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Rising Sun

Author:Rising Sun
元経営コンサルタント
専門分野:ヒト

マネジメントは、ビジネス書の知識を得るだけでは上手くいかないでしょう。
また、マネジメントは企業だけのものではなく、国家を含めあらゆる組織体や個人にとっても必須のものです。

日本の伝統から日本ならではの価値創造の源泉を知り、最新の自然科学からヒトの何たるかを知り、また科学的思考力を磨き、国内外情勢から立ち位置を知ることが重要だと思います。

勿論、基本はP.F.ドラッカー。

このブログでは、私が読んだ上記に関する書籍についてのレビューを紹介しています。

ご参考になれば幸いです。

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(2017・2018)
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人類とイノベーション/マット・リドレー



👍👍👍👍

俯瞰で捉えたイノベーション

イノベーションを歴史レベルの時間軸と世界レベルの空間軸で捉えて論述・解説しています。
結論としてはサブタイトル通り「自由と失敗で進化する」というものになっています。

ですので数年〜数十年単位という短い期間や企業・地域単位などの閉じられた空間での
イノベーションの起き方・起こし方についてはほとんど触れられていません。
Appleのスティーブ・ジョブズやTeslaのイーロン・マスクなどのイノベータは登場しません。
この点に留意しておかないと選ぶべき本を間違えます。

本書では豊富な事例に基づいて上記結論を導き出しています。
豊富な事例については非常に参考になりますし結論もそれなりに頷けます。

しかし社会科学系の欠点として
自ら導き出したい結論に沿った事例だけを集める、という手法がまかり通っています。
また著者は進化論至上主義のような思想を持っています。
自然科学において進化論は地球上の生命の歴史を説明できる最も合理的な理論の1つですが
それを人文・社会科学領域での現象に安易に当てはめるのは危険な気がします。

まあ、膨大なアイデア間の競争による自然淘汰をくぐり抜けて
ごく少数のアイデアがイノベーションを実現することができる
ということが進化の定義というなら進化なのでしょうね。

本書を手に取られる際にご参考くださいませ。

コンサイス版 ビットコインとブロックチェーン/アンドレアス・M・アントノプロス



👍👍👍👍👍

ド文系でも何とか理解できるビットコインとブロックチェーンの仕組み

元々技術者向けに書かれた本をコンサイス版にしたものです
コンサイス版とあるように、ド文系でも何とか理解できる編集がなされています
ブロックチェーンを理解したいと思い手にしましたが、何とか理解できました

物凄く単純化すると
ブロックチェーンはサイバー空間にある膨大な大福帳のようなものではないかと思います

なお
膨大かつ増大するブロックチェーン、ビットコインをサイバー空間で処理しようとすれば
コンピュータの処理能力を高め、それを賄うための電力も増やす必要があるでしょうね


【図解】ピケティ入門 たった21枚の図で『21世紀の資本』は読める!/高橋洋一



👍👍👍👍👍

元本を読んではいませんが、多分ピケティを理解できたと思います

ピケティの「21世紀の資本」が出版された時に
・本が厚すぎる
・翻訳が山形浩生である(専門書の翻訳クオリティが低いので有名)
・言論人たちが「当たり前のことしか書いていない」と評している
などの理由で読みませんでした

しかし気になってはいましたので
本書を見つけた時には即購入しました

著者が
元本に掲載されている図表から重要な21枚をベースにしていること
これらの図表からピケティの理論をわかりやすく解説していること
から非常にわかりやすい解説書に仕上がっています

元本を読んではいませんが、多分ピケティを理解できたのではないかと思います

明解 経済理論入門/高橋洋一



👍👍👍👍👍

経済理論の基礎を知るための優れた本

著者は「正しい「未来予測」のための武器になる数学アタマのつくり方」という本を出版し
そのなかで経済学・統計・会計を知ることが重要だとしています(本の紹介より)

私自身は会計は知っていますので
著者による経済学と統計のポイントを知りたいと思い
経済学について本書を手に取りました
統計については「図解 統計学超入門」を読みました

