.ルーズベルトの謀略によって引き起こされたのは事実です。
(日本の政権内にもコミンテルン工作員が入り込み日米開戦を仕込んだことも事実です)

大東亜戦争でアメリカに負けて、マッカーサー率いるGHQが日本に乗り込んで、
日本を物理的にも精神的にも解体しようとしましたが、
GHQがアメリカ民主党の意を汲んだ連中とコミンテルン工作員で構成されていたことは事実です。

リベラルを掲げるアメリカ民主党は共産主義の隠れ蓑だといっても過言ではないでしょう。

そして、アメリカの歴史において戦争を仕掛けたのは民主党の方がはるかに多いことも事実です。

さらにアメリカには、Strong Japan PolicyとWeak Jspan Policyがありますが、
アメリカ民主党はWeak Jspan Policyを採用していることも事実です。

これらの連中によって作られ、無理矢理押し付けられたのが、日本国憲法です。
占領国の法律を変えてはならない、
というハーグ条約に違反していることは明らかですが、
それに加えて、日本国憲法の意図が
日本を物理的・精神的に解体し、二度と立ち上がれないようにし、
アメリカの占領下に置き続けるためのものであることも明らかです。

ですから「日本国憲法は日本人の恥」なのです。

アメリカでは、ヴェノナ文書の解読など保守系学者の努力によりリベラルの欺瞞が暴露され始めています。
また、リベラルによる過剰なポリティカルコレクトネスに対して草の根保守が活躍しています。
その中で、日米開戦を仕掛けたことの愚かさについてのF.ルーズベルトや民主党への非難が高まっています。
さらに、己の利益のみを追求するグローバリストが跳梁跋扈し、
共和党・民主党限らずエスタブリッシュメントをカネで支配しています。
最も有名なのは民主党のクリントンファミリーです。

この動きの中で登場したのがトランプ大統領です。
アメリカファーストは、
左翼によって穢されたアメリカらしさを取り戻し、
グローバリストによって失われたアメリカの利益を取り戻すことです。

日本でもそうなのですが、アメリカのメディアも基本的に左翼です。
例えばCNNのCは、コミンテルンのC、チャイナのC、クリントンのCなどと揶揄されています。
このような左翼メディアから叩かれるのは、為政者がまともである証拠です。

上記記述についての参考資料には以下のものがあります。
江崎道朗氏
日本は誰と戦ったのか
コミンテルンの謀略と日本の敗戦
コミンテルンとルーズヴェルトの時限爆弾―迫り来る反日包囲網の正体を暴く
マスコミが報じないトランプ台頭の秘密
アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄


翻って日本では、
学会において「コミンテルン」はタブーワードとのことです。
これだけで事実に基づく正しい歴史を検証する意思がないことが明らかです。
また、草の根保守もしっかりとした形で組織されているわけではありません。
与党に期待したいところですが、
自民党地方組織は単なる地元利権団体に過ぎませんし、公明党は新興宗教団体ですので、
草の根保守ではありません。

日本人の恥である日本国憲法をどうにかしなければならないのですが、
草の根保守が組織されていないこと、政府・与党がだらしないことを踏まえると、
なかなか容易ではないと思います。

因みに個人的には、
日本国憲法は破棄し、
帝国憲法とこれに込められた想いを受け継ぎながらも、
帝国憲法制定から大東亜戦争敗戦までに露呈した不具合を改め、
かつ21世紀の国際情勢などを踏まえた憲法を、
日本人自らの手で新たに制定すべきだと思っています。
ただ、これが容易でないことはわかっていますので、
次善の策として「減憲」が適切だと思っています。
本来破棄すべき現憲法に「加憲」するなど論外だと思っています。
しかも憲法典に全てを記述する必要はありません。
例えば現憲法9条ですが、第3項追加ではなく、第2項削除が適切だと思います。

日本国憲法を破棄して初めて日本が真の独立国家・主権国家といえるのだと思います。

ただし、9条を確実に改正するためには、青山繁晴氏を中心としてまとめられた、
「第3項 前2項の規定は、自衛権の発動を妨げない。」
という案が最も現実的で優れていると思われます。

世界一非常識な日本国憲法/長尾一紘



★★★★★

21世紀版大日本帝国憲法の復活。次善の策としての「減憲」

国際法違反の日本国憲法を破棄するとともに、
日本の歴史・伝統・文化を踏まえて制定された大日本帝国憲法をもとに、
大東亜戦争で明らかになった欠陥を正し、かつ21世紀の国際情勢に立ち向かえるように修正する、
これが日本国の憲法典の正しい姿だと言えるでしょう。

