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Rising Sun

Author:Rising Sun
元経営コンサルタント
専門分野:ヒト

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。
また、マネジメントは企業だけのものではなく、国家を含めあらゆる組織体や個人にとっても必須のものです。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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世界が称賛する 日本人が知らない日本/伊勢雅臣



★★★★★

日本人の「根っこ」を凝縮して紹介・解説

先に「世界が称賛する 日本人が知らない日本2」を読んで、
和の心がどれだけ素晴らしいかを実感できましたので、
先に出版されたこちらの本も読んでみました。

日本の良き伝統・文化については、これまでも様々な本で学んできましたが、
本書は、これまでの学びを連結させ、昇華させるとともに、
更にこれまでの学びでも知らなかったことがまだまだあることを教えてくれました。

日本の良き伝統・文化を学ぶ際には、
まず本書と続書を読んでおけば、より効率的かつ体系的に学べたのではないか、
と思った次第です。
思想が一貫していますし、それに沿った文献の大事な部分の引用も豊富ですので。

まあ、著者の想いがこめられた本ですので、取捨選択は必ずあるとは思います。
ただ、そのことをもって本書を批判するのは如何なものかと思います。
現代の日本人が忘れてしまった「根っこ」をしっかりと覚醒させようという試みですので、
もし「足りないな」「おかしいな」と思えば、更に他の書籍から学べば良いと思います。


世界が称賛する日本人が知らない日本2/伊勢雅臣



★★★★★

縄文時代から脈々と受け継がれてきた「和の精神」史

不思議な本でした。
読んでいる間中、心が暖かくなっていました。
きっと、本書の内容と私の心・身体・さらにはDNAが呼応し、共感したのでしょう。

そのうえで、理屈として内容を語るとすれば、
重要な時代での「和の精神」について、
しっかりと「根っこ」が見出せるよう、
参考文献を明らかにして大事な文章を引用しながら解説されています。
それゆえ、本書をコアにして、
更に様々な時代・分野における「和の精神」を探究できるという価値ある本です。

著者の書籍は初めて読みましたが、すっかり気に入ってしまいました。
他の書籍も読んでみようと思います。
また気になった参考文献にも当たってみようと思います。


逆にしたらよくわかる教育勅語/倉山満



★★★★★

日本の教育改革には効果的な戦術が必要ということ

教育勅語そのものには基本的に違和感は感じていませんでしたが、
タイトルに興味がありましたので読んでみました。

結構解説が濃いものでしたので読んで良かったと思います。

それよりも、日本の教育改革には、やはり効果的な戦術が必要であることがはっきりしました。
教育勅語が是か非か、という皮相的なやりとりが、特に内閣改造後に行われます。
また、保守と左翼との間でも、賛成か反対か、というこれまた表面的なやりとりが延々と続けられています。
これでは、いつまで経っても何も変わりません。

本書のように「逆にしたら」といった、ちょっとひねってみて、その異様さを伝えてみるなど、
教育勅語の本質的な内容の理解者を少しずつでも増やしていく、という戦術が必要だと思います。

現代語訳 大西郷遺訓/林房雄


★★★★★

これぞ日本の王道

ここ一年くらい所謂保守系の書籍を数多く読んできました。
伝統・歴史・文化・思想・哲学など様々な分野に渡って読んできたと思います。

これら多読により、東京裁判史観やルーズベルト史観また階級闘争史観など、
教育・メディアなどが垂れ流して来たことに起因する洗脳からは抜け出せたと思います。

一方で、日本の保守系の情報をかなり自身に浴びせ続けてきましたので、
自身の視野や思考回路が狭まって来ているのではないか、
変幻自在の物の見方や考え方に自ら制約を課して来ているのではないか、
日本人であることにこだわることが本当に良いことなのか、
といった不安も生じて来たのも確かでした。

しかし、本書を読むことで、上記の不安を一蹴することができました。
西郷遺訓で訴えていることは、まさしく王道であり、
洋の東西やイデオロギーや時代の違いを超越し、
かつ日本が世界に誇ることができるものだと言えるでしょう。

また林房雄氏の解説も秀逸で、
大西郷遺訓をより深く理解するために非常に参考になります。
氏の解説がなければ、大西郷遺訓を正しく理解することは困難だと思います。

氏によれば、
大西郷遺訓に基づいて日本が動いているときは日本も日本人も順風満帆ですが、
大西郷遺訓を見失って日本が動いているときは日本も日本人も艱難辛苦とのことです。

