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伝統・科学・世界を知りマネジメントに活かす

日本の伝統・ヒトの自然科学・現在の国内外情勢・マネジメントなどに関する、ブックレビュー

大隈重信 中国人を大いに論ず/大隈重信 倉山満



★★★★★

福沢諭吉「脱亜論」と併せて読まれると良いでしょう

総理大臣を2回務めた大隈重信が
実際に中国と対峙しながら中国の歴史や文化を研究した上で発表した本です。
当時の中国の実態が生々しく伝わってきます。

問題は、
中国は今でも全く変わらない小t、むしろ軍事大国化しているので当時よりも危険なこと
日本は当時よりも全ての面で弱体化しているので、中国にまともに対峙できないこと
戦後レジームからの脱却を謳った現政権でさえ、中国に対する国家安全保障の備えをしているとは思えないこと
です。

あと、本書を読んで思ったのは、
中国から文化と芸術を取り去ってしまうと、隣にあるあの国になるな、ということです。
福沢諭吉「脱亜論」を併せて読むと、より理解が進むと思います。

中国は大国ですので、日本は独自の抑止力を万全に備えた上で、本当に対等な日米同盟を駆使すべきでしょうし、
半島(下)は大国ではないので、日本独自の力だけで一喝一蹴できるように抑止力を備えなければなりません。
憲法第9条改正しなくても、防衛費倍増や日本防衛のための軍事配備など、やれることはいくらでもあります。
憲法第9条改正をしないと何もできないというのは、無能・無責任な政治家の単なるエクスキューズでしかありません。

  1. 2019/11/09(土) 18:14:35|
  2. チャイナ&半島
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逆にしたらよくわかる教育勅語/倉山満



★★★★★

日本の教育改革には効果的な戦術が必要ということ

教育勅語そのものには基本的に違和感は感じていませんでしたが、
タイトルに興味がありましたので読んでみました。

結構解説が濃いものでしたので読んで良かったと思います。

それよりも、日本の教育改革には、やはり効果的な戦術が必要であることがはっきりしました。
教育勅語が是か非か、という皮相的なやりとりが、特に内閣改造後に行われます。
また、保守と左翼との間でも、賛成か反対か、というこれまた表面的なやりとりが延々と続けられています。
これでは、いつまで経っても何も変わりません。

本書のように「逆にしたら」といった、ちょっとひねってみて、その異様さを伝えてみるなど、
教育勅語の本質的な内容の理解者を少しずつでも増やしていく、という戦術が必要だと思います。

  1. 2019/11/09(土) 17:52:16|
  2. その他日本再生
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資本主義と自由/ミルトン・フリードマン



★★★★★

名著とはこういう本のことを言うのでしょうね

1962年初版の本書を2019年の今、読み直してみました。
60年近く昔の本になります。


全く古びていないどころか、
日本の「失われた30年」の本質的な病根を抜本的に治療する処方箋が、
極めてロジカルに書かれています。

また、私が日本で経済政策について唯一信頼している
数量政策学者の高橋洋一氏が解説を書かれています。

本書を読むと、日本経済の本質的な病根は政府を含めた行政の権力の集中と肥大化にある、と集約されそうです。

例えば、日銀による金融緩和をする、しない、で揉めていますが、
そもそも日銀なんかに権力を集中させ、金融政策の裁量権を握らせ独裁化させていること自体が問題だとわかります。
本書によれば、金融政策のルールを法制化し、それに従った運用だけを日銀にやらせれば済む話です。
例えば、失業率が高くなったら緩和、賃金が上昇するまで緩和、一般物価が上昇しすぎたら引き締め、などです。
そうすれば、日銀人事ごときで日本経済が右往左往させられることはなくなります。

