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Rising Sun

Author:Rising Sun
日本を愛するリヴァタリアン
倉山塾生・江崎塾生

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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The Crest-Jewel of Wisdom/Shankaracharya (著), Charles Johnston (翻訳)



★★★★★

英語の方がわかりやすいかも。。。

梵我一如を知りたくて、以下の本を読みました。
ウパニシャッド/辻直四郎
ウパデーシャ・サーハスリー/シャンカラ

何れも梵我一如についての理解を深めさせてくれる本でしたが、
日本語での記述だとどうしても、その語感が持つ先入観に囚われてしまいそうでしたので、
あまり得意でない=語感の先入観があまりない英語で読んでみたくなりました。

そこで、ウパニシャッド哲学を確立したシャンカラ自らの著書を探して本書にたどり着きました。
このタイトルの洋書は何冊かあるのですが、
Amazon.comで評価が高くかつ値段が手ごろ(kindleだと316円)なので本書を選びました。

本書のタイトルはインドの言葉で「ヴィヴェーカ・チューダーマニ」で、
同じくシャンカラの「ウパデーシャ・サーハスリー」と双璧をなす著作だと思われます。

本文は結構難しい文章で書かれており、
読むのに苦労しましたが、なんとか理解できました。
ただし、本文以外の解説部分は分かりやすい英語で書かれていましたので、
読みやすく本文の理解の促進に役立ちました。

梵(ブラフマン)、我(アートマン)という言葉そのものは出てきませんでしたが、
文章から梵=Eternal、我=Self、Eternal=Selfだと思います。

なお、日本語で理解が確かなものかどうか確認したいのですが、
日本語の書籍「識別の宝玉 完訳「ヴィヴェーカ・チューダーマニ」 」は、
値段が高く、またAmazonでの評価も高くないので、
本書を何度も読みながら理解を確かなものにしたいと思います。

The Upanishads (English Edition)/Swami Paramananda



★★

ウパニシャッド原典の一端はわかるが、全体像や哲学のエッセンスはわかりません

ウパニシャッド原典の内、3本が英訳されています。
原典の一端を垣間見るには良いのですが、
この3本の選定理由がよくわかりません。
ウパニシャッドは前期、中期、後期に分けられるようですが、それに沿ってはいません。
また幾つかの派にも分けられるようですが、それとも違うようです。
ウパニシャッドの全体像や哲学のエッセンスを知りたい方には、オススメできません。
全体像を知りたい方には、辻直四郎著のウパニシャッドが、
哲学のエッセンスを知りたい方には、シャンカラ著&前田専学訳のウパデーシャ・サーハスリーがオススメです。

また、英語の方が良い方には、The Crest-Jewel of Wisdom/Shankaracharya (著), Charles Johnston (翻訳)
がお勧めです。

ウパデーシャ・サーハスリー/シャンカラ



★★★★★

梵我一如を知りたいならこれ!

インド思想・哲学の精髄である「梵我一如」について、いろいろな本を読んできて本書にたどり着きました。
本書では梵(ブラフマン)=我(アートマン)であることだけでなく、
我(アートマン)が何であり、何でないか、について、また、何故そうなのか、について、
シャンカラが提唱したい思想哲学への批判に対する反論を展開しつつ明示しています。
ヴェーダやウパニシャッドを引用しつつも鋭く論理的に思想哲学を展開していますので、
梵我一如の本質的な部分を正しく、他の所説と比較しながら学ぶことができます。
とはいえ、一読して完全に理解できるものではありませんので、何度も読み返しながら理解を深めたいと思います。

訳者曰く、本書がシャンカラが自ら著した唯一の本だとのことですが(註釈書以外で)、
本書以外にも「ヴィヴェーカ・チューダーマニ」という本が気になりましたので、
こちらも読んでみようと思います。

ウパニシャッド/辻直四郎



★★★★★

素晴らしい

ヴェーダにおけるウパニシャッドの位置づけや、
ウパニシャッドの中核である梵我一如について、
鋭く深く簡潔に解説されています。

梵我一如については、
単にウパニシャッドからの抽出にとどまらず、
ヴェーダにその萌芽、胎動が見られる個所についても抽出し、
ヴェーダ全体における梵我一如の生成過程も解説されています。

また、先日「バガヴァッド・ギーター」を読んで、
創造者・支配者としての絶対神が描かれていることに違和感を覚えたのですが、
本書によれば、ウパニシャッドは5群に分類され、
そのなかのヴィシュヌ主義(ヴィシュヌ神を根本原理の顕現として賛美)的な一群があり、
バガヴァッド・ギーターはその群に分類されるとありました。
この解説でバガヴァッド・ギーターに対する違和感が解消されました。

更に、本書を読む前に、針貝邦生氏「ヴェーダからウパニシャッドへ」を読んだのですが、
こちらの本は梵我一如について鋭く踏み込んでいませんでしたので、残念に思っていました。
しかし、本書を読むことで、この残念さも解消されました。

なお、序において、日本語が古いな、と思って読み始めてみたら昭和17年の著作だとわかりました。
古い日本語で本書を読み通すことができるのか、と思いましたが、結果としては大丈夫でした。
むしろ、ある種の新鮮さを感じたぐらいです。

ヴェーダからウパニシャッドへ/針貝邦生





梵我一如の哲学・思想を知りたい方は読む必要なし

本書の大半がヴェーダの概説に充てられており、
梵我一如を生み出したウパニシャッドに割かれたページは少なく、
更に梵我一如の内容についての記述は更に少ないです。

本書のタイトルは「ヴェーダからウパニシャッドへ」ですので、
ウパニシャッドについての充実した解説を期待してはいけなかったのかもしれません。

ヴェーダの概説を知りたい方には良書なのかもしれませんが、
梵我一如の哲学・思想を知りたい方は読む必要はありません。

梵我一如の哲学・思想そのものを知りたい方には、
辻直四郎氏「ウパニシャッド」がお勧めだと思います。

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