現在の日本がまさに国難を抱えており、艱難辛苦の状態と言えるでしょう。
立法・司法・行政の三権のいずれも国難に対処できているとは到底思えません。
日本はどうあるべきか、日本人はどうあるべきか、を見失っているからでしょう。
利権に溺れ、浅薄なイデオロギーに執着している政官財の体たらくは、
日本を滅ぼしかねませんし、日本人を確実に不幸にするでしょう。
本書と現在の日本を照らし合わせると、そうとしか思えません。

内容が多岐に渡りますので、
詳しくは本書を読んでいただいた方が良いと思いますが、
有名な「敬天愛人」が全ての根本であり、全てを貫いています。


2018年は西郷ブームですので、様々な書籍が出版されていますが、
本書と比べると薄っぺらいものに感じてしまいます。

日本精神研究/大川周明



★★★★★

日本人として己を見つめ直し真の日本人となるための必読書

著者が日本精神を代表するとして選んだ9人の真の日本人について、
表層的な理解を超えて深くその精神の源に迫った秀逸な本です。

9人のいずれも、
日本の神道だけでなく、
チャイナの孔子をはじめとした数々の哲学、
インドの仏教を存分に探求した上で、これらをも超越し、
彼らが生きたそれぞれの時代に合うように日本化したうえで実践することで、
民を幸せにするために一心を投じています。

著者も本書で述べているように、
凡人がこの9人のような精神を極めることは困難なのですが、
真の日本人として精神を修養し少しでも近づくためには必読だと思います。

またこれも著者が何度も述べているように、
読んで知識として理解するだけでは全く足らず、
これを実践することで初めて知識を精神に昇華できるようになるとのことです。

読後の感想としては、
右左関係なく、現在評論家や識者などが色々と議論していることが、
極めて薄っぺらく感じるようになりました。
また反日国を含めた自らの外の時勢に通じる大切さだけでなく、
日本国内、また自らの内にある精神と真摯に向き合う大切さも痛感しました。
更に世界と、特に反日国に対峙するためにも、
まずは真の日本人としての精神を修養することが必須であることを思い知らされました。


座右の書として、常に持ち歩き、
つまらないことに囚われることなく、
読む→実践するというサイクルを何度も回すことで、
真の日本人に一歩ずつでも近づいて行きたいと思います。

葉隠入門/三島由紀夫



★★★★★

現代でも通用する武士道

三島由紀夫氏による「葉隠」の解説である、
「葉隠48の精髄」がわかりやすくて良いですね。
また、笠原伸夫氏による現代語抄訳も理解を進めてくれます。
タイトル通り「葉隠入門」として素晴らしい本だと思います。
また本書のように「葉隠」を説明してくれると、
武士道が現代でも通用するものであることがよくわかります。

新渡戸稲造による「武士道」よりも「葉隠」の方が、
日本人の武士階級の在りようを正しく伝えているのではないでしょうか。

なお、武士道については以下の本も参考になると思います。
菅野覚明氏著「武士道の逆襲

武士道の逆襲/菅野覚明



★★★★★

軽々しく「武士道」を扱うべきではないですね

クリスチャンである新渡戸稲造による「武士道」が、
西洋列強に対して日本も文明国であることを示すために、
キリスト教のフレームを使って武士の規律を紹介していたことは、
おぼろげながら知ってはいました。

しかし本書を読むことで、
新渡戸稲造の「武士道」をはじめとする明治武士道と、
本書で解説している真の武士道との歴然とした違いを知ることで、
明治武士道がどれだけいい加減なものであるのかということ、
また真の武士道を現代において軽々しく扱うべきではないということ、
を学ぶことができました。

三島由紀夫氏が解説している以下の本も参考になると思います。
葉隠入門

日本は天皇の祈りに守られている/松浦光修



★★★★★

これ一冊で日本の原点の基礎がわかります

天皇・皇室とは何か、
天皇・皇室と日本国民との関係は本来どのようなものか、
神道とは何か、
古事記・日本書紀とは何か、何を後世に伝えようとしていたのか、
など、
これ一冊で日本の原点の基礎が全てわかります。

またこれらの正しい理解を阻もうとしている勢力がどのようなものであり、
いかにして阻もうとしているのか、についてもよくわかります。

日本の原点を知りたい方は、まず本書から読まれると良いでしょう。

本居宣長/田中康二



★★★★★

本居宣長の思想全般の概要がよくわかります

石平氏の「なぜ日本だけが中国の呪縛から逃れられたのか」を読んで、
本居宣長とその思想に興味を持ち、まず本書を読んでみました。

外来思想である儒教・仏教を取り払い、
日本最古の文献である古事記・日本書紀や万葉集を、その時代も含めて研究することで、
日本独自の古来から伝わる思想を再発見し、学問として体系化する、
というのが本居宣長の狙いのようです。