また、財務省がよく国民を騙す手口として使う財政健全化ですが、
そもそも補助金を政官業の利権獲得・維持のために使っていること自体が問題だと思います。
政治家は選挙当選のため、官僚は権限と天下り先確保のため、企業は自由競争回避のため、です。
本書によれば、そもそも国や地方自治体は市場を歪めるような補助金の支給を一切やめれば済む話です。
どれだけこのような補助金があるかは知りませんが、全て止めれば財務省の言う財政健全化はできるでしょう。

あと、今なら長期国債がマイナス金利ですので、
高橋洋一氏が言われるように、100兆円ぐらい国債を発行して金利を受け取りながら財政出動するのもありでしょう。
借金して儲かるんですから、財務省が論理的に反論できる余地はないでしょう。
やれないのであれば、政府が無責任だということになるでしょう。

なお、教育や福祉でどうしても国や地方自治体が関与しなければならない場合は、バウチャー制度を利用すべきです。
利用者に直接バウチャーを支給し、利用者が自由に気に入った機関を利用すればいいだけのことです。
教育・福祉の受益者は教育・福祉機関ではないので、利用者が自由に選択でき、提供者に自由競争させるべきです。
教育機関や福祉機関に補助金を支給するので、これらが既得権益化し質も生産性も上がらなくなるのです。

他にも様々な処方箋がありますが、本書と現在の日本を比較して、ひとまず主なものを挙げてみました。


あと、フリードマンでよく誤解されがちなのは、市場任せにしすぎているということでしょうか。
これに対してフリードマンは、
政府は何もしなくて良いわけではなく、自由市場が上手く回るためのルールとモニタリングはすべきと言っています。
主なものとして、反トラスト法(≒日本の独占禁止法)などによる自由市場機能の秩序維持は政府の仕事としています。

また、自由資本主義経済の副産物である格差について冷淡だという誤解もあるようです。
これに対してフリードマンは、
一生懸命仕事をしている人と遊んでいる人が同じ報酬の方が不平等だと切り返しています。
また社会主義の方が格差が大きくなると当時のデータに基づいて解説しています。
さらに、特に似非ケインジアンは隠蔽しますが、
今で言うベーシック・インカムを負の所得税として本書で提唱しています。


本書の一言一句全てについて賛同するわけではありませんが、
戦略を描けない政府、選挙しか考えない政治家、保身しか考えない官僚、既得権益の維持しか考えない財界
が日本を腐らせ、今のような体たらくの原因を作っていると思われます(例外はいるでしょうが圧倒的少数でしょう)。
皆、日本の将来よりも近視眼的な自身の利益しか考えていません。

経済がこのような状態では、外交も安全保障も言わずもがなです。
このまま放っておくと、いずれアメリカからも見放されるでしょう。
お隣の半島南半分を笑っていられる状況ではありません。

少し前に、日本に警鐘を鳴らした某アパレルメーカーのCEOがいましたが、
そのCEOとて、日本の将来よりも近視眼的な自身の利益しか考えていないという点では、同じ穴のムジナです。

この体たらくを少しでも打ち破るために、本書は役に立つと思われます。

  1. 2019/10/27(日) 16:21:53|
  2. 経済・財政
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東大法学部という洗脳/倉山満



★★★★★

倉山氏の「日本を本気で良くするためにはもっと勉強しなければならない」の意味がよくわかりました

宮沢俊義氏の所謂「日本国憲法8月革命説」について深く知りたいと思い、本書を手にしました。
彼が極悪人であることはよくわかりましたが、それよりも驚愕したのは、
彼がとてつもなく頭が良く知識も豊富である上で確信犯として「8月革命説」を訴えたということです。

倉山氏の著作は割とよく読んでいる方で、
いずれの著作にも必ず「日本を本気で良くするためにはもっと勉強しなければならない」と書かれていますが、
このことを通説に実感させれれたのは本書が初めてでした。