本書で取り上げられているのは
確立された経済理論から基礎的かつ重要なものを著者が選択したものです
また著者が選択していますので
自ずと数式がありグラフ化できるものになっています

経済学は特に日本では
理論ではなくイデオロギーに成り下がっていると思います
また著者によれば
日本の経済学者のほとんどは自説を理論化できていない
つまり数学・統計で表すことができていないとのことです

最近ではMMTが何かと取り沙汰されていますが
これは数学・統計による理論化がされていません
それにもかかわらずMMTを推進しようとする経済学者が少なくありません
言論人・政治家も同じ穴の狢とした言いようがありません

確立した経済理論に基づかない経済政策は国民・国家を破滅させるだけです

これまでも、これからも様々な経済理論もどきや経済政策が登場するでしょうが
本書をベースにこれらの是非を見極めていきたいと思います

外交戦 ~日本を取り巻く「地理」と「貿易」と「安全保障」の真実~/高橋洋一



👍👍👍👍👍

ファクト・ファインディングとロジカル・シンキングによる外交政策

他国との関係のあり方について
言論人や政治家をはじめとして
イデオロギー・先入観・感情論に基づく意見・議論が多すぎます
またこのような言論人や政治家などを盲信して
まるで信者のような振る舞いをしている方々も少なくありません

そのような状況下で
ファクト・ファインディングとロジカル・シンキングによる外交政策を提示した
本書は希少価値が高いと言えるでしょう

著者の本はどれもそうなんですが
本の内容を理解すること自体は重要でありながらも
記述内容を丸暗記するためではなく
記述プロセスからファクト・ファインディングとロジカル・シンキングを見出し
それらに基づいて自身を磨くために
書かれていると思います

「バカ」を一撃で倒すニッポンの大正解/高橋洋一



👍👍👍👍👍

ロジカルシンキングの訓練にもってこいの本です

本書のタイトル通り
バカを一撃で倒すために44のテーマについて
よくある論調を著者のロジカルシンキングで瞬殺しています

これ自体役に立ちかつ痛快なのですが
著者のロジカルシンキングを理解し取り込んだり
自身のロジカルシンキングを訓練して高めたり
するために使うことに本来の価値があるのではないかと思いました

本書で取り上げた個別具体的テーマそのものは時代とともに変わっていきますが
本書で学び培ったロジカルシンキングは普遍的なものになります

たまに読み返しながらロジカルシンキングを磨き続けたいと思いました

図解 統計学超入門/高橋洋一



👍👍👍👍👍

統計学がどのようなものかよくわかりました

なにがよくわかったかというと
・統計学をマスターするのは極めて難しいこと
・統計学の前提として数学をマスターする必要があること
・数学には才能が求められ、才能がない人は努力してもマスターできないこと
・数学の才能がない人は無理して数学→統計学を理解しなくてもいいこと
です

数式に拒絶反応を示す私としては
これがわかっただけでも本書は価値ありだと思いました

これまで統計学を学ぼうといろいろトライしてきましたが上手くいきませんでした
本書で無理する必要がないとわかりスッキリしました

なお本書の内容はタイトル通り超入門だと思います
しかしそれでも超入門レベルのことは理解できます
私のような数学の才能がない方にはオススメです

「帝国」ロシアの地政学/小泉悠



👍👍👍👍👍

ロシア&プーチン大統領の思考・指向性がよくわかります

ロシア関連のしっかりした解説書が少ないため
ロシアやプーチン大統領を理解する上で非常に助かりました

ロシアやプーチン大統領の言動の裏にある
ロシア特有の事情(アイデンティティ・地政学・経済・歴史など)が理解できました

著者の前著「プーチンの国家戦略」は軍事がメインでしたが
(著者はロシアの軍事・安全保障分野の専門家)
本書は軍事だけでなく主要なポイントについてしっかりと解説されていました