そして、日本独自の古来から伝わる思想を「物のあはれを知る」に求めています。
様々な人や物事に対して自然な感情を抱き、それをしっかりと知ることで、
相手を知り、それに共感している自分を知り、共に生きていく、
と要約できるのではないかと思います。
これは、清明正直を旨とする神道(神ながらの道)そのものです。
神道は感情を否定しません。むしろ明るく楽しく生きましょうというものです。
そして、嫌なことがあれば禊祓で清めて捨ててしまおうという、あっけらかんとしたものです。
一方で、
上下関係を前提とした徳治主義を唱えた孔子の儒教とも、
感情を苦の根源として廃することで涅槃に至ることができると唱えた釈迦の仏教とも、
相容れない物だといえるでしょう。

物のあはれを知ることが日本人の根底にあったからこそ、
堅苦しい息苦しい儒教が個人の道徳という形に日本化されたのでしょうし、
暗くて成仏困難な仏教が即身成仏、草木国土悉皆成仏という日本独自の仏教に転化したのでしょう。
儒教学者・仏教学者の中には、これらを儒教・仏教の劣化だと非難していますが、
縄文時代から培われていると言われている日本古来の歴史・伝統・文化を無視した、
視野の狭い了見と言わざるを得ません。


なお、本居宣長は国粋主義者だと誤解されかねないのですが、
儒教と孔子、仏教と釈迦を否定しているわけではありません。
否定されているのは、
それらにかぶれて日本古来の思想を忘れ、
またそれらと輸入元のチャイナを持ち上げて日本の思想と日本を貶めている日本人です。
現在にも通じるところがありますね。
共産主義にかぶれて共産主義国家に媚びへつらい反日売国行為をしている日本人がいます。


なぜ日本だけが中国の呪縛から逃れられたのか/石平



★★★★★

脱中華の日本思想史という異色の観点からの指摘が素晴らしい!

日本思想史についての本は何冊も読みましたが、
特定の思想(儒教・仏教など)、特定の時代(平安・鎌倉など)等、
それぞれの研究者・学者の専門領域に閉じられ、かつ専門領域に有利に書かれたものが多く、
日本に取り込まれた主要な思想すべてについて通史で、
かつチャイナとの比較において解説されたものは本書が初めてでした。

断片的には知っていることはありましたが、
日本思想史について時空間軸で俯瞰して解説されていますので、
数多くの深い学びを得ることができました。

また、日本古来の信仰である神道が、
外来思想である仏教や儒教の日本国内での勢力拡大によって後退してしまったにもかかわらず、
平和的な方法で生き延びながら、逆に仏教や儒教に影響を及ぼして神道化してしまうしなやかさを持っていることがわかり、
神道への尊崇の念が更に強くなりました。

チャイナ出身であることから当然チャイナに詳しく、
かつ、普通の日本人よりも日本のことを愛し、よく知っておられる石平氏ならではの傑作だと思います。

本書を読んで、
日本の思想史が脱中華思想の歴史であることがよくわかりました。
そして、江戸時代後期の本居宣長で完全に脱中華思想を達成し、その頂点を極めながらも、
幕末・明治維新以降の動乱の影響もあり儒教(朱子学)を取り込んでしまい、再中華化してしまって、
現在に至っているということです。
これは極めて残念なことだと言わざるを得ません。

因みに、日本古来の思想である神道は、仏教や儒教とは真逆のものです。

チャイナは現在の日本にとって最大の脅威ですので、当然抑止力を盤石にしなければなりません。
しかし、抑止力の最重要要素でもある日本の思想が中華化してしまっていては、他の要素が盤石だとしても意味を成しません。
日本の媚中勢力についてはコミュニストだけかと思っていましたが、儒教かぶれも媚中勢力だということがよくわかりました。
また、本書を通じて日本が独力で独自の思想体系を構築するのが得意でないこともよくわかりました。
従って、為すべきことは、完全に脱中華思想を極めた本居宣長に立ち戻り、神道をベースに日本思想を確固たるものにすることだといえるでしょう。

なお、皇国史観の強い方には、不快な記述が登場します。
教育勅語が中華思想である儒教に基づいて書かれているという記述です。
チャンネルくららでの本書の紹介番組で、倉山満氏も不快な表情を浮かべていました。
ただし、これは本当のことですので、受け入れるしかありません。
何故、そうなってしまったのか、本来であればどうすべきであったのか、については、
石平氏の今後の研究と次回作に期待したいと思います。

個人的には、本居宣長や平田篤胤について学んでみたいと思います。
早速、田中康二氏著「本居宣長」、吉田麻子氏著「平田篤胤」を読みました。
あと日本古来の神道が如何に儒教や仏教の影響を受けてしまっていたかについては、
菅野覚明氏著「神道の逆襲」が非常に参考になります。
こちらも★5つです。

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