「8月革命説」そのものはともかく、宮沢の頭脳・知識には、今の私如きでは到底叶いません。
倉山氏の定義する「右上」に自分自身を位置付けるためには、まだまだ研鑽が足りないと思いました。
このことを思い知らされただけでも、本書を読む価値は極めて大きかったと思います。



  1. 2019/10/27(日) 14:16:13|
  2. 憲法改正
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日本会議の研究/菅野完





日本会議についてはそうかもしれないが、それにしても視野が狭すぎる

「安倍ガー」の源泉を日本会議に求めただけのような本です。
日本会議についてはまとまった解説を読んだことがなかったので、本書の内容にも一理あるとは思います。
ただし、日本会議を「悪」と決めつけた上で解説しているようにしか思えませんので、注意が必要でしょう。

それにしても、視野が狭すぎますね。
まるで日本会議だけが安倍政権を牛耳っているかのような解説でした。
創価学会を母体とした公明党と連立を組まないと政権を維持できないことや、
己の近視眼的利益のみを追求する経団連等経済団体からの献金を受けないと政党を維持できないことや、
媚中派、媚韓派、媚朝派が党内に蔓延っていることや、
内閣法制局や財務省には、安倍政権ですら全く歯が立たないことなど、
全く触れられていません。

さらに、GHQによるWGIPの洗脳に著者自身が染まっていることを自覚もしておらず、
昨今の国際情勢危機にも全く無頓着であり、現実世界では全く通用しない論調となっています。

読むに値しませんね。
  1. 2019/06/20(木) 20:16:15|
  2. その他日本再生
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小林節の憲法改正試案/小林節





独りよがりの偏った試案

欧州近代化により生まれた「個人主義」に基づいて個人の「人権」「自由」の重視を謳っているが、
解説を読んでいると、他者や公とのバランスを欠いており、単なる「我儘」にしか思えない。
→反日野党のダブルスタンダードの格好の言い訳にされてしまいそうである
→子供の声がうるさいと言って保育所を作らせない近隣老人の我儘さをどう思うのか?

欧州の搾取的な王政との戦いから生まれた立憲主義の解釈(憲法は権力を縛るための道具)を、
歴史・伝統・文化の全く異なる日本の皇室に無理やり当てはめ、日本の自由な憲法議論を不要に狭めている。
→まさに立憲民主党の立憲主義の主張と同じであり、到底認められない

欧州だけでなく、世界中から良いものは参考にすべきではあるが、
日本には取捨選択する能力に長けてきたから今の日本があります。
欧州の一時代の考え方をそのまま日本に無理やりコピペするような態度は怠慢と言わざるを得ません。


法の下の平等といった理由で二千年以上続いている皇室制度を蔑ろにしている。
皇室を含めた日本の伝統・歴史・文化を祖先から受け継ぎ、子孫に引き継ごうという意思が全く見受けられない。
→薄っぺらいリベラルのポリコレやグローバリゼーションで様々な国家が破壊されている現実を直視できていない

憲法第九条では自衛軍と自衛権を認めており、この部分は評価できるが、
ネガティブな理由のみ挙げ連ねて、海外派兵を悪だと決めつけ、集団安全保障に制約を課しているのは、
著者が重視している国家は国民の幸福を追求すべき、という定義に反している。
→高橋洋一氏の本を読めば、集団安全保障により戦争に巻き込まれる確率が下がることが統計上明らか

声高に「知る権利」を主張し、特定秘密保護法を悪法として糾弾しているが、
著者が求めている「国家が個人が幸福に生きることを保障」するためには、
国家機密を仮想敵国に漏洩させないことや、同盟国と機密情報を共有することも不可欠です。
スパイ天国と言われている日本においては、スパイ防止法制定など何段階もセキュリティを高めなければなりません。
→自衛隊や在日米軍基地の上空にドローンを飛ばせないことに反対している反日野党&メディアレベルの下らなさです