この観点からは、現在の憲法議論は未熟と言わざるを得ません。
日本国憲法を一字一句変えたくない政党・勢力は、
東京裁判史観・自虐史観を守り日本をチャイナ・コリアの下に位置付けたいだけの反日売国奴です。
一方で日本国憲法をベースに改憲・加憲しようとする政党・勢力も、
間違ったもののうえに新たに何かを築くことになりますので、おかしいと言わざるを得ません。

上記で示した正しい姿に変えるのが現実的でないならば、
日本国憲法の条文で誤った部分を削除する「減憲」が次善の策と言えるでしょう。
すなわち、安全保障に関しては、第9条を削除することです。
そのうえで、日本の抑止力を万全にするための安全保障基本法(国防基本法でもよい)を国会で決議すればよいのです。

日本国憲法はあくまでも「憲法典」であり「憲法」ではありませんので、書いていないことがあっても構いません。
書いていないことは歴史を遡ればよいだけのことです。
安全保障に関しては、日本書紀の「天壌無窮の神勅」(君民一体の日本を永遠に栄えさせよ)にまでさかのぼることができます。
これも憲法の一部だといえるでしょう。

憲政の本義/吉野作造



★★★★★

憲法改正について正しく議論する際の必読書

帝国憲法の運用について様々な論争が生じていたことがよくわかります。
君民一体の憲政を遂行するために憲法論議をどのように解決すべきか、
憲法の条文に拘り過ぎず憲法の精神にどう立ち戻って議論するべきか、
憲法制定当時に盛り込まれた思想と時代の流れに伴う状況の変化との間にどう折り合いをつけるべきか、
民本主義、民衆主義に立ちはだかる官僚専制主義にどう立ち向かうべきか、など、
これから本格化する憲法改正論議を正しく行い正しく吟味するためのエッセンスが盛り込まれています。

100年前の憲政議論に対する論考ですが、現在でも全く古びれることなく深く考えさせられる内容です。
逆に言えば、100年経っても当時と変わらないレベル、若しくはそれよりも稚拙になっているのが現在の憲法改正議論だと言えるでしょう。
帝国憲法という日本初の近代憲法ができてから今日に至るまで、
特に日本国憲法を押し付けられて以降、真正面から憲政とは何か、憲法とは何かについて思考停止期間が長かったため、
民度がまだまだ成熟していないように見受けられます。

今後、憲法改正について本格的な議論が為されていくのですが、
国民が正しい議論を進めていくために、また国会議員が正しい議論を進めるのを監視するために、
本書は必読書に成り得る本だと思います。

なお、本書の帯にある「100年前からポピュリズムの罠を見通していた」というフレーズの意味がよく分かりません。
ポピュリズムという用語を悪い意味で使用しているような気がしますが、
ポピュリズムの本来の意味は著者がまさに述べている国民の福利を最優先にすべきという民本主義・民衆主義そのものだと思います。
この出版社の本を何冊か読んでいますが、どうも左巻きの偽装保守に思えてなりません。
ひょっとすると、著者の論文もそのバイアスで選ばれているかもしれませんので、
その点だけ留意する必要があるのではないか、と思います。

なお、本書は帝国憲法についてのものですので、以下の本を併せて読まれるとより理解が深まるのではと思います。
相澤理:「憲法とは何か」を伊藤博文に学ぶー「憲法義解」現代語訳&解説ー

右も左も誤解だらけの立憲主義/倉山満



★★★★★

立憲主義とは何か

立憲主義とは、
固有の「歴史」を振り返り、
憲法の「精神」に立ち戻り、
正しく「現実」を見極めて、
議論を「知的」に尽くし、
最適な「運用」を行うことであり、
憲法典の一字一句に囚われ(守るのも変えるのも)て
些末な諍いを起こすことではない、
と理解しました。