例えば
多民族を抱え広大な領土を持つロシアのガバナンスには強固なアイデンティティが必要なこと
ソ連時代の共産主義というアイデンティティがなくなったため、新たなアイデンティティが必要なこと
しかし新たなアイデンティティになり得るものが、WW2でナチスドイツのヨーロッパ覇権を打ち破ったことだけであること
よってWW2で戦勝国になったことを新たなアイデンティティにするしかないこと
といった解説がありました

最後の部分は他書でも書かれていましたが
何故そうなのかは解説されていませんでしたので疑問に思っていました
この疑問が本書によって解消できました

このように背後にある特殊事項が
本書で取り上げられているテーマ全てで解説されていますので
一段深く理解することができます

本書の解説が正確か、すべて正しいのかについては
他に良書が見当たりませんので比較検討しようがありませんが
筋は通っているのではないかと思います


2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ/ピーター・ディアマンディスほか



👍

イデオロギーありき、根拠なき過大評価、人間への理解不足、似非科学、ヘタクソな解説

先ず本書は次のようなイデオロギーありきで書かれています
・環境左翼(何ら科学的根拠なき地球温暖化CO2原因説が正しいという前提ありき)
・唯物主義(科学技術を便利さだけで語り、人間の感情的側面における科学的知見を完全に無視)
・反国家主義(国民国家の存在意義や国民国家の文化・歴史・伝統などの多様性を完全に無視)
・根拠なき楽観主義(サイバーテロ・権力者による情報の悪用などテクノロジー・リスクを完全に無視)
などなど
科学技術に対する真摯な姿勢を読み取ることが全くできませんでした


次にテクノロジー進化に対して根拠なき過大評価をしています

例えばディープラーニングAIによるシンギュラリティについて
孫正義氏を引用して「到来する」と断言していますが
ディープラーニングの中身やプログラミングをかじったことがある方からすれば
ディープラーニングAIでは本書が述べているようなシンギュラリティが来ないことは明白です

ディープラーニングは統計学における最小二乗法の塊にすぎず
ビッグデータから統計学的に正しい情報は出力できますが
それ以上のことは何もできません

基本設計そのものを進化させなければ(ディープラーニング型でなく)
シンギュラリティが到来するか否かの議論すらできません

それでもルーチンワークのほとんどが
ディープラーニングAIに代替されてしまうこと自体は間違いありませんが

AIについては
本ブログのカテゴリー「AI」をご参照くださいませ

また太陽光発電について
近い将来に地球上の全電力を賄えると豪語していますが
全く根拠がありません

太陽光発電を電力源とする場合には
自然災害が少なく、自然環境を壊さず、日照が強く多く長い場所が必要となります
研究開発で発電効率を高めることはできると思いますが
上記条件が必要なことには変わりません
しかし、例えば日本はこれらの条件を全く満たしていませんので
日本でどうやって太陽光発電だけで電力を賄うことができるのでしょうか
本書では国や地域の地理的・気候的特性の違いを全く無視しています

宇宙に太陽光パネルを張り巡らし、マイクロウェーブで地表に電力を送電するというなら
太陽光発電で地球上の全電力を賄える可能性は高まりますが、この方式には全く触れていません


更に唯物主義イデオロギーが前提ですので
人間についての科学的知見に基づく理解ができていません
人の感情・欲望・嗜好・遊び心など功利的側面(損得勘定)以外の要素が
テクノロジー進化を語る上で欠落しています
2030年のテクノロジーを語っている割には
人の理解について17世紀のデカルトから抜け出せていません

人間の科学については
本ブログのカテゴリー「ヒトの自然科学」をご参照くださいませ


しかも環境左翼イデオロギーが前提ですので科学についても虚偽記載があります
森林破壊でCO2が吸収されなくなるので大問題だと断言していますが
樹木はCO2を吸収すると同時に排出していますので森林とCO2とは無関係です
割り箸が森林破壊の原因なので「マイ箸」を持ちましょう、というのと同じぐらい低レベルです
初歩的な科学すら知らないのであれば無知ゆえに本書を書く資格はありませんし
知っていて敢えて断言しているのであれば詐欺ゆえに尚更本書を書く資格はありません