解説に度々、日本が侵略戦争を行った、と出てきました。
このような東京裁判史観・自虐史観を前提に憲法を論じている限り、
日本の正しい伝統・歴史・文化を直視した上での憲法のあり方など導き出せるわけがありません。


本書全体を通じて、自由民主党や保守識者に対して「憲法を知らない」「憲法の素人」など、
著者自身の主張に合わない方々を見下した言説が目立ちますが、
個人的には、著者は「憲法学」以外のリアルな世界は知らない、単なる「アベガー」にしか思えません。




  1. 2019/06/04(火) 21:26:12|
  2. 憲法改正
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この国を滅ぼさないための重要な結論/倉山満





使用されている引用文献がカス

読みながら「なるほどね」と読み進めていたが、ある引用文献に目がとまり、
その文献を引用していることで、一気に本書を読む気が無くなると同時に、
本書の内容が本当に正しい者なのかどうかに疑問を抱きました。

その引用文献は以下のものです。
松井 慎一郎著 河合栄治郎 戦闘的自由主義者の真実

この著者はこの著書で河合栄治郎の思想を偏向して紹介し(マルキシズムに反対していることを一切記述せず)、
かつ、GHQによって押し付けられた日本国憲法を守ることを保守だとおかしなことを述べています。

こんな本を引用している時点で、どうかしていると思わざるを得ませんでした。
  1. 2019/06/01(土) 21:11:43|
  2. その他日本再生
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習近平がゾンビ中国経済にトドメを刺す時/石平 渡邊哲也



★★★★★

これまでの識者によるチャイナの将来像とは異なる展開が描かれている

信頼できる識者二人による対談形式により最新国際情勢分析に基づくチャイナの将来展開を描き出している。
これまでの様々な識者とは異なり、チャイナは共産主義国家として内向き志向で存在していくことが、
世界平和にとって不可欠であるとの結論を導出していることである。

個人的に共産主義を否定している者としては、最初にこの記述を読んだ時に違和感を覚えましたが、
全てを読んだ時に、共産主義国家チャイナを世界から隔離することが、
世界平和にとっては現実的な選択肢としては「有り」だと思いました。

ただ、本書の中心議題ではないのか対談されてはいないが、
ウイグル・チベット・モンゴルなどチャイナが侵略しジェノサイドを行ってきた国家・民族については、
可及的速やかに解放すべきであろう。


あと、追加的に対談されている韓国であるが、
両国の関係改善・未来志向とは国交断絶であり、日本政府が事実を積極的に世界に訴えかけていくことであろう。
  1. 2019/06/01(土) 20:54:10|
  2. チャイナ&半島
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神道に秘められた日本史の謎/監修 三橋健





タイトルが嘘だらけ

神道の歴史的事象を時系列で並べただけの内容が薄っぺらい本です。
「秘められた」ものでも「謎」でもありません。

サブタイトルの「民衆から権力者までを魅了した日本のルーツがわかる!」も嘘です。
  1. 2019/03/18(月) 19:20:24|
  2. 神道・古事記・日本書紀
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神道とは何か/鎌田東二





まさかの左巻き神道解説書

PHP新書なので安心して購入しましたが、
まさかの左巻き神道解説書でした。

神道そのものの解説については、役に立つ部分もあるにはあったのですが、
神道から逸脱している解説の方が分量としては多く、そこでは自説を展開し、
弥生時代の朝鮮人大量渡来説や
朝鮮民族と日本人が遺伝的に同じである、
といった科学的に完全に否定されている説を採用していたり、
ありえないことに
君が代を国歌として否定する
天皇制という共産党用語を使用する
など、
読むに耐えません。

どのような思想を信じるかは自由ですが、
神道を利用して自身の信じる思想を撒き散らすのはやめてほしいと思います。
禊祓。
  1. 2019/03/17(日) 11:03:45|
  2. 神道・古事記・日本書紀
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プロフィール

I am that I am.

Author:I am that I am.
誇りある日本の復活を望む一日本人

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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