この点から、
「歴史」も「精神」もない日本国憲法をベースにした如何なる態度(護憲・改憲)も
本質的なものではないことがよくわかります。

また立憲主義を貫くためには、
国民一人ひとりが自ら学び智慧を磨くことが不可欠であることも、
再認識することができました。

この点から、
仮に日本国憲法を破棄して大日本帝国憲法に戻すとしても、
国民一人ひとりの智慧が高まっていかなければ意味がないということもよくわかります。

憲法典の一字一句に拘るより、
特定思想に浸かって思考停止に陥るより、
遥かに難しいことなのですが、
一歩ずつ進んでいくことが大事なのでしょうね。

この点から、
憲法典をどうするかより、日本の歴史・伝統・文化を見つめ直し、
日本は如何なる国であるべきか、世界の中で日本はどうあるべきか、
についての議論を尽くすことが先決だということがよくわかります。

帝国憲法の真実/倉山満



★★★★★

帝国憲法と日本国憲法の字面だけではない深い比較

日本国憲法が共産主義者による共産主義者のための憲法であることは、
コミンテルンに支配されたアメリカのF.ルーズベルトによって、またGHQでコミンテルンの息のかかった人物によって、
日本の歴史・伝統・文化を破壊するために国際法を犯してまで日本に押し付けたものであることは、
様々な機密資料の公開により疑いのないものになっています。

一方で、
帝国憲法は、維新の志士たちが日本を西欧列強から守るため、また西欧列強に日本を文明国として認めさせるため、
西欧の憲法・憲法典を研究しつつ、日本の歴史・伝統・文化を踏まえて自らの手で制定したものであることも、
疑いのないものです。
(ご参考:相澤理「「憲法とは何か」を伊藤博文に学ぶー「憲法義解」現代語訳&解説ー

これが最も大きい理由なのですが、日本国憲法を後生大事に守り続ける、日本国憲法を維持しながら改正する、ということは、
戦後レジームを自ら継続しますよ、という意思表示に他なりません。

更に、上記事情を外して両憲法を比べた場合でも、
日本国憲法は条文間の整合が取れていないなど論理破たんしていたり、不測の事態に全く備えていなかったりと不備が目立ちます。
翻って帝国憲法にはこのような欠陥はほとんどありません(運用で補わなければならない箇所はありますが、日本国憲法も同じ)。

また、
またよく言われている日本国憲法の方が国民の人権を重視しているということについても、
帝国憲法との比較で特に日本国憲法が優れていると思われる箇所はなく、逆に日本国憲法が人権の暴走を招く恐れさえあります。
少なくとも帝国憲法は様々な対立軸について熟慮したうえで条文化されていますが、日本国憲法はとにかく盛り込んだ感があります。

本書は、著者が重要だと考えているポイントにおいて両憲法を比較していますので、異論が出ることは十分に考えられます。
ただし、少なくとも両憲法の目的・内容・運用を知らずに憲法改正議論をしてはならない、という提言はその通りだと思います。
本書を読んで両憲法の条文についてもう少ししっかりと知りたい方には以下の本がお勧めです。
倉山満:「口語訳 日本国憲法・大日本帝国憲法

「憲法とは何か」を伊藤博文に学ぶ/相澤理



★★★★★

帝国憲法を理解するための必読書

維新の志士たちが、西欧列強に日本を文明国と認めさせ、不平等条約を解消させるために、
西欧各国の憲法に学びつつも、日本の歴史・伝統・文化を再発見して結晶化させたのが帝国憲法です。

本書は、帝国憲法の解説書である「憲法義解」の口語訳と解説書です。
帝国憲法の条文を読むだけでは、何故そのような条文があるのか、そのような条文になったのか、がわかりませんので、
帝国憲法を理解するためには本書は必読書だと思います。

帝国憲法の1条ずつに、
日本の歴史・伝統・文化をどう反映させたらよいのか
立憲主義をどう取り入れたらよいのか
西欧各国の憲法をどう参考にしたらよいのか
憲法として条文化すべきか法律として制定すべきか、など
条文作成の過程が見えてきます。

どれほど日本を想って制定されたかがよくわかります。

また、本書をよむことで、日本国憲法がどれだけふざけたものかもよくわかります。
日本国憲法が国際法違反であることは言うまでもないことですが、
日本の歴史・伝統・文化を完全に破壊していること
条文間の整合性が全く取れておらず論理破たんしていること、など
70余年にわたって一言一句変えずに来たことが恥ずかしいぐらいのものです。

拳法改正議論が始まりました。
日本の国体を表すのが憲法ですので、本書を読んで憲法とは何か、どうあるべきか、
を知ったうえで、何のために、何を、如何に改正すべきか否かを議論する必要があると思います。

帝国憲法をより深く理解するためには、以下の書籍も参考になります。
倉山満:帝国憲法物語

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