そのうえ本書で扱うテクノロジー進化の内容は「広く浅く」ですが、それにもかかわらず説明がヘタクソです
・450ページ丸々使って文章だけで解説しており、読者に理解を促すうえでの基本ができていない
・洗練されたイラスト・優れたプレゼンで使用されるような図表・視覚的に瞬時に理解できるグラフを使用していない
(これらを解説のメインにして、文章で補う形式にすればページ数は少なくとも半減できます)
などなど
敢えてわかりにくくしているとしか思えないような解説方法です


上記を全て踏まえると
頭の悪い左翼が金儲けのために読者を騙しているのではないかと思わざるを得ません
要は「バカ」「アカ」「ワル」ということになるでしょうか


本書で登場する数々のテクノロジー・その融合・加速要因などは
読んでいて面白いですし、知らなかったこともありますので悪くはないのですが
上記のことから、あくまでも「可能性」の1つであり、実現するかどうかはわかりません
著者らの歪んだand閉じた思考回路に基づく最新テクノロジーカタログみたいなものと考えていいでしょう
若しくはテクノロジー進化の皮を被った著者らのイデオロギー・プロパガンダなのかもしれません


本書を読もうと思われている方は
上記を踏まえて読むか読まないか、どう読んだらいいのか
を先ず検討された方がよろしいのではないかと思います

そして本書を読まれる方は
上記を踏まえた上で「こんなこともあるんだなー」程度に
さらっと読むのがいいのではないでしょうか


👍1つは「こんなこともあるんだなー」を知ることができる点に対する評価です


イーロン・マスク 未来を創る男/アシュリー・バンズ



👍👍👍👍👍

イーロン・マスク=(スティーブ・ジョブズxP.F.ドラッカー)のバージョンアップ

本書は原著初版が1995年と古い(Tech業界では一昔前)ですので
2021年時点のイーロン・マスク、テスラ・スペースXを知ることはできませんが
何故これほど凄いのかについての原点はよくわかります。

著者が広範な科学技術分野でのテクノロジー・ライターであることから
読み手に科学技術分野での基礎知識があれば、その凄さをよく理解することができる本になっています。

スティーブ・ジョブズのいた頃のAppleはユーザーをワクワクさせ続けてきました。
ビル・ゲイツのMicrosoftはつまらない企業でしたがチャンスをものにする力は他社を圧倒しています。
イーロン・マスクはこの両者を掛け合わせたうえでバージョン・アップした人物とのことです。

市場を独占するようになり傲慢になってしまった今のGAFAMとは真逆の人物・事業だと言えるでしょう。
なお個人的にはビル・ゲイツを評価していませんので、レビュータイトルはビル・ゲイツではなくP.F.ドラッカーとしています
※WindowsはMacの丸パクリ。それをマーケティングの力でデファクト・スタンダードにして大儲けしています

インターネットビジネスからIoT・DXの時代に変化していると言われていますが
その先頭に立ってテスラ・スペースXなどで実績をあげながら
他者・他社からの追随を時間とともに引き離しているのが、イーロン・マスクでしょう。

ジョブズといいマスクといい
このような人たちが必ず登場するのがアメリカ経済の凄さなんでしょうね。

今の日本にこのような人たちに匹敵するような企業家は見受けられませんし
いたとしても「出る杭は打たれる」どころか「引っこ抜かれて潰される」のが日本の産業界ですので
日本経済は失われた30年に留まらずこれからも明るい兆しは見えてきませんね。

アメリカにももちろん既存産業・既得権益などはあり
創造的破壊者であるイーロン・マスクは直接・間接問わず猛攻撃を受けている最中ですが
これからも、これまで以上に既存産業・既得権益を振り払いながら
ワクワクさせる事業を成功させ続けていって欲しいですね。

ドラッカーも言っています。
企業の目的は顧客の創造である
そのためにはマーケティングとイノベーションが最も重